flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

不破関

2007-06-06 00:00:53 | 街道・宿場町
 関ケ原には約4年振りに訪れる。
今回はレンタサイクルにて回ることとした。
駅前の貸出所は無くなったため、歴史民俗資料館で借りることとし、東首塚方面へ足を運んだ。
資料館横では関ケ原町新庁舎の建設が行われていた。不破郡は平成の大合併で、大垣市との合併計画があった筈であるが、名を残すべく、単独の道を選び、役場を新たに建てるようだった。
 レンタサイクルに乗り、中山道方面へ。
私が普段使用している自転車よりはるかに軽い。坂の多いこの町でも、それ程苦にはならなかった。
旧道に入り、松尾集落の井上神社、そして不破関跡へ立ち寄る。
 日本書紀によると、弘文天皇元年(672)壬申の乱の際、不破道を塞いだと記されている。
都を守るため、西国と東国を分ける越前愛発(あらち)、美濃不破、伊勢鈴鹿の三ケ所の関所を設置することを決め、大宝律令により定められた。関ケ原の名の所以である。
延暦八年(789)一旦廃止されるも、東山道の関所として再開、その後新たに中山道を整備することになり再び廃止された。現在でも周囲の土塁の一部が残り、発掘調査によって出土した遺物が同所にある不破関資料館に展示保管されている。
 また、東山道の関守跡が、中山道南側にあり、現在は個人の所有地となっているが、日本庭園等を設け、往時の雰囲気を出している。

菜の花の咲く藤古川を渡り、中山道山中の集落へ向かう。
   

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 伊予西条 | トップ | うちぬき »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