※ 北斗七星 ※
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ー2009/12/18日(金)ー
公明新聞より転載
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「間違った憲法解釈ではないのか」。天皇と外国の要人との会見はⅠカ月前までに申請するという政府の「Ⅰカ月ルール」(1995年、自社さ政権下で文書化)を順守するよう求めた宮内庁長官を、民主党の小沢幹事長が激しく批判する映像を見て、そう感じた人もいただろう。
◆
小沢氏は「天皇陛下の行為は、国民が選んだ内閣の助言と承認で行われるんだ」と怒り心頭の様子だった。日本の象徴である天皇の行為は、内閣法制局の見解では「国事行為、公的行為、その他の行為」と三つに分けられる。外国要人との会見は、憲法第7条に定められている国事行為の項目にはなく、公的行為であり、「内閣の助言と承認」は必要ない。
◆
独特の憲法解釈は小沢氏が得意とするところだ。自衛隊を国連軍に提供し、海外の活動に参加することは憲法前文や9条の平和主義の理念にかなうという持論もそうだ。アフガニスタン支援では「国連の平和活動は、たとえそれが武力の行使を含むものであっても、日本国憲法に抵触しない」と断言した。
◆
乱暴な論理も野党時代なら大目に見られたかもしれない。たが、政権与党となった今、絶大な権力を持つことに自制心と謙虚さが求められる。
◆
「政治主導」の名の下に、極端な憲法解釈が独り歩きしないよう警戒していきたい。
(山)
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ー2009/12/18日(金)ー
公明新聞より転載
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「間違った憲法解釈ではないのか」。天皇と外国の要人との会見はⅠカ月前までに申請するという政府の「Ⅰカ月ルール」(1995年、自社さ政権下で文書化)を順守するよう求めた宮内庁長官を、民主党の小沢幹事長が激しく批判する映像を見て、そう感じた人もいただろう。
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小沢氏は「天皇陛下の行為は、国民が選んだ内閣の助言と承認で行われるんだ」と怒り心頭の様子だった。日本の象徴である天皇の行為は、内閣法制局の見解では「国事行為、公的行為、その他の行為」と三つに分けられる。外国要人との会見は、憲法第7条に定められている国事行為の項目にはなく、公的行為であり、「内閣の助言と承認」は必要ない。
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独特の憲法解釈は小沢氏が得意とするところだ。自衛隊を国連軍に提供し、海外の活動に参加することは憲法前文や9条の平和主義の理念にかなうという持論もそうだ。アフガニスタン支援では「国連の平和活動は、たとえそれが武力の行使を含むものであっても、日本国憲法に抵触しない」と断言した。
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乱暴な論理も野党時代なら大目に見られたかもしれない。たが、政権与党となった今、絶大な権力を持つことに自制心と謙虚さが求められる。
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「政治主導」の名の下に、極端な憲法解釈が独り歩きしないよう警戒していきたい。
(山)