ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

ELIS REGINA

2007年11月20日 | 女性ボーカルR
PHILIPS(BRAZIL)/6349 112/ELIS REGINA/ELIS & TOM/stereo/1974録音

このところ妙に忙しく睡眠不足気味です。こういう時でも音楽は聴いてしまうものですね、やはり気分転換には音楽でしょうか。本アルバムはブラジルから送付してもらった一枚でアルバム代価より送料の方が高かったか同等だったように記憶しています。エリスとカルロス・ジョビンの顔合わせですが、どちらも魅力ある二人ですが、その二つの魅力が融合してさらに魅力が増幅された印象です。デュエットで収録されている曲を聴くと二人が本当に楽しんでいる様子が感じられて, 聴いているこちらも自然と楽しくなってしまうというハッピーなアルバムです。中開きのジャケット写真を見ると二人が煙草の火をつけ回しているショットがあるのですが、それを見ても息が合っている感じが伝わります。アルバム最初のA-1のAGUAS DE MARCOを聴けば僕のお伝えしたい感じが理解していただけると思います。二人がリラックスして音楽を通じて楽しく遊んでいるといったアルバムです。 もっと詳しく本アルバムの事が知りたい方はjazzaudiofan氏のジャズ&オーディオ通信をご覧くださいませ。

パーソナル:ELIS REGINA (vo), ANTONIO CARLOS JOBIM(vo, p), CESAR CAMARGO MARIANO(p, arrange), LUIZAO MAIA(b), OSCAR CASTRO NEVES(g), HELIO DELMIRO(ele guitar), PAULO BRAGA(ds)

収録曲
A面
1, AGUAS DE MARCO
2, POIS E
3, SO TINHA DE SER COM VOCE
4, MODINHA
5, TRISTE
6, CORCOVADO
7, O QUE TINHA DE SER
B面
1, RETRATO EM BRANCO E PRETO
2, BRIGAS, NUNCA MAIS
3, POR TODA A MINHA VIDA
4, FOTOGRAFIA
5, SONETO DE SEPARACAO
6, CHOVENDO NA ROSEIRA
7, INUTIL PAISAGEM

LYNN ROBERTS

2007年11月14日 | 女性ボーカルR
RKO/ULP-136/LYNN ROBERTS/THE GIRLS/

早いもので、長女に男子が誕生してから5ヶ月が経ちもう首も座ってしっかりしてきました。先日に二人が帰省してきたので形だけになりますが“お食べ始め”として祝い膳を用意して食べるまねをさせましたが、本人は食事にはまだ全く興味がない様子です。これからも健康で食べ物で困ることにならにように願うばかりです。ささやかな祝い膳でしたが結局爺の僕も日本酒を飲みながらおいしくいただきました。


今日のアルバムは本来は三人の女性シンガーが収録されているアルバムなのですが、この中にリン・ロバーツというシンガーがいて三人の中では彼女だけアルバムを見かけないシンガーだったものですから気になっていました。ライナーノートによると彼女はニューヨーク生まれで6歳の時からラジオの子供番組で歌っていたそうです。8歳の時にはツアーに同行したり15歳になってからはニューヨークのホテルで活動していました。そんな彼女に大きな転機が訪れたのはトミー・ドーシー楽団にシンガーとして選ばれてからです。ドーシーがなくなるまで楽団に在籍して衆目を集めることになったわけです。彼女の声質ですが滑らかでキュートな味わいがあります、本アルバムではバンドシンガーらしい部分も感じられますが、A-5のHE NEVER LOOKS MY WAYやB-5のWHILE THE CITY SLEEPSならびにB-6のA LIBERAL EDUCATIONでは柔らかくやさしく可愛く歌っていて、僕は彼女の別のアルバムはないものかと探しているのですが、シングル盤やSP盤は見かけるものの10inch盤や12inch盤のアルバムは見かけた事がありません。もしご存知の方がいらっしゃれば是非教えていただきたいと思います(拝)
本アルバムには他にPOLLY BERGENとFRAN WARRENもそれぞれ4曲づつ歌っていて勿論楽しんで聴けます。

