(課題吟の部・天)
受験生(じゅけんせ)や ひっ落(ちゃ)えんかち
心配(せわ)な蓋(ふた)
茶畑(1月21日投稿分)(釜蓋神社)
(寸評)
かつて私も指宿市に勤務していたことがありますが、
恥ずかしながら釜蓋神社の存在は知りませんでした。
「家庭訪問」や「釣り」で結構頴娃方面にも何回も行っているのですが。
こんなパワースポットを知っていたら、
私の頭の毛ももう少し頑張っていてくれたかもしれませんが・・・。
ところで、この作品
、素材の生かし方が上手いと思いました。
受験生の神頼みは何処の神社でもよく見かける光景ですが、
この釜の蓋を受験生の不安な心理とからめたところに狂句的なセンスを感じました。
絶対に「落ちない」ように慎重に、
慎重に歩を進めている男の子の胸のうちが手に取るように分かります。
薩摩狂句に限らず、良い作品は、鑑賞者の心を刺激し、
それぞれの鑑賞者の力量に応じてイメージの世界を広げてくれるものではないでしょうか。
絵画や音楽の世界には無縁の私ですが、
それらにも通じるものがあるように思うのですが。 塚田黒柱
2月『「にがごい誌』の課題吟で「人」をもらう
諄で(くで) 諄ということ (金井一馬選)
放置(うっ)ちぇちょい 受話器きセールしゃ 諄(く)ど語(かた)っ
(唱)習(な)るた通(とお)いのマニュアルを言(ゆ)っ
と。。。嬉しい結果でした。