山登り・里歩きの記

主に関西地方を中心とした山登り、史跡巡りの紹介。要は”おっさんの暇つぶしの記”でんナァ!。

紅葉の赤目四十八滝(三重県)巡り(その1)

2015年01月20日 | 渓谷歩き

昨年(2014)の11月19日(水)、紅葉シーズンに訪れた時の記録です。

 赤目滝のバス停まで  


近鉄沿線の紅葉景勝地の一つに「赤目四十八滝(あかめしじゅうはちたき)」がある。11月中旬、天気予報が良かったので出かけることにした。
上本町駅発7:46分の名張行き急行に乗る。赤目口駅は急行も停車するので,乗り換え無しで行ける。8:57分近鉄大阪線・赤目口駅着。赤目口駅から赤目滝バス停まで三重交通バスで10~15分(360円)で行けるが、始発バスまで1時間ある。歩いても行けるが、帰りの最終バスが3時過ぎなので時間的な余裕がない。タクシーを利用することにした。赤目滝まで乗ると2000円位。中間の「長坂」まで乗り,残りの山間部はのんびり歩くことにした。ところが運ちゃんにノセられ,長坂越えて介護老人施設「名張もみじ山荘」前まで乗ることに。1240円でした。9:10分着。

老人施設から滝川沿いの車道を谷に向かって歩く。紅葉シーズンだが、平日の早朝なのでマイカーも少ない。5分位歩くと「赤目キャンプ場」です。紅葉と川のせせらぎを楽しみながら、車道脇に設けられた歩道をさらに5分くらい歩くと赤目四十八滝入り口へ。「ようこそ忍者修行の森 赤目四十八滝」の看板が迎えてくれる。平日で,まだ朝早いのか広い駐車場はガランとしていた。

土産店、あ食事処が並び、観光地の雰囲気が漂う。店先には赤装束と赤覆面の忍者がお出迎えしてくれる。お店の中も忍者装束や道具が並び、販売されている。俺は忍者の修行に来たんじゃない,滝を見に来たんです。紅葉が鮮やかで、浮き浮きしてきます。

数軒お土産店をやり過ごすと赤目滝のバス停です。事前の下調べでは、平日の最終バスは15時台となっていた。ところが臨時バスの張り紙がある。ライトアップの期間中(11/1~11/30)は,最終が18時30分となっている。これを知っていたら,朝早く出かけなくても,またタクシーなど利用しないで歩いてきたのですが。ネットでも近鉄の案内所でも知りえなかった。
しかし最終が18時30分とは,チト早すぎるんじゃないでしょうか。臨時時刻表で不思議なのは,最終バスで18時15分に着き,帰りの最終バスが18時30分発とは。15分間でライトアップを楽しむんでしょうか?,それとも一泊するとか。

 忍者修行の渓谷  


バス停から少し進むと、「忍者修行体験エコツアー」の受付所があります。何故”エコ”なんでしょうネ?。色とりどりの忍者衣装が掛けられている。忍者衣装に着替え,この先の「にんじゃの森」で忍者修行を体験できます。指導が必要な手裏剣と水ぐも以外の施設を自由に使って忍者の気分になれるそうです。
1時間30分の体験料が二千円とは安いようですが,今日は忍者修行に来たのじゃないので・・・パスします。中学生以下1700円,小学生未満1550円。詳しくはエコツアーデスク(0595-64-2695,名張市赤目町長坂)まで。
この地一帯は約1300年前、役行者(役小角)などが修験道の修行した渓谷だったようですが、その後戦国時代になると、伊賀流忍者の修行の地になった。
左の坂道を登れば「忍者の森」で、忍術を学び伊賀流忍者の気分を味わえる。忍者衣装に着替え、案内人の指導の下、多彩な忍術を修行できるという。高い壁を乗り越える「登り術」、ロープを使った「侵入術」、縄を使って飛び移る「飛び猿の術」、木に登る「狸隠れの術」など。最後の難関は、滝川を渡る「水ぐもの術」、無事終了すると、忍者文字で書かれた「免許皆伝の書」がもらえるそうです。
今の世の中でもそうした術を必要とする人がいるかもしれませんが、今の私は必要としないのでパスします。

 日本サンショウウオセンター  


入山手続きをする日本サンショウウオセンターへ向かいます。センター前のお店で、鯛焼きのようですが・・・噂の「へこきまんじゅう」を売っていた。赤目名物と聞いていたので,一個味わってみることに。食べてイモ味がしたので,やっと”へこき”の意味が理解できました。つぶ餡をさつま芋の生地で包み,鯛焼きのような焼き器で焼き上げる。1個230円でした。芋の味と餡の甘味が入り混ざった奇妙な味わいです。後で知ったのですが、リンゴやチーズなど全7種の味を楽しめ、忍者の形に焼かれているという。そうは見えなかったが・・・。今日は最後までコケなかった、一個だけでは足りなかったのでしょうか・・・。

ようやく日本サンショウウオセンターへ。ここで入館料400円(小人 150円)支払い入館する。特にサンショウオなど見たくないのだが,この館内を通らなければ赤目四十八滝のある渓谷に入れないようになっている。まさに関所です。右は川筋なので「水ぐもの術」、左は深い山中なので「登り術」、この関所を破るには、忍者の修行が必要なようです。入館料となっているが実際は入山料or入滝料。赤目四十八滝の全体マップもくれます。
営業時間
  4月1日~11月30日 午前8時30分~午後5時
  12月1日~3月31日 午前9時~午後4時30分(12月28日~12月31日 休館)
  
滝からの帰りが午後5時を過ぎたらどうなるか?。センターは閉まっているが,川側の通路が開放され通れるようになっているそうです。

ここ赤目はオオサンショウウオの生息地です。オオサンショウウオは「生きている化石」と呼ばれる稀少動物で、特別天然記念物に指定されています。水中でも、陸でも生活できる両生類の動物。明るい昼間は岩陰などに身を潜め,夜になると活動し始める。まさに忍者のような生態をもつ。戦国時代に活躍した伊賀流忍者たちは、サンショウウオを見習って水潜りの術を身につけたとか。

1階はオオサンショウウオの水槽が並び、否が応でもその側を通らなければならない。皆さん、覗き込んで「何処にいるの?」と探していらっしゃる。黒く、丸っぽく、動かない。「隠遁の術」で水槽内に置かれている石と同化してるんでしょう。
2階はサンショウウオの展示パネルと、ビデオを流すサンショウウオ教室がある。望むらくはサンショウウオより、新緑・紅葉・雪に映る滝の景観を写真展示して欲しいものです。

詳しくはホームページ
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