収録曲
A面
1, DARLING, I BELONG TO YOU +
2, ONE LITTLE MISTAKE +
3, DREAM LOVE +
4, LADIES AND GENTLEMEN OF THE JURY +
5, HE NEVER LOOKS MY WAY*
6, I'M GONNA LOVE YA' TILL I DIE *
B面
1, WOULD YOU TAKE ME BACK AGAIN
2, MY GUY
3, RIOT IN BRAZIL
4, A CORSET CAN DO A LOT DOR A GIRL
5, WHILE THE CITY SLEEPS *
6, A LIBERAL EDUCATION *
*印がLYNN ROBERTSが歌っています。+印はPOLLY BERGENが歌っています、残りの4曲がFRAN WARRENです。

BETTY REGAN

2007年11月13日 | 女性ボーカルR
KEM/LP102/BETTY REGAN/CHARLIE'S PENTHOUSE PARTY

このアルバムも一か八かで入手したアルバムです。まぁジャケットのデザインは時代を感じさせるデザインで好きでした。でもJOAN REGANやBETTY BENETTE, BETTY BLAKEの名前を知っていてもBETTY REGANの名前は知りませんでした。で良からぬ好奇心が頭をもたげて入手したわけです。彼女は英国のエセックス生まれで、米国へ来て最初はデトロイトのクラブで歌いその後の数年をラジオやクラブで活動した末にサンフランシスコを拠点として活動していたシンガーという事です。から所謂クラブシンガーという事でしょう。本アルバムはサンフランシスコのDOMINOクラブという当時有名(?)なクラブでのライブ録音です。
このアルバムを聴いた感想ですが、当時のクラブの雰囲気が味わえるという点では良いのですが, BETTY REGANというシンガーの歌をじっくりと聴こうという方にはやや不向きでしょう。ジャズテイストはうすくナイトクラブ用の音楽という感じです。A面B面にそれぞれメドレーがあるのですが、そこでは彼女とクラブの客が一緒に大合唱しています。昔の日本には歌声喫茶なるものが有りましたが、まるでアメリカの歌声クラブ版という趣です。ただすべての曲が僕にとって興味が削がれる内容かというとそうでもなく、A-2のWHITE CLIFFS OF DOVERやA-3の I'LL TAKE CARE OF YOUR CARES、B-3のLONELY FOOTSTEPSなどは彼女の歌い馴れた大人の味わいのボーカルが楽しめると思います。

パーソナル:BETTY REGAN(vo), RONNIE KEMPER(p), BOB MOONAN(p)
収録曲
A面
1, AUTUMN LEAVES
2, WHITE CLIFFS OF DOVER
3, I'LL TAKE CARE OF YOUR CARES
4, CUMANA
5, I WISH I WAS
6, MEDLEY/ I'VE GOT A LOVELY BUNCH OF COCOANUTS/TAVERN IN THE TOWN/IT'S A LONG WAY TO TIPPERARY
7, MEDLEY IS IT'S TRUE WHAT THEY SAY ABOUT DIXIE/WAITING FOR THE ROBERT E.LEE/ISLE PF CAPRI
B面
1, CONCHITA
2, MOUNTAINS OF MOURNE
3, LONELY FOOTSTEPS
4, I DON'T HAVE TO STAND HERE
5, MEDLEY/ IN THE GOOD OLD SUMMERTIME/QUE SERA
6, MEDLEY/ TA RA RA/ALEXANDER'S RAGTIME BAND/SUGAR IN THE MORNING
7, MEDLEY/ SHOW ME THE WAY TO GO HOME/MICKEY MOUSE

LITA ROZA

2007年09月02日 | 女性ボーカルR
英DECCA(ffrr)/LF1243/LITA ROZA/LISTENING IN THE AFTER HOURS/10inch

この記事を書き込んでいてかなり書き進んだところで何たることでしょう。ENTERボタンとDELETEボタンを押し間違えてしまい記事が消えてしまいました。こういう事があると自分が情けなくなりますが、お気に入りのアルバムを聴きながら気を取り直しています(苦笑)。あらためて音楽はいいですねぇ~、情けない自分を慰めて元気づけてくれるんですから(笑)。贅沢じゃなくとも味付けの素晴らしい食事と、いつ観てもその都度感じ方が違うけれど新たな感動がある絵画(倉敷の大原美術館にもそういう絵画があります)それから自分を慰め励ましてくれる音楽、この三つはどれも欠かせませんね。

