flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

東観音寺

2019-06-13 00:00:00 | ほとけのいおり

(愛知県豊橋市小松原町 2006年9月22日)
 天平年間(729-)行基が熊野権現参詣の後、鳥羽、伊良湖から伊勢道を通り小松原の海岸を東方へ赴く最中に熊野権現の啓示を受け、馬頭観音を彫って天平五年(733)小松原の地に寺を建立し本尊としたという。鎌倉時代には地頭安達盛長、戦国時代には二連木城主戸田宗光や今川義元、そして徳川家康の保護を受けた。寺は元々、行基が啓示を受けた伊勢道沿いにあったが、宝永大地震による津波で倒壊し、正徳五年(1715)にやや内陸に入った現在地に移転された。境内に建つ多宝塔は、大永八年(1528)戸田氏臣藤田左京亮により寄進され、津波の被害は免れこの地に移転、明治40年(1907)に重要文化財に指定された。江戸中期頃からは、三河三十三観音巡礼一番札所になり、現在も石造の三十三観音像が並んでいる。
       

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