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koheiのおもちゃ修理記録

宇部おもちゃ病院 毎月第2土曜日 13:00~16:00
宇部新天町の西の端、市民活動センターで開院してます。

12/25 リユース臨時開院

2021-12-28 | おもちゃ
年の瀬ですが、宇部市こども用品リユース活動での臨時開院でした。
1件目、おっきな2.4GHzラジコンです。

「だいたい動くのだけど、時々途中で動かなくなったりする」との事ですが…本体側・送信機側どちらも、電池が1.2VのLi-MH充電池が使われてました。試運転してみると、単3×6本の車側の動きは十分パワフルで、電圧不足は感じられませんでしたが、単3×2本の送信機は、3V→2.4Vでは電圧不足で動作不良になる可能性が高いと思われます。
しばらく動かしてみて問題なさそうなので、送信機の方だけは普通の単3電池を使って貰う様に助言してお返ししました。

2件目も電池、英語の歌の流れる絵本。

「買ってすぐなのに曲が鳴らなくなった」との事。まず単4×2本の電池を測定してみると、2本とも1.4Vぐらいで、ピカピカの新品じゃないけどまだ動くとは思う電圧。これで電源入れてみると、「パツッパツッパツッパツッ」と異音がする。これは…電池不良の典型的動作不良です。手持ちの電池を入れたらちゃんと動きました。
「買ってすぐ」という事なので、買った時に入ってた「初期電池」でしょう。「TOSHIBA」と書いてあるのですが、多分クソボロ電池です。無負荷での電圧はあっても電流供給能力が低いのかもしれません。

後はめんどうな入院品。3件目、いつものIWAYAの犬です。

「1年ぐらい前に修理してもらったけど、首の骨が折れて鳴かなくなった」との事。会場で分解してみます。

ちょっと前にも「首の骨が折れた」IWAYAの犬を直しましたが、今回は少しちがうところで折れてます。直しにくそうです…。首を動かすクランクの部分、ぼくが黄色のプラ板を当てて修理した跡が見えます。「鳴かない」が直ったら首の骨折は直さずに返却しようかと思って、まず鳴き笛の確認。
鳴き笛の「ふいご」は、小さな穴が何カ所か開いてました。まあこのぐらいなら鳴ると思うけどなぁ…と思いつつ、エポキシをちょこっと塗ってみました。鳴き笛が外れちゃったので、口で吹いてみたらちゃんと鳴る。だもんで、取れた鳴き笛を、漏れが無い様にふいごにホットボンドでべったり固定してみましたが、固定後にふいごを押しても鳴き笛ならない…。
仕方なく入院としました。

鳴き笛(ふいご部)は、トレーシングペーパーで作るつもりで帰ったのですが、再度鳴き笛を外して口で吹いてみると鳴らない…。どないしようかと思いましたが、笛の金属部分が抜けかけてました。

写真は直した後ですが、右の金属の部分が5mmぐらい上に抜けかけてました。リード(透明の薄いプラ片)とツラ位置ぐらいに押し込んだら、ちゃんと口で吹いて鳴るようになりました。これで、ふいごは作らずに済ませましたw。

入院なので、首の骨折も直しておきます。クリップ針金を曲げて刺して、エポキシで固定しますが…頭蓋骨で挟んで固定することろなので、あまり周りに盛れません…。

これで組み戻しですが、頭がい骨で挟もうとしてたら「パキっ」って言った~。頭が大きいので結構力が掛かるのに部品が細いので、一回折れると修理しても耐久性が心配ですが、まあ厳しいなぁ、こんなのもかな~。

4件目、アンパンマンのレジスターです。

全く動かなかったのですが、結論を先に言うと…原因不明だけど動くようになりましたw。

入ってた電池は完全にすっからかんでしたが、電池替えても音も鳴らない、液晶も点かない。会場で分解して電源関係は当たってみたのですが、電池BOX端子・配線・電源スイッチ等に問題はない様で、基板まで電圧が来てる様子。スピーカ・配線も問題ない。すぐ分かる故障個所が無いので、入院となりました。

下ケース分解すると、こんな状態。

緑の部分にコイルが巻いてあります。RFIDで商品が読み込めるのでしょう。基板おもては大変シンプル。

裏もたいした部品数ではありませんね。

オシロ出すのが面倒だったので、全く動かないなら「どうせ水晶の発振不良に違いない」と、付いてた水晶は13.56MHzでしたが、手持ちの12MHzに取り替えてみましたが。が、状況変わらず。仕方ないので結局オシロ出して測ったら、ちゃんと12MHzで発振してる。仕方ないので結局元の13.56MHzの水晶に戻してオシロで測る。

ちゃんと13.56MHzで発振してました。

水晶がちゃんと発振してるなら、他にやる事がない…。SMD部品の再ハンダ付けとかして見たけど、改善しない…。仕方ない、下側じゃなくて上側がどうなってるか分解してみるか…。
上の液晶と電卓キーがついてるところ、外にネジが1本も出てない。これは表のシールの下にネジが隠してあるパターンでしょうけど、シールがフィルム状じゃなくて厚紙を糊で張り付けたみたいなもので、キレイにはげない…。諦めようかと思ったけど、このままだと飾りにもならない…。キレイにはげずとも分解してみよう。

そこそこあまりダメージなく分解できた。

プロセスのメインはこっちの基板側かもしれません。上~下間は配線が12本。キーマトリックスに対してこれでは足りませんね。クロックは下で発振して、上のCOBにクロックを渡してる様です。
(後日)この「13.56MHz」は、デバイスを動かすクロックではなく、RFIDの標準的な周波数でした。(クロックにも使ってるかもしれませんけど。)
下の基板は主にRFID用の基板だったようです。

上~下間の配線の導通を確認しようと、気が付かず電池入れて電源スイッチも入れたまま導通チェッカーで当たってたら、突然「150円!」と動き出した!何がきっかけで動き出した??
(後日)下から赤外LEDで信号を出して上の赤外線モジュールで受けて、「商品が通過した」を感知してます。商品が通過したのを検知したらRFIDが起動して、RFIDが信号を受け取ったらその商品の値段が出ますが、ただ赤外線モジュールの入力が切れただけだと、ランダムで値段が出るとの事。「ランダム」といいながら、最初は必ず「150円」が出るので、上下をばらして赤外LEDの信号が赤外線モジュールに到達しない状態だと、起動時のセリフも出ずに「150円!」からスタートするのねw。

しかし一旦スイッチ切ったら動かなくなった。またつついてたらまた動いて、切ったりリセットしたりすると動かなくなる…。上下間の配線の導通は、全部問題なさそう…。一応上も下も、配線・コネクタの再ハンダ付けはやってみた。
まあそんなこんなしてるうちに、何となく動くようになってきた。だもんで下ケースを先に復旧してみたら動かなくなった→スライドスイッチ部で配線が切れてた。切れた1本と切れそうなもう1本を再ハンダ付け、これで全部組み戻し。

電源のスライドスイッチは、単純に電圧供給を入り/切りしてる回路。切れたし切れかけてたけど、水晶がちゃんと既定の周波数で発振してたという事は、あの時点で電源供給は問題なかったはず。上下間の配線は断線してなかったし、断線しそうにもないしっかりした配線。
という事で原因が全く分かりませんが、何故か動くようになりましたw。これで半信半疑で何回も、次の日とかにも動作確認してみましたが、問題なく動く。これで返却としました。
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