flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

旧鎌倉図書館と御成小講堂

2016-08-25 00:00:00 | 学びのやかた

(神奈川県鎌倉市御成町)
 奈良・平安時代は鎌倉郡衙(ぐんが:郡役所)であったこの場所は、鎌倉時代には武家屋敷となり、明治32年(1899)には鎌倉御用邸となった。昭和6年(1931)鎌倉町に払い下げられ、翌々年、鎌倉郡立御成尋常高等小学校(1947-御成小学校)が設置された。現存する講堂(木造平屋建塔屋付、床面積686平米)はこのときのものである。また、隣接して旧三井銀行取締役だった間島弟彦氏の夫人が昭和11年(1936)に、それまで関東大震災で倒壊し仮施設として由比ガ浜の鎌倉小学校教室を利用していた図書館を、町に建設費を寄付して建設された旧鎌倉図書館(木造2階建、床面積455平米 1950-鎌倉市図書館)がある。長らく図書館として利用されてきたが、昭和49年(1974)新設の中央図書館に機能を移転させ、その後は教育センターとして利用された。然し、講堂共々老朽化及び維持管理コストを理由に解体の話が持ち上がった。市民の運動により現在は保存にシフトしたが、具体的な利用方法や維持管理は不透明な状態である。
   


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