flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

知覧平和公園

2008-09-05 00:00:20 | 漂い紀行

(大刀洗陸軍飛行学校知覧分教所跡 鹿児島県南九州市知覧町郡)
 仙巌園から再び鹿児島市街を横切り、知覧町へと向かう道中、ガイドさんが語った言葉が気になった。「知覧文教所に関わりのあった方をご案内したとき、私のような戦争を知らない世代の者がこの場所をご説明することや、平和のことを軽々しく申してよいのだろうかと悩みました。然し文教所に関係のあった方から、是非貴方のような当時を知らない方が戦争はあってはならないものだと言い続けてほしいと言われ、生半可な気持ちではなく心からご説明していこうと思いました。」と言っておられた。そして、平和公園が近づくと、沿道には、たくさんの供養のために寄進された石灯篭が現れ始めた。
        
(昭和30年(1955)建立 特攻平和観音堂)
 昭和17年(1942)この地に大刀洗陸軍飛行学校知覧分教所が開校し、少年飛行兵、学徒出陣の特別操縦見習士官らが訓練を行った。そして、終戦間近になって本土最南端の特別基地が置かれた。沖縄決戦の際、特別攻撃隊員はこの基地を飛び立ち、自らが肉弾となって突撃していった。基地跡には特攻平和会館が設置され、沖縄特攻で命を落とした1035人の遺品を展示している。
 (母の像「やすらかに」)
 園内には特攻平和観音、特攻勇士像「とこしえに」、母の像「やすらかに」が建てられている。
 来訪者に共通する感想がある。それは、戦争が起こってはならないということ、そして、この場所に、ただ立ち寄るだけでは時間が足りないということであった。私も改めて訪れる際には、一日の時間を割きたいと考えている。
(ミュージアム知覧蔵)
 園内にある知覧町の歴史を紹介した「ミュージアム知覧」を見学後、武家屋敷群に向かった。

(関連記事:沖縄平和祈念公園


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2 コメント

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Unknown (にぽぽ)
2008-09-04 21:48:26
知覧といえば、特攻ですよね。
鹿児島は行ってみたいところですけど、特に、知覧には行きたいと思っているんです。

今はお茶の産地として有名ですけどね。
でも、戦争のこと、にぽぽはちゃーんと勉強して知りたいと思うんですよね。

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にぽぽさん (てんゆう(kourei))
2008-09-04 22:40:10
相当有名なようですね。
私も行ってみて驚きました。
戦争のことをつくづく考えさせられますね。

途中、お茶畑を見かけましたが、いいところですね。
山に囲まれているのに、寂しい感じがしませんでした。
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