flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

恋路ヶ浜

2018-07-25 00:00:00 | 海道・みなと

(愛知県田原市伊良湖町恋路浦 日本渚百選 日本の音風景100選47番 2005年10月3日)
 片浜十三里の西端、日出の石門伊良湖岬の間の海岸を恋路ヶ浜と呼ぶ。万葉の時代、許されぬ恋をし都から追われた二人の男女がこの浜に流れ着いた。漁師に助けられ、人目を避けるため二人は別々に暮らしたが、ある日共に病となり、互いの名前を呼びながら亡くなって、やがて貝になった。文化五年(1805)歌人林織江が「春さめに ぬれてひろはん いらご崎 恋路ヶ浦の 恋わすれ貝」と詠んでいる。また、明治31年(1898)民俗学者柳田國男がこの地に滞在した際、恋路ヶ浜で拾った椰子の実の話を島崎藤村に語り「椰子の実」の詩が生まれた。昭和11年(1936)には、椰子の実の詩に作曲家大中寅二によって曲があてられている。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 平河天満宮 | トップ | 和光新倉 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