ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

Babara Russell

2006年05月27日 | 女性ボーカルR
今日は嫁の実家へ運転手として務め、その時間の合間にレコード店へ行き数枚購入しました。レコードはまだそれほど持っていないと思います。女性ボーカルのレコードはそこそこありますが、他の分野のジャズは半分がレコードで半分がCDです。やはり買うのならオリジナルLPが欲しいと思うのですが、高くてなかなか買えません。ですからレコード店に行くと女性ボーカル以外では欲しいものがたくさんありますが財布の中身と相談して我慢することもしばしばです。今日の店主の話では最近日本人ジャズの古いアルバムがよく売れると言っておりました。これって全国的なことでしょうか?

UNITED ARTISTS盤でBabara Russellの“Swing With Me”1960年録音。彼女の事よく判りません。ボーカル本によれば地元N.Y.の小さなクラブで歌っているところをドン コスタの目に止まり本アルバムの録音に至ったとあります。彼女の歌を聴くと歌い慣れているというか場数を踏んだ年増のクラブママ(変な表現で,ごめんです)のような雰囲気がありますが上手い歌手と思います。


収録曲
A面
1, BY MYSELF
2, TOO LATE NOW
3, I REMEMBER YOU
4, OH, MY CRAZY MOON
5, THE END OF A LOVE AFFAIR
6, THIS COULD BE THE START OF SOMETHING
B面
1, HE'S MY GUY
2, SOMETHING HAPPENS TO ME
3, 'ROUND MIDNIGHT
4, WHY DON'T YOU DO RIGHT
5, MISTY
6, THE LAST DANCE

Trudy Richard

2006年05月22日 | 女性ボーカルR
CAPITOL盤でTrudy Richardの“CRAZY in LOVE”1957年録音。彼女はNYマンハッタン生まれ(生年不詳)で、学生時代にドラマと音楽を学んだとライナーノートにはありますが、その後は宣伝文句が並べられているようでよく判りません。彼女の声はアニタオディー似と言われていますが歌い回しの特徴は活きがやや良いという事でしょう。ですからバックのブラスとの相性も良くこのアルバムが話題になったのだと思われます。

パーソナルはBILLY MAY and His orchestraとなっていてブラスの力量も良い出来です。

収録曲
A面
1, As Long As I Live
2, You Brought A New Kind Of Love To Me
3, A Wonderful Guy
4, Let's Do It (Let's Fall In Love)
5, What Is There To Say
6, It's Love
B面
1, The Lady's In Love With You
2, Please Do It Again
3, Love Me
4, All Of You
5, There's Danger In Your Eyes, Cherie!
6, Can't Help Lovin' Dat Man

Sue Rainey

2006年05月06日 | 女性ボーカルR
DISCOVERY盤Sue Raineyの“Sings the music of Johnny Mandel”1982年録音。彼女のアルバムでは“雨の日のジャズ”が有名でしょうが少し物足りないようにも思えます。私はむしろこのアルバムのようにあっさりしっとりとしたのが嫌いではありません。このアルバムは軽過ぎると敬遠する向きもあるようですが、それは好みが別れるところでしょう。彼女の声は少しハスキーな声でどうも自分はややハスキーな声に引かれるようです。それにしても彼女は年をとらないのでしょうか。1982年録音ですから42歳の録音の写真がこのアルバムですから不思議なように思えます。“When Your Lover Has Gone”の時が17歳で老成して見えて、年をとると若く見えるというのは、多くの女性の理想的年の取り方じゃないでしょうか。

パーソナルは、Sue Rainey(vo), Bob Florence(p), Bob Magnusson(b), Jim Plank(ds & perc)

収録曲は
A面
1,The Shinning Sea
2,The shadow of Your Smile
3,Close Enough For Love
4,Cinnamon and Glover
5,Unless It's You
B面
1,Suicide is Painless
2,You are There
3,A Time For Lover
4,Emily
5,Don't Look Back

Sue Raney

2006年05月03日 | 女性ボーカルR
CAPITOL盤でSue Raneyの“When Your Lover Has Gone”1957年録音です。彼女は1940年カンサス州生まれですから、このアルバムを吹き込んだ時は,なんと17歳という事になります。17歳が歌っていると思って聴くと上手いのひと言です。当時のアメリカの世情が早くから独り立ちして仕事をした事を考えると不思議ではないのかも知れません。少しハスキーで落ち着いてゆったりと歌いながらほのかな色気すら感じさせながらの歌い回しは、知らない人が聴けば17歳の初レコーデイングとは判らないはずです。アルバムの写真を見ても17歳には思えず今更ながら女性の底知れぬ摩訶不思議な魔法に驚いてしまいます。