このところターンテーブルに乗る機会が多いリタ・ローザですが、今日は彼女の10インチ盤です。この10インチ盤は彼女の極く初期のアルバムと思いますが、本10インチ盤が彼女の初10インチ盤ではなく初10インチ盤は同じ英国DECCA/LF1187/のPRESENTING LITA ROZAですが、このアルバムは未聴未入手です。本アルバムでの彼女のしなやかでコクのあるボーカルはまだ若々しい感じが残っていて言い換えれば可憐さもあるわけです。バックはTONY KINSEY QUARTETですが、歯切れの良いバッキングで, 前に出過ぎず控え過ぎずしっかりとサポートしています。A-1のTHAT OLD BLACK MAGICは出だしからカッコいいです、トニーのブラッシングも切れがいいし、ちょっとカウントベイシー調の単音で出だしを聴かせるビルのピアノも上々で小気味よく, 彼女のスインギーなボーカルと相俟って僕のお気に入りです。A-4のYOU'D BE SO NICE TO COME HOMEはどうしてもヘレン・メリルの同曲と比べてしまうのですがヘレンのようなハスキー度はありませんがリタの歌はしなやかで弾力を感じます。B-1のTOO MARVELLOUS FOR WORDSは最も気に入っている曲の一つでややアップテンポでリズミカルに歌われていますが彼女の魅力はこういう歌でも大いに発揮されています。続く3曲 I DON'T WANT TO WALK WITHOUT YOU/THE NEANESS OF YOU/YOU'LL NEVER KNOWはゆったりと歌い込まれていて彼女のボーカルの甘さと可憐さが堪能でき, 3曲ともすべて味わい深く好きです。ジャケットは例によってペラペラジャケですが, このジャケットの彼女の写真も若々しくてかわいいですね。

パーソナル:LITA ROZA(vo),TONY KINSEY(ds),JOE HARRIOTT(as), BILL LE SAGE(p. vibes), ERIC DAWSON(b)
収録曲
A面
1, THAT OLD BLACK MAGIC
2, GUILTY
3, DON'T WORRY 'BOUT ME
4, YOU'D BE SO NICE TO COME HOME
B面
1, TOO MARVELLOUS FOR WORDS
2, I DON'T WANT TO WALK WITHOUT YOU
3, THE NEANESS OF YOU
4, YOU'LL NEVER KONOW
このアルバムはLONDON(ffrr)/LL1450/LITA ROZA/LITA ROZAですが、上の10インチ盤を12インチにして、10inch盤から1曲が外され新たに7曲が追加されての14曲の収録となっています。ようするにA面が10インチ盤からのもので、B面に追加された多分シングル盤(?)からの7曲は,HERNAND'S HIDE WAY/MAN IN THE RAINCOAT/IDOLE DOSSIP/HEY THERE/MAKE YOURSELF COMFORTABLE/THE TORCH/STARS FELL ON ALABAMA/となっていますが,B面はオーケストラ伴奏でA面とは趣が違いますが, B面ではB-7のSTARS FELL ON ALABAMAがお気に入りです。ついでながらこのアルバムの写真がNORMA再発盤のジャケットに使われたようですね。

RITA REYS

2007年05月23日 | 女性ボーカルR
PHILIPS/PY840 381/RITA REYS/RITA REYS MEETS OLIVER NELSON/1965

今日はゴルフでした。一緒に回ったパートナーの二人の飛距離が凄いこと。僕なんか軽く30ヤード以上置いていかれました。ゴルフは飛距離じゃないとは言うものの、悔しいですね(笑)。まあ得意のゴロフ(ゴロゴロと転がるゴルフで青木功の造語)を披露しましたがスコアーはいま一つも二つも及びませんでした。

気分を換える為にも今晩は歯切れの良いリタライスのアルバムを聴いています。このアルバムは通販でオランダから入手したものです。リタライスも好きなシンガーの一人ですし, オリバーネルソンのアルバムを初めて聴いたのが大学一年生ぐらいの時で邦題“ブルースの真実”でしたが、そのバンドの迫力ある印象が残っていましたし, またバックも豪華メンバーが名を連ねていたので10ドル20ドルではなかったのですが入手しました。収録されている内容ですが, さまざまなシンガーに歌われているA-1のSATIN DOLLや, アートファーマーのソロが入るA-2のTHE VERY THOUGH OF YOU, ノリノリのA-5のIT COULD HAPPEN TO YOUあたりがお気に入りです。B面では1のTHE SECOND TIME AROUNDも悪くありませんし, B-3のCALL ME IRRESPONSIBLEはビッグバンドの良さが生かされている一曲, B-5のIF I WERE A BELはリズム感に溢れたアレンジがされていて好きです。アート・ファーマーやリー・コニッツ, ベニー・ベイリーのソロも聴ける一枚となっています。

