笑いが健康にどのような、影響をもたらしているか、20年以上にわ たって研究されている方を、ある放送番組が紹介していました。 生活習慣病に重大な影響を及ぼす、といわれています、高血圧、 高血糖値、等その他の数値に異常がみられた方々を、寄席に連れ て行き、おもいきり笑ってもらい、その後再検査したところ、全員の 数値に改善ガ見られたとの事です。昔から笑いを表現する言葉に 「腹のそこから笑う」「腹のそこから豪快に笑う」「腹を抱えて笑う」な ど等、笑いや、その他の感情によって、胃がきりきりと痛む、等との 表現がたびたび使われます。この笑いによってもたらされる、癒し 感は食事の後の満足感でも味わうことが出来ます。これが自律神 経のなかの副交感神経が稼動し、回復モ-ドになり、一方胃が痛 まないまでも、戦闘モ-ド所謂行動による緊張感が交感神経稼動 状態になる分けで、それゆえ人間は感情の動物であるといわれる わけです。
医学界(西洋医学)の常識は十七世紀の哲学者デカルトが唱えた 「二元論」(精神と肉体は全く別の実体)に慣れきって、免疫系と感 情や思考を司る脳神経系は全く互いに独立した系で、体内の免疫 システムは、人の心の動きとは全く関係なく機能している、との 基本理念が教育の根底になっている、と云うことです。1990年代 に入って、いろいろな機関で、ある種の疾患者や健常者も取り込 んで寄席を体験させ、大いに笑ってもらった、勿論その前後で採血 し、仔細に分析した結果、免疫力の不足な人はアップし、過多気 味の人は正常化、異常のない方はそのままというデ-タ-が得ら れたとの事です。その後1997年度には、厚生労働省(旧厚生省 時代)、日本医師会やその他の機関との協力で、寄席での効果を 検証、その時の体験者は、しばし投薬の必要がなかったとのことで、 その効果が実証されたとのことです。