オーケストラ伴奏で指揮はNelson Riddle
収録曲は
A面が
1. When Your Lover Has Gone
2. I Stayed Too Long At The Fair
3. If I Could Be With You One Hour Tonight
4. My Ideal
5. It Looks Like Rain In Cherry Bloosom Lane
6. It's Easy To Remember
B面が
1. Moon Song
2. Heart & Soul
3. If You Were There
4. My Silent Love
5. I Remember You
6. I'll See You In My Dreams

LILLIAN ROTH

2006年04月27日 | 女性ボーカルR
TOPS盤でLILLIAN ROTHの“LILLIAN ROTH SINGS”です。彼女は4月13日のブログで別のアルバムを紹介していますので、よろしければそちらとも比べてご覧下さい。彼女は1910年にボストンに生まれ(アメリカの都市の中ではボストンはシカゴと共に私のお気に入りです)1916年に家族と共にNYに移住、15歳の時に“Artists and Models”ショウに出演し才能を認められたらしいです。その後はブロードウェイのミュージカルに出演するまでになったと英文で紹介されていますが、これ以上はもう翻訳不能です、今までのも間違っているかも知れませんので、その際はご容赦下さい。

オーケストラ伴奏で指揮はDON ELLIOTT。
収録曲はA面が,
1.AFTER YOU'VE GONE
2.IT'S BEEN A LONG, LONG TIME
3.BEYOND MY WORTH
4.WRAP YOUR TROUBLES IN DREAMS
5.THAT OLD FEELING
6.IT TAKES A WOMAN TO KNOW A MAN
B面が,
1.YOU MUST HAVE BEEN A BEAUTIFUL BABY
2.IF I HAD YOU
3.UNTILL THE REAL THING COMES ALONG
4.YOU CAN'T TAKE IT WITH YOU
5.I DON'T KNOW WHY
6.I'LL NEVER SMILE AGAIN

CONNIE RUSSELL

2006年04月19日 | 女性ボーカルR
UNITED ARTISTS盤でCONNIE RUSSELLの“ALONE WITH YOU”1959年録音です。アルバム写真はかなり頑張っていますが、あまり魅力的な写真とは思いません。先に紹介した“ベッドで煙草を吸わないで”のアルバムの写真の方が魅力を感じます。このアルバムもスタンダードを中心に歌っています。落ち着いた歌い回しで大人の歌を聴かせます。

アレンジ指揮はIAN BERNARD
収録曲は
A面が
1.ALONE WITH YOU
2.CLOSE YOUR EYE
3.NEAR YOU
4.ALL I DO IS DREAM OF YOU
5.I CAN'T GIVE YOU ANYTHING BUT LOVE
6.TAKE ME IN YOUR ARMS 
B面が
1.DREAM A LITTLE DREAM OF ME
2.YOU'D BE SO NICE TO COME HOME TO
3.YOU AND THE NIGHT AND THE MUSIC
4.THAT OLD FEELING
5.THE TOUCH OF YOUR LIPS
6,YOU'RE MY MAN

GALE ROBBINS

2006年04月14日 | 女性ボーカルR
VIK盤でGALE ROBBINSの“I'M A DREAMER”の国内ビクター盤です。1940~1960年代に活動した赤毛の美人女優兼歌手と言われたゲイル・ロビンス(1924年シカゴ生れ)が1957年に録音した唯一のアルバムとなっています。オーケストラをバックにスタンダードをゆったりと歌っており,適度の色気を発散しながらアンニュイな歌声でいい雰囲気を醸しだしていますが歌唱力が文句なしとまではいきませんが、美人に免じてご容赦ということでしょうか。彼女の経歴がライナーノーツにありますので少し紹介します。モデルから歌手に転向してその後にB級映画にかなり出演していますがほとんどの映画でクレジットは4~6番目だったようです。アメリカで主役でのし上がり名を成すのは運も必要だろうと思いますのでB級女優が実力もB級とは限りませんが。

オーケストラ伴奏で指揮はEddie Cano。
収録曲は
A面が
1,What Is This Thing Called Love
2,Them There Eyes
3,How Deep is the Ocean
4,Ain't Nothing Wrong with That Baby
5,Golden Earrings
6,The Nearness of You 
B面が
7,They Can't Take That Away from Me
8,Here I Go
9,I'm a Dreamer
10,Best of All
11,Music, Maestro, Please
12,Ain't Misbehavin'

