(愛知県田原市伊良湖町恋路浦 日本渚百選 日本の音風景100選47番 2005年10月3日)
片浜十三里の西端、日出の石門と伊良湖岬の間の海岸を恋路ヶ浜と呼ぶ。万葉の時代、許されぬ恋をし都から追われた二人の男女がこの浜に流れ着いた。漁師に助けられ、人目を避けるため二人は別々に暮らしたが、ある日共に病となり、互いの名前を呼びながら亡くなって、やがて貝になった。文化五年(1805)歌人林織江が「春さめに ぬれてひろはん いらご崎 恋路ヶ浦の 恋わすれ貝」と詠んでいる。また、明治31年(1898)民俗学者柳田國男がこの地に滞在した際、恋路ヶ浜で拾った椰子の実の話を島崎藤村に語り「椰子の実」の詩が生まれた。昭和11年(1936)には、椰子の実の詩に作曲家大中寅二によって曲があてられている。
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