かかる悪所にゆけば王位将軍も物ならず獄卒の呵責にあへる姿は猿をまはすに異ならず、此の時は争か名聞名利我慢偏執有るべきや
(日蓮大聖人御書『新池御書』1439㌻)
【通解】
死後の地獄等という苦悩の世界に行ったならば、王の位も、将軍の位も、何の役にも立たない。獄卒の責めにあう姿は、猿回しに回される猿と変わらない。
こうなった時は、どうして名聞名利や我慢偏執の心でいられようか。
【語句解説】
我慢偏執:【がまんへんしゅう】我を頼んで心が傲り、偏ったものに執着すること
【池田名誉会長の指導から】
死は、だれ人も逃れられない、厳粛なる事実である。
死を前にした時、人間の虚飾は、すべて、はぎ取られる。大富豪も、権力者も、庶民もない。
財産や肩書を、死後の世界に持っていくわけにはいかない。
生きている間に、自分はいったい何をなしたか ── その一点が、厳し問われるのである。
この限られた人生を、一個の人間として、どう生きるか。
この無常の人生の中で、いかにして永遠につながる、価値ある何かを成し遂げられるか。
それこそ、最も根幹の問題である。
私は、体が弱かったせいもあり、若いころから「生と死」の問題を見つめながら生きてきた。
病に苦しみながら、激しい法戦に明け暮れる私に、ある時、戸田先生は言われた。
「いつ臨終になっても、悠然と、従容たる人生であれ、信心であれ」と。
私は、この師の言葉のままに進んできた。
(日蓮大聖人御書『新池御書』1439㌻)
【通解】
死後の地獄等という苦悩の世界に行ったならば、王の位も、将軍の位も、何の役にも立たない。獄卒の責めにあう姿は、猿回しに回される猿と変わらない。
こうなった時は、どうして名聞名利や我慢偏執の心でいられようか。
【語句解説】
我慢偏執:【がまんへんしゅう】我を頼んで心が傲り、偏ったものに執着すること
【池田名誉会長の指導から】
死は、だれ人も逃れられない、厳粛なる事実である。
死を前にした時、人間の虚飾は、すべて、はぎ取られる。大富豪も、権力者も、庶民もない。
財産や肩書を、死後の世界に持っていくわけにはいかない。
生きている間に、自分はいったい何をなしたか ── その一点が、厳し問われるのである。
この限られた人生を、一個の人間として、どう生きるか。
この無常の人生の中で、いかにして永遠につながる、価値ある何かを成し遂げられるか。
それこそ、最も根幹の問題である。
私は、体が弱かったせいもあり、若いころから「生と死」の問題を見つめながら生きてきた。
病に苦しみながら、激しい法戦に明け暮れる私に、ある時、戸田先生は言われた。
「いつ臨終になっても、悠然と、従容たる人生であれ、信心であれ」と。
私は、この師の言葉のままに進んできた。