演奏メンバーは、Jimmy Salko(tp), Tony Terran(tp), John Audino(tp), Milt Bernhardt(tb), Francis Howard(tb), Lloyd Ulyate(tb), Herb Geller(as), Med Flory(as), Bob Cooper(ts), Dave Pell(ts), Marty Berman(bs), Lou Levy(p)

LILLIAN ROTH

2006年04月13日 | 女性ボーカルR
EPIC盤でリリアン ルースの“I'LL CRY TOMORROW”です。彼女の事も知りません。もう一枚TOPS盤で“SINGS”と言うのもありますが、アルバムの顔写真が違い過ぎるので別人かと何度も見直したのですが同じ女性のようです。それにしてもSINGSの方は髪も長く印象がかなり違います。本アルバム裏面のライナーノートがさらさらと読めて紹介できればいいのですが、その能力も乏しく申し訳ありません。本アルバムはオーケストラ伴奏でDON COATAのアレンジとなっています。彼女の歌は力強い声である部分では少ししつこさを感じさせる声ですが明るくエンターテイナーとしてその才能を充分に発揮しているアルバムと思います。彼女がジャズ百科事典に載っていないのが不思議です(私所有の辞典ですが)

収録曲
Love The Neighbor
Ain't She Sweet
Let's Fall In Love
When the Red以下長いので省略
IF I Could be with You
Sing You Sinners!
Don't Take You Love From Me
Goody Goody
As Time Goes By
Honey
Happiness Is Things Called Joe
I'd Climb the Highest Mountain

Annie Ross

2006年04月01日 | 女性ボーカルR
PASIFIC盤でAnnie Rossの“A Gasser!”1959年録音です。
彼女の事は先のプログで紹介しましたので、ここでは省略します。

本アルバムはズート・シムスとの競演盤として有名なアニー・ロスの名盤と言われています。メンバーが Zoot Sims(ts), Jim Hall(g), Russ Freeman (p), Monty Budwig(b), Mel Lewis(ds)という顔ぶれですから本格的なジャズ・ヴォーカルを満喫できると思います。あくの強くないウエスト・コーストジャズを味わえる1枚です。

収録曲は
EVERYTHING I'VE GOT
INVITATION TO THE BLUES
I DIDN'T KNOW ABOUT YOU
I DON'T WANT TO CRY ANYMORE
LUCKY DAY
NOBODY'S BABY
I WAS DOIN' ALLRIGHT
YOU TOOK ADVATAGE OF ME
YOU'RE NEARER
LUCKY SO AND SO

Lita Roza

2006年03月28日 | 女性ボーカルR
NIXA盤の国内再発盤の“LITA ROZA”1960年ロンドン録音です。あまり資料が出ておらずネットで調べたのですが資料はすくなかったです。彼女は本名もLita Rozaで1926年リヴァプール生まれ。スペイン系の父親の音楽的才能を引き継いだ彼女は機会があればピアノを弾いていたらしいですが7人兄弟の中で一番早く働き始め家計を助けたようです。12歳の時にはダンサーやパントマイムなどの仕事をしていましたが15歳の時コメディアンのテッドレイのブラックベルベット・ショーのステージに立つようになりました。その後にNYへ進出したらしいですが英語学力の能力不足で細かい部分は読解不能状態です。
本アルバムのオリジナルを某ネットショップで見かけましたが高い値段がついていました。共演はRONNIE HUGHES(tp)RONNIE ROSS(as,bs)RONNIE CHAMBERLAIN(as.ss)このRONNIE姓は兄弟でしょうか。他にはDUNCAN LAMONT(ts)JOHNNY KEATING(tb)DAVE LEE(P)KENNY NAPPER(b)ANDY WHITE(ds)によるライブ録音で、リタのやや低音でしっかりとよくとおる声としっとりとした歌い回しとバックの好演でジャズを満喫できると思います。



Rita Reys

2006年03月25日 | 女性ボーカルR
リタライスの“THE COOL VOICE OF RITA REYS NO.2 ”です。オリジナルには手が出ず最近発売されたフォンタナ/フィリップス幻の名盤シリーズからの1枚です。ヨーロピアンファーストレディ オブ ジャズと呼ばれたリタ・ライスの名唱と言われています。同じオランダ生まれのアン バートンも今は亡くなりましたが、リタは健在との事です。日本では情感表現がより豊かで繊細なアン バートンの方が人気があるように思いますが、本国オランダではリタの方が人気が高いらしいです。彼女の歌はほんの少し線が細く色気不足気味ですがリズム感に溢れハスキーな魅力があるさっぱりとした歌い回しです。伴奏者は夫君でありますがピアノがビルヤコブス、ベースがルデイーヤコブス、ウェッセルイルケンがドラムという布陣です。