パーソナルは, ART FARMER(flug), BENNY BAILEY(tp), AKE PERSSON(trb), LEE KONITZ(as), HERMAN SCHOODERWAIT(ts), SAHIB SHIHAB(bs. flu), PIM JACOBS(p), RUUD JACOBS(b), WIM OVERGAAUW(g), STU MARTIN(ds), CEES SMAL(tp), PIET NOORDIJK(as), KLAUS DOLDINGER(ts), ERIC VAN LIER(trb)

収録曲
A面
1, SATIN DOLL
2,THE VERY THOUGH OF YOU
3, WIVES AND LOVERS
4, III WIND
5, IT COULD HAPPEN TO YOU
B面
1, THE SECOND TIME AROUND
2, QUIET NIGHTS
3, CALL ME IRRESPONSIBLE
4, YOU DON'T KNOW WHAT LOVE IS
5, IF I WERE A BELL

FAYE RICHMONDE

2007年04月08日 | 女性ボーカルR
DAVIS盤/FAYE RICHMONDE/A LITTLE SPICE/1957

今晩のこのアルバムは今まで二度入手する機会があったのですが二度とも躊躇して買い損ねてしまいました。何と言ってもこのジャケットですから気後れしたのです。右手を襲いかかるように掲げて怖い感じもします。こういうアルバムを買ったはいいが内容が気にいらなかったら, それこそ家族から顰蹙ものではないかと余計な心配をしたのです。が, しばらくしてこのアルバムの内容がジャケットのように露骨なボーカルではないと聞き、やはり手に入れようと少し探すと太平洋の向こうにありましたので入手した次第です。ですから入手に苦労した思いはさほどありません。価格も国内で売買される価格よりはかなり安かったです。少し分からない点もあります, というのはジャケットの若干のデザイン違いが存在するのです。僕のアルバムのジャケットは上の写真のとおりですが、↓の写真のようにレースのような生地が青色となっているのがありました。そのアルバムは印刷に青色インクを使っているので裏面の文字が青色になっています。僕のアルバム裏面の文字は黒色です。どちらもレーベルは黒字にシルバー文字で, 番号はどちらもD-101となっているのですが、このレーベルはプライベートレーベルのようですから、おそらくプレス枚数が少なく何回かに分けてプレスされその時に違いが生じたのではないかと想像していますが, どうでしょうか? 或いは過激なジャケットに手を加えてデザイン的に抑えたか、又はより過激に手を加え販売枚数を増やそうと考えたのかと想像を巡らせるのも楽しいものですね。


ジャケット写真の女性がFAYEではないと思いますが、このFAYE RICHMONDEというシンガーがどんな顔をしているのかも知りません。ひょっとするとジャケット写真の女性が彼女そのものなんて事はないだろうと自問自答していますが, 僕は知りません。彼女のボーカルは語り歌いと言えばいいのでしょうか? 落ち着いたしっとりとした声で語るが如くに歌います。その歌い回しは自然で気負いもなくチカラが抜けたリラックスしたボーカルで好感が持てます。クラブシンガーとして主に活動していたそうですが、ピアノのみの伴奏でどこかのクラブで聴いているかのような気分が味わえます。残念ながらピアノプレイヤーの名前も判りません。

収録曲
A面
1, IF I CAN'T SELL IT, I'LL KEEP SITTIN' ON IT
2, THE DENTIST SONG
3, NAGGIN' WILL NOT HOLD A MAN
4, SHE'S NINE MONTH'S GONE FROM HOME
5, HANDY ANDY
6, I WANT A MAN TO GIMME SOME LUCK
B面
1, COME UP AND SEE ME, ANYTIME
2, FIND OUT WHAT THEY LIKE
3, KEEP YOUR NOSE OUT OF MAMA'S BUSINESS
4, IF YOU CAN'T GET FIVE, TAKE TWO
5, NEVER BRAG ABOUT YOUR MAN
6, MY MAN O' WAR

