さて、全身洗濯フルメンテで入院した、タイプCの「ぷりたん」です。
おや、かわいいニットです。そうですね、ちょっと色黒さんになってますね。張り切って行きましょう~。
このぷりたんですが、同封の手紙によると「地元の工業高校で見てもらったが、直らないとのこと」とありましたが…相当めちゃくちゃにされてました…。BOX内は、素人ががんばってやりかけたけど、諦めて途中でやめたみたいな感じ。ぬいぐるみ側はさらにめちゃくちゃで、素人がどこやったらいいのか分からないまま、手当たり次第に切ってった、ぐらいのヒドさでした…。
とりあえずBOX側から。
う~ん、線噛んでますね。いいんでしょうか…。ところが、BOX締めてるネジ4本が、全部ありませんでした。
何をしようとしたのか分かりませんが、配線をまとめてる熱収縮チューブも除去されてますね…。
電池BOXフタの止めネジは、3mmぐらいの太いタッピングねじが無理やり突っ込んでありました。
このBOXを入れる袋、というかBOXとぬいぐるみの境目で、中から綿が出ないようにしてる境界の袋、
この写真ではよくわかりませんが、ざっくり切り開かれてました。また、しっぽの近くも切り開かれて、ざくざく縫い戻されてました。
電源スイッチが…
基板3分の1が破壊されてます…。これは…勝手にこんな壊れ方はしません…。導通不良を分解せずに解消しようとしたのでしょうか…。
BOX内は…配線が全部取り替えられてましたが、元は基板の裏から出してあるのですが、表から出してありました。
電池端子行き線はプラマイ両方断線。スイッチ行き線は…先端がハンダ付けされた気配が無い…。ちゃんと付けたけど切れたというより、途中までやって投げ出した感じ…。
スピーカ線は一応繋がってたようですが、ボイスコイルハンダ付け部を溶かして突っ込んであって、そのせいかは分かりませんが、スピーカも壊れてました。
基板の配線取付部は…めちゃくちゃ汚い…。これは…前時代の「はんだペースト」を使う人でしょうか?
配線外すとこんなでした…。こんなでは絶縁もあやしくなるし、パターンの破損等も全く分かりません…。アルコールでごしごし拭いてキレイにして配線全部付け直しました。
ちゃんと裏から出して、afterはこんな感じです。
ぬいぐるみ側は…さらにめちゃくちゃでした…。まず左手。
不必要に広範囲にほどかれてました…。しかも何カ所か布が切られてます…。手のひらに固定されてるべきスイッチ取付けのベースが外されてました…。オレの仕事を増やしやがって…。
配線は…ちゃんと繋いだとは思えない様なハンダ付け跡、絶縁した気配もない…。
右手は…
これは補修跡なしかな?
しっぽ。
これも補修跡なしかな?(BOX布袋のしっぽ近傍が切り開かれてので、何かしようとした様ではありましたが。)
続いて顔のセンサーを外すのですが…背中の手縫いが切られてなかったので、背中は開かなかったのかしら?それにしては背中や後頭部の綿の詰め方に違和感があるなぁ…と思ったのですが…
背中の途中~後頭部まで切られてました…。しかも左手と同じく、何カ所か布が切られてました…。
ここまで切り開かれたら、すっかり裏返して顔のセンサーの確認・取り外しができてしまいます。
顔のセンサーは見たところ目立った補修跡はないのですが、おでこセンサー(紫線)はちょっと違和感があります…。ホットボンドの色が他と違ってて、まだ熱々で綿に突っ込んだような感じで、ホットボンドに綿がこびりついてます。もしかしたら、先端で切り縮めしたのかも。
さて、全身洗濯フルメンテでの依頼で良かったw。徹底的に正常に戻せました。スイッチもセンサーも配線も全部新品にして、変な縫い方してあった所も全部キレイに縫い戻しました。
最近懸案の目は、洗濯でマスキングは剥がれなかったものの、少し白丸が流れましたが、流れたとこを消すのにコンパウンド掛けたら、全体的には元よりキレイになりましたw。
ウチのプリモッティ・コプエルちゃんといつもの記念撮影。
これで一晩動作確認して、明日退院とします!