ちなみにこのアルバムの同名でNO1のアルバムが実質的なデビューアルバムであり地元オランダの専属バンドとそれにアート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズのバックを得た名盤と思いますがLPは所有しておらずCDで我慢しています。
個人的には本アルバムA面の5曲目“恋に恋して”B面1曲目HE'S MY GUYあたりがお好み曲です。

このフォンタナ/フィリップス幻の名盤シリーズオリジナルを忠実に再現と謳っていますが、オリジナルを聴いていないので分かりませんが、録音が悪いのかレコーデイングが悪いのか音が強調され過ぎているのか、その辺りは私には詳しい知識がないのですが低音が甘く締まった低音とは言えない感じです。それで低音を少し絞って聴いています。

このプログを始めてから改めていろいろなアルバムをその都度聴く機会が増えました。それ以前はどうしても聴くアルバムが偏りがちでした。リタ ライスやはり上手いですね。どの曲も聴かせます。

Tina Robin

2006年03月13日 | 女性ボーカルR
このアルバムもアメリカで購入したCoral盤でアルバム名が“The 4 Seasons”1959年録音です。彼女は若い時からピアノや作曲に才能を発揮し作曲家のバデイ ケイに認められ劇場やクラブ、TVで人気者になったという事です。歌は正確ではっきりとした歌い方で爽快感を感じさせる歌手です。レコードはこのアルバムだけのようです。彼女のふくよかな体躯は健康優良児みたいで可愛いですね。

オーケストラによる伴奏
A面
1, THE FOUR SEASONS
2, IT MIGHT AS WELL BE SPRING
3, SPRING IS HERE
4, SUMMERTIME
5, UNDER A BLANKET OF BLUE
6, ROW , ROW , ROW

1, IT'S AUTUMN
2, SHINE ON HARVEST MOON
3, SEPTEMBER IN THE RAIN
4, WINTER WONDERLAND CHA CHA
5, LET IT SNOW ! LET IT SNOW ! LET IT SNOW !
6, I'VE GOT MY LOVE TO KEEP ME WARM

Debbie Reynolds

2006年03月02日 | 女性ボーカルR
DOT盤でDebbie Reynoldsの“DEBBIE”です。彼女は女優でもあり歌うスターというところでしょうか。ダンサーでもあります。歌は特に上手いとは思いませんが歌の可愛さが売り物でしょうか。“FINE AND DANDY”というアルバムを持っていないので欲しいと思っています。このアルバムはジェリーフィールディング指揮によるオーケストラ伴奏で、ストリングスが華やかな印象です。

収録曲
A面
1, LOVE IS A SIMPLE THING
2, S'POSIN'
3, YOU WON'T BE SATISFIED
4, MOONGLOW
5, HOORAY FOR LOVE
6, EV'RY TIME
B面
1, YOU COULDN'T BE CUTER
2, MEAN TO ME
3, THE BLUE ROOM
4, HERE I AM IN LOVE AGAIN
5, I LIKE THE LIKES OF YOU
6, TIME AFTER TIME

Ann Richards

2006年03月01日 | 女性ボーカルR
Ann Richardsの“ANN,MAN”1961年録音の再販盤です。彼女ご覧のとおりの美人です。美人薄命の謂れどおり彼女は惜しくも'82年にハリウッドでピストル自殺しました。スタンケントン楽団出身です。この楽団出身にはクリスコナーやアニタオディーもそうでした。スタンケントンは楽団の歌手に結構お手をつけていたようでクリスコナーやアニタオディーはどういうわけか免れたようです。クリスやアニタはやはり実力派シンガーということでしょうか。でも同じ実力派のエラも何度も結婚離婚を繰り返してはいるのですが(?)これは関係ないですね。Ann Richardsもスタンケントンの彼女を務めたのですが後釜(名前忘れました)が現れてその座を追われました。そういう悲哀を味わった彼女の歌が心にしみます。

収録曲
A面
1.Yes Sir That's My Baby
2.An Occasional Man
3.There'S A Lull In My Life
4.The Masquerade Is Over
5.You Go To My Head
6.Is You Is Or Is You Ain'T My Baby
B面
7.And That's All
8.Bewitched
9.Evil Gal Blues
10.Love Is A Word For The Blues
11.How Do I Look In Blue
12.I Couldn'T Sleep A Wink Last Night