flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

今治 平成十八年

2006-12-03 00:00:15 | 漂い紀行
 父の代まで住んでいた地、愛媛今治。
昨年は年末に訪れたが、今年の年末年始は忙しくなるため、この時期に訪れた。
昼前に到着、いつもならばそのまま墓参に向かうのだが、今回は縁の地「拝志」を先に訪れることとした。
バスで移動、いつも思うのだが、この地の人は老若男女問わず困っている人を見かけると放ってはおけないのか、誰かを助ける光景をよく見かけた。
 「拝志」に到着、近くを流れる「頓田川」の氾濫によって明治時代に「町谷」へ引越しするまで我が家が住んでいたところである。
拝志東村には白鳳元年(672)に越智守興により創建された眞光寺(新興寺・新光寺)がある。
南北朝の頃、細川頼春がこの寺に進駐して、新田義貞の甥大館氏明らの「首実験」(敵方の斬った首を見て人物を見極める行為)をしたといわれている。
 拝志東村から、「上徳」へ向かう。この辺りは伊予国府跡とされる地である。
そして鎮守三島神社を参拝。ここではお百度参りをする初老の男性と会った。
上徳から「高市」を過ぎ、我が家の墓のある「町谷」へ入る。
私の法号の基となった寺には銀杏の黄色が輝き、その下には我が家の歴史を刻んだ思源碑が立つ。そして墓のある山に登ると、案の定墓碑は草木に埋もれていた。
昔は庭師に頼んでいたというが、今の私にはそんな力も無い。
何時間かかっただろう、ある程度の草を取ってこの一年の感謝と反省を伝えた。
 夕刻間近となり、いつもは市街地に泊まるのだが、今回は来島海峡が間近に望める場所に宿泊することとし、瀬戸内の海の幸を味わい、海流の音を聴きながら就寝に至った。
      
今治二日目

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