おや、かわいいニットです。そうですね、ちょっと色黒さんになってますね。張り切って行きましょう~。
このぷりたんですが、同封の手紙によると「地元の工業高校で見てもらったが、直らないとのこと」とありましたが…相当めちゃくちゃにされてました…。BOX内は、素人ががんばってやりかけたけど、諦めて途中でやめたみたいな感じ。ぬいぐるみ側はさらにめちゃくちゃで、素人がどこやったらいいのか分からないまま、手当たり次第に切ってった、ぐらいのヒドさでした…。
とりあえずBOX側から。
う~ん、線噛んでますね。いいんでしょうか…。ところが、BOX締めてるネジ4本が、全部ありませんでした。
何をしようとしたのか分かりませんが、配線をまとめてる熱収縮チューブも除去されてますね…。
電池BOXフタの止めネジは、3mmぐらいの太いタッピングねじが無理やり突っ込んでありました。
このBOXを入れる袋、というかBOXとぬいぐるみの境目で、中から綿が出ないようにしてる境界の袋、
この写真ではよくわかりませんが、ざっくり切り開かれてました。また、しっぽの近くも切り開かれて、ざくざく縫い戻されてました。
電源スイッチが…
基板3分の1が破壊されてます…。これは…勝手にこんな壊れ方はしません…。導通不良を分解せずに解消しようとしたのでしょうか…。
BOX内は…配線が全部取り替えられてましたが、元は基板の裏から出してあるのですが、表から出してありました。
電池端子行き線はプラマイ両方断線。スイッチ行き線は…先端がハンダ付けされた気配が無い…。ちゃんと付けたけど切れたというより、途中までやって投げ出した感じ…。
スピーカ線は一応繋がってたようですが、ボイスコイルハンダ付け部を溶かして突っ込んであって、そのせいかは分かりませんが、スピーカも壊れてました。
基板の配線取付部は…めちゃくちゃ汚い…。これは…前時代の「はんだペースト」を使う人でしょうか?
配線外すとこんなでした…。こんなでは絶縁もあやしくなるし、パターンの破損等も全く分かりません…。アルコールでごしごし拭いてキレイにして配線全部付け直しました。
ちゃんと裏から出して、afterはこんな感じです。
ぬいぐるみ側は…さらにめちゃくちゃでした…。まず左手。
不必要に広範囲にほどかれてました…。しかも何カ所か布が切られてます…。手のひらに固定されてるべきスイッチ取付けのベースが外されてました…。オレの仕事を増やしやがって…。
配線は…ちゃんと繋いだとは思えない様なハンダ付け跡、絶縁した気配もない…。
右手は…
これは補修跡なしかな?
しっぽ。
これも補修跡なしかな?(BOX布袋のしっぽ近傍が切り開かれてので、何かしようとした様ではありましたが。)
続いて顔のセンサーを外すのですが…背中の手縫いが切られてなかったので、背中は開かなかったのかしら?それにしては背中や後頭部の綿の詰め方に違和感があるなぁ…と思ったのですが…
背中の途中~後頭部まで切られてました…。しかも左手と同じく、何カ所か布が切られてました…。
ここまで切り開かれたら、すっかり裏返して顔のセンサーの確認・取り外しができてしまいます。
顔のセンサーは見たところ目立った補修跡はないのですが、おでこセンサー(紫線)はちょっと違和感があります…。ホットボンドの色が他と違ってて、まだ熱々で綿に突っ込んだような感じで、ホットボンドに綿がこびりついてます。もしかしたら、先端で切り縮めしたのかも。
さて、全身洗濯フルメンテでの依頼で良かったw。徹底的に正常に戻せました。スイッチもセンサーも配線も全部新品にして、変な縫い方してあった所も全部キレイに縫い戻しました。
最近懸案の目は、洗濯でマスキングは剥がれなかったものの、少し白丸が流れましたが、流れたとこを消すのにコンパウンド掛けたら、全体的には元よりキレイになりましたw。
ウチのプリモッティ・コプエルちゃんといつもの記念撮影。
これで一晩動作確認して、明日退院とします!
この事例はおもちゃ病院業界で恐れていることなんですが、これが「おもちゃ病院」の呼び方で十把一絡げにされて、まともな治療をしているおもちゃ病院の評価を落とされるとすれば大変悲しいです。
https://blog.goo.ne.jp/kohei-m/e/227fcd574c444a181830b475c86824fc
の破壊の方がヒドかったですけどねw。
「工業高校」というのがちょっと…。
工業高校の悪口ではありませんが、どうがんばっても「経験3年未満」ですよね。ぼくみたいに1年で100個もしないでしょうしw。
まあ「数ではない」けど、やはり数こなして様々な故障を経験しないと分からない事も多いと思いますが、全員が「経験3年未満」では、相当場数を踏んだ優秀な顧問の先生が、手取り足取り指導しないと、質が確保できませんよね…。
これは、「出来をチェックする」だけでは防げません。分解できない時にどこをノコで切るかとか、ぬいぐるみのどこを開くかとか、手を出す前に相談して(唯一ではないけど)正解を提示してやらないと、「献体」になってしまいますよね。
「生徒の自主性を重んじる」とかで、極力口を出さずに「まずやらせる」とかの方針だと、もはや預けたくない病院ですね。
(ネットで調べると2018年から始めた活動の様です、校名は晒しませんが。いい活動だとは思いますが、今後の為にも、今回の依頼者さんからクレームを入れるべきだなぁ…)