人、夫々の人生、生き方にも千差万別、十人十色です。だが何十 年ぶりの同期会などで、鬼籍の人たちの近況を確認したとき、 自分は、ある日忽然と今世と別れたいものと、日頃から考えてい ましたが再度その感を強くしました。そんな折、医学博士湯浅景元 著の中にためになる一節が載っていました。 『年齢よりも若くみえる人たちには、いくつかの共通点があります』 <容貌>
- 顔の皮膚にはりがあり、しわが少ない
- 二重あごでない
- 血色がよい
- シミが少ない
- 目じりや口角がたれさがっていない
- 表情が豊かである
<体形>
- 二の腕、お腹、お尻、太ももなどが、たるんでいない
- 太ももは、ある程度の太さを保っている
- 肥満体でない
<姿勢>
- 頭がまっすぐに立っている
- 背筋が伸びている
- 腰が曲がっていない
- ひざがまっすぐに伸びている
<動作>
- 体の動きがキビキビしている
- 背とひざを伸ばして歩く
- 大またで歩く
<音声>
- 声に張りがある
- 声が大きい
- 言葉がはっきりしている
これらの共通点は、いずれも体力に関係しています。 顔の皮膚がたるんだり目尻か゛下がってくるのは、「表情筋」と呼ば れる筋肉が弱くなるからです。容貌を若返らせるには、顔の筋肉を よく動かして強化する必要があります。体にたるみができて肥満体 になってくるのは、筋肉が弱くなるのと、脂肪がたまることが原因で す。体形を若々しくするためには、とくに二の腕、お腹、お尻、太もも の筋肉を引き締めて、体脂肪を落とすことです。頭が前に倒れて背 を丸めた姿勢では、老けてみられます。逆に頭を起こして背をまっす ぐに立てた姿勢をとれば、若々しくみえるのです。そのためには、首 と背の筋肉を強くすることです。体力が高まる、すなわち体力年齢が 若返ると、容姿だって若くみえるようになるのです。そうなれば、自信 が生まれ、それにともない、心も若々しくなっていきます。ドイツの著 名な運動生理学者ヘッティンガ-博士の理論「七秒間全力をこめる」 と筋力はアップすることを発見。このことから人は何歳になっても、 1日30分位の継続した運動で体力の維持が可能とのことです。また 最近、脳に血液が潤沢に行き渡る状況を現出すると、脳細胞が再生 することも分かってきています。常日頃、鏡で容姿をチェックし他人の 眼を意識する、その上最も身近な人に、何時までも好意を持たれる 存在でいたいものです。