Della Reese

2007年03月02日 | 女性ボーカルR
ABC-PARAMOUNT盤でDELLA REESEの“DELLA REESE LIVE”1966年録音

白人女性ボーカルも魅力あるシンガーが多くて勿論大好きなのですが、最近は黒人女性ボーカルを聴く頻度が上げってきました。自分の一つのバイオリズムのような波かも知れません。今夜は最近よく聴いているアルバムからの一枚でデラ・リーズです。彼女は1932年にデトロイトに生まれ6歳の時から教会で歌っていました。'45年からマヘリア・ジャクソンの一座に加わりながら大学で勉強し卒業後に自分でゴスペルグループをつくって活動してからニューヨークへ進出しました。彼女のボーカルはアクが強くコッテリ感がありますがジャズシンガーとしても成熟した魅力があります。このアルバムは、下記に記した有名メンバーでの収録となっていますが、何と言ってもバックのメンバーと共に乗りまくるデラのボーカルが聴き物です。出だしはまずレイ・ブラウンのベースにかぶる形で紹介アナウンスがされますが、この瞬間から気分は一気に盛り上がります。そのA-1のGOTTA TRAVEL ONはデラとレイ・ブラウンのベースが主役で一番のお気に入りです。A-5の DRIFTIN' BLUESは文字通りブルースの味の1曲です。B-1のGOOD MORNING BLUESはブルース色有りますが出だしからノリノリで楽しめる一曲です。B-2, WHO CAN I TURN TO ?は今までに聴いたことのない歌に仕上がっています。B-3のTHERE WILL NEVER BE ANOTHER YOUは楽しく聴ける曲でハーブ・エリスのギターが光ります。どの曲も楽しめるしメンバーそれぞれの演奏も聴き物です。もし未聴の方がいらして、もし機会あればお薦めしたいアルバムです。

パーソナルは, DELLA REESE(vo), BILL DOGGETT(org), SHELLY MANNE(ds). RAY BROWN(b), GERALD WIGGINS(p), HERB ELLIS(g), BOBBY BRYANT(tp)

収録曲
A面
1, GOTTA TRAVEL ON
2, I GOT IT BAD AND THAT AIN'T GOOD
3, GIRL TALK
4, ILL WIND
5, DRIFTIN' BLUES
B面
1, GOOD MORNING BLUES
2, WHO CAN I TURN TO ?
3, THERE WILL NEVER BE ANOTHER YOU
4, DETOUR AHEAD
5, BUT BEAUTIFUL

Ellyn Rucker

2006年12月19日 | 女性ボーカルR
CAPRI盤でELLYN RUCKERの“ELLYN”1987年発売・レコード重量120g

彼女は1937年アイオワ州生まれで8歳の時からピアノを弾き始めました。ジャズに目覚めたのは13歳頃だそうです。ドレイク大学でクラシックピアノを学んだ後にコロラド州デンバーを中心に活動していたという事です。このアルバムは彼女のアルバムとしては初期のほうになるのではと思いますが正確には知りません。他に数枚のアルバムがあるようですが発売年は本アルバム以降のものが多いようですから。ヴォーカリストとピアニストのどちらで名が通っているのかは知りませんが、例によってジャケットで購入した1枚です。鳥の巣のような金髪ヘヤーを浮かび上がらせた写真は洒落ています。が よくよく見ると彼女の口元あたりには一定の年齢を感じさせるものがありますが、やむを得ない事情は別として魅力的なジャケットです。本アルバムは彼女のアルバムの中では一番出来の良いジャケットと思います。肝心の彼女のボーカルは柔らかく温もりを感じる声質ですが、私の好みから言うともう少し情感が感じられればさらに素晴らしいと思います。このアルバムの中ではB面の最後の最後の曲WONDER WHYが自宅でさも寛いでいるかのようなタッチでさらりと弾き語るのですが、ピアノとスキャットがピタリと合って好きであります。

パーソナルは, ELLYN RUCKER(p&vo), JOHN CLAYTON(b), JEFF HAMILTON(ds), PETE CHRISTLIEB(ts)

A面
1, IN YOUR OWN SWEET WAY
2, ONE MORNING IN MAY *
3, CLOSE ENOUGH FOR LOVE
4, NADINE'S WALTZ
B面
1, BLUES FOR BIG SCOTIA
2, 'ROUND MIDNIGHT *
3, THE NIGHT HAS 1000 EYES *
4, SOLO MEDLEY
a, PRISONER OF LOVE
b, BODY & SOUL
c, WONDER WHY *

