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(東京都世田谷区宮坂 旧郷社)
日も落ちたこの日、東急世田谷線宮の坂駅そばに鎮座する世田谷八幡宮を訪れた。社伝によると寛治五年(1091)奥州後三年の役の帰途、源義家がこの地で豪雨に遭い、天気回復まで滞在することになった。そのとき、今回の戦勝は日頃氏神としている八幡大神の加護に依るものと思い、豊前宇佐八幡より分霊をこの地に勧請したのが始まりという。また、世田谷城主吉良頼貞、頼康が崇敬し、社殿を造営。八幡大神を崇敬する徳川氏も代々社領を寄進している。旧郷社時代には一時宇佐神社と称したが、戦後は世田谷の社名に復している。境内には江戸時代から行われているという奉納相撲の土俵がある。
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