*印が彼女のボーカル有り

Esther Reichatat

2006年11月23日 | 女性ボーカルR
ISRAELのISRAPHON盤でESTHER REICHATATの“LIGHTS OUT”録音年不詳。レコード重量140g

このアルバムは物好きが生じてお店にあったのを購入してしまった一枚です。彼女はISRAELのシンガー(と思います)で同国のフェスティバルで優勝した実績があるとか裏面のノートにはありますが、大部分がご覧のようにロシア語での表現になっています。私がISRAELで最初に思い浮かべるのは、日本の都会でアクセサリーなどを露店で売っている外国人はほぼ間違いなく同国の人達だという事です。ユダの商人ではないでしょうが、イスラエルでは古くから、若いうちから国の内外を問わず商売をより習得する為の一つとして旅先でも商売をするという考えがありその習慣が今でも息づいているらしいです。ただ街角の彼等にどこから来たの?とか どこの国の生まれか? と聞くと必ずアメリカンと答えます。これもいろんな面倒を避けるための知恵として語り継がれているようです。本アルバムのシンガーについて述べる材料がない為に関係ない話題になってしまいました。本アルバムはジャズ味は極めて薄くISRAELの人気曲集ではないかと想像しています。すべて当てにならない推測で申し訳ありません。彼女のボーカルは声が清く澄んでいますが, なぜかしら物悲しく聴こえます。まるで国の不安定さを悲しんで歌っているような風です。

SHOMON COHENのアレンジ指揮によるオーケストラ伴奏

収録曲
A面
1, THOSE WERE NIGHTS
2, THE CYCLAMEN
3, MY DOOR IS LOCKED
4, HE KNEW NOT HER NAME
5, THE NECKLACE
6, SONG OF A WAYFARER
B面
1, LIGHTS OUT
2, UP ON THE HILL
3, YUDKE
4, FREINDSHIP
5, A GIRL ON THE BEACH
6, SHEIK ABREK


*余談ですが、最近ブログ内に広告が貼られるようになりました(現在はありません)。広告貼りは拒否しました。全ての広告を皆無にするのは無料ブログの場合では無理でしょうが、出来るだけすっきりとした画面にしたいと思います。

Renee Raff

2006年10月24日 | 女性ボーカルR
AUDIO FIDELITY盤でRenee Raff の“Among The Stars”1957年録音・レコード重量180g

何とも派手なジャケットです。このジャケットから想像するとポップ調かボサノバ調の元気一杯のボーカルを想像するのは私だけでしょうか。ところが聴いてみるとこれがしっとりと聴かせてくれる実力あるシンガーです。彼女は7歳からピアノのレッスンを始め、ロンドンのRoyalCollege of Musicでボーカルを学び、また Julliard School of Musicではジャズピアノを学んだとノートにはあります。バックの演奏陣にはA-1ではHANK JONESが参加したりして演奏も楽しめます。

BILLY BYERS指揮アレンジによるオーケストラ伴奏
収録曲
A面
1, STARTING TOMORROW
2, LET THER BE LOVE
3, IN THE INTERM
4, WILLOW WEEP FOR ME
5, JAN PIEREWIET
6, PLEASE DON'T LEAVE ME
B面
1, AMONG THE STARS
2, HE LIED
3, MAD ABOUT THE BOY
4, APRIL'S FOOL
5, LITTLE GIRL BLUE
6, BUTTERFLY WITH HICCUPS



*どうも風邪をこじらせたようで体調がいまひとつです。毎日の更新が今週はできないかも知れません。
 訪問してくださった方々には申し訳なく、ごめんなさいです。



Meta Roos

2006年08月28日 | 女性ボーカルR
CLICK盤でMeta Roosの“METAROOS & NIPPE SYLWENS BAND”1978年録音・レコード重量130g

夏になると聴きたくなる一枚です。彼女は1954年スウェーデン生まれですから本作は24歳の時の吹き込みという事になります。このジャケットの彼女のあどけないほどの表情から張り伸びがある迫力ある声は想像しにくいのですが、そのアンバランスさも魅力の一つでしょうか。全曲エレピが緩やかな波のように打ち寄せる伴奏と絶妙にマッチしたMeta Roosのグルービーな歌が聴き物です。涼しげでとてもやわらかい歌声とゆったりした演奏で何度聴いても飽きない感じです。心地よい曲ばかりでビールでも飲みながら昼間に聴くのも悪くありません。Side-1のビリー・ジョエルの名曲“Just The Way You Are”を聴いたら最後まで聴く羽目になります。Jorge Ben の"Zazueira" やEugene McDaniels の"Feel Like Making Love" やB-4の“ What a Difference a Day Made”いずれも極上の心地よさです。茶盤といわれるジャケットは彼女の金髪とブルーの瞳が映えているセンスの良いデザインです。

パーソナル, Meta Roos(vo), Jojia Spangberg(drs), Per Hakan Jansson(el-b), Solve Olofsson(g), Per Ake Hermansson(el-p)

収録曲
A面
1, Just The Way You Are
2, Zazueira
3, Feel Like Making Love
4, Rosie
5, Street Walking Women
B面
1, For Peace And Love
2, Oh Lori
3, Here We Are Falling In Love Again
4, What a Difference a Day Made
5, You've Got a Friend

Barbara Russell

2006年08月17日 | 女性ボーカルR
UNITED ARTISTS盤でBarbara Russellの“GOLDEN BLUES”録音年不詳・レコード重量150g

彼女のアルバムは5月27日に同じUA盤の“SWING WITH ME”を紹介していますが、このアルバムもよくスイングして悪くない一枚だと思います。落ち着いた雰囲気でリラックスして歌う彼女には聴かせる力量というものがあると思います。それにしても彼女は赤色のドレスがお好みだったのでしょうか?胸から上のデザインこそ違いますが同じ色調の赤色のドレスを着用してのジャケット写真となっています。B-6のWHO'S SORRY NOW などは力まずさらりと歌っていて個人的に好きです。

NICK PIRITOによるアレンジ, BUCKY PIZZARELLI 指揮によるオーケストラ伴奏
収録曲
A面
1, BYE BYE BLUES
2, LOVE ME TENDER
3, LEARNIN' THE BLUES
4, AM I BLUE
5, CRY ME A RIVER
6, NEVER ON SUNDAY
B面
1, GEORGIA
2, I CRIED FOR YOU
3, LOVE ME OR LEAVE ME
4, YOU DON'T KNOW WHAT LOVE IS
5, MEAN TO ME
6, WHO'S SORRY NOW

Debbie Reynolds

2006年07月18日 | 女性ボーカルR
DOT盤でDebbie Reynoldsの“FINE AND DANDY” 1960年録音・ レコード重量162g
彼女は1932年テキサス州生まれ。女優としてはジーンケリーと共演した映画“雨に歌えば”1952年が一番有名でしょうか。私はこの映画を最近になって500円DVDを買って見ましたがジーンケリーのダンスが印象に残りました。彼女は小柄で可愛い感じのする女優さんでした。このデビーレイノルズの実娘がスターウォーズの初代レイヤ姫を演じたキャリーフィッシャーである事は最近知りました。このアルバムは彼女のアルバムの中でも割とジャズテイストが感じられるアルバムです。ジャケットの写真も魅力的な彼女が柔らかそうなドレスを着ていますが、このドレスの色がスミレ色で、首の回りには動きのあるスカーフで演出しお洒落だと思います。光に溢れた明るい表情に引かれます。

JERRY FIELDINGによるオーケストラ伴奏
収録曲
A面
1, A SHINE ON YOUR SHOES
2, YOU'RE THE CREAM IN MY COFFEE
3, SING SOMETHING SIMPLE
4, AIN'T WE GOT FUN
5, GIVE ME THE SIMPLE LIFE
6, ZIP-A-DEE-DOO-DAH
B面
1, FINE AND DANDY
2, I WANT TO BE HAPPY
3, GIMME A LITTLE KISS,WILL YA, HUH ?
4, PICK YOURSELF UP
5, LIFE IS JUST A BOWL OF CHERRIES
6, GOTTA HAVE ME GO WITH YOU

Rita Reys

2006年07月17日 | 女性ボーカルR
COLUMBIA盤でRita Reysの“The Cool Voice Of Rita Reys“”1955,56年録音、レコード重量165g
このアルバムは、モノクロのリタの横顔の陰影が美しいジャケットとなっている本家本元同名アルバムのPHILIPS盤のジャケ違いレーベル違いです。PHLIPSのオリジナル盤は所有しておりませんで、再発盤(レコード重量180g)しか持っておりませんが、収録内容は全く同じです。このアルバムのvol2がリタのヴォーカルをもっと前面に出してきているのに対してこのvol1となる本アルバムはバックとのセッションをより重視した構成のように感じられてこちらの方がより好きです。リタのアルバムでは“Jazz Pictures”が今のところ一番のお気に入りですが、このアルバムもそれに負けぬぐらいのお気に入りです。

PHILIPS/FONTANA再発盤とCOLUNBIA盤を聴き比べてみました。使用針はDL102モノラル針(針圧3g)でアンプ、スピーカー等はオーディオ欄をご参照下さい。A面はCOLUMBIA盤が音がクリアーで粒立ちも良かったです、再発盤のA面は少しこもった音のように感じました。これはCOLUMBIA盤の圧勝かと思い、B面を聴き始めましたところ、れれれっ、あまり違いが判りません、再発盤にはチリ音が全くない為にそちらの方が良く聴こえたりする部分もあるのですが、先入観のせいかPHILIPS再発盤が音に締まりがないような気がしますが、それは気のせいかもしれません。ということで結果はA面は再発盤が1敗けB面は引き分けという結果でした。もし将来運良くPHILIPSのオリジナル盤が手に入ったら3枚の聴き比べをしてみたいとは思いますが、これが無茶高くて買う勇気(本当はお金)が今のところありません。

私はオリジナル盤を追いかけているわけではなくジャケットの鮮明さや音の良さを追求するとそういう結果になりやすかっただけと思います。と言ってオリジナルはそんなに多くはないのですが。また自分が手に入れて気に入っているアルバムは手放すつもりもありませんし高く買って損したとか安く買って儲けたという気もありません。欲しいアルバムを探すのはいまだに苦労していますが、欲しくても見つからないアルバムも多々ありますしね。音の良さだけならアメリカのAnalogue ProductionやドイツのSpeakers Corner Recordsの再発盤はオリジナルより良い音じゃないかと思う盤もあります。でもジャケットの素晴らしさはオリジナルに勝るものはないですね。

パーソナルは, A面 Rita Reys (Vocal) with The Wessel Ilcken Combo, B面 Rita Reys (Vocal) with The Jazz Messenger

収録曲
A面
1, It's Alright With Me
2, Gone With The Wind
3, My Funny Valentine
4, But Not For Me
5, I Should Care
6, There'll Never Be Another You
B面
1, I Cried For You
2, You'd Be So Nice To Come Home To
3. My One And Only Love
4, That Old Black Magic
5, Spring Will Be A Little Late This Year
6, Taking A Chance On Love

Lucy Reed

2006年06月23日 | 女性ボーカルR
FANTASY盤でLucy Reedの“THIS IS LUCY REED”1957年録音。彼女は1921年ウィスコンシン州生まれ。ミネソタ州の高校を卒業した後にポップ歌手としてデビューし、ほどなく若くして結婚し一女をもうけるが相手は第二次世界大戦で戦死。1949年再び歌い始め、いくつかの楽団でキャリアを積んで後にN.Y.に進出。ビレッジバンガードなどに出演、その頃に吹き込んだのが、本アルバムです。彼女の思いのこもった歌と伸びのある声は優れた歌い手である事を感じさせますが、2枚しかLPを残していないのが残念です。もう一枚の若い時のビル エバンスとの共演で有名な“THE SINGING REED”も同じFANTASYから出ています。ジャケットの写真を見てお判りのように彼女は赤毛の美人です

本アルバムはギル エバンスとジョウジ ラッセルの二人による編曲。

収録曲
A面
1, THERE HE GOES
2, LICKY TO BE ME
3, IN THE WEE SMALL HOURS
4, ST.L'OUIS BLUES
5, EASY COME, EASY GO LOVER
6,LOVE FOR SALE
B面
1, LITTLE BOY BLUE
2, A TROUT, NO DOUBT
3, BORN TO BLOW THE BLUES
4, THIS IS NEW
5, NO MOON AT ALL
6, YOU DON'T KNOW WHAT LOVE IS