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甲府の「気になる木♪」荒川橋東詰のエノキ

2020-05-13 14:02:27 | 紹介

~本と歩こう⑪~


こんにちは。市民レポーター三井玲子 (みつい れいこ)です。

風薫る5月新緑季節ですね。

 

今回は、甲府市内(甲府市飯田5丁目)で見かけた気になる木「荒川橋東詰のエノキ」をご紹介します。

 

山梨県民文化ホール(現YCC県民文化ホール)近くの荒川沿いの道路に、大きな木があるのをご存知でしょうか?

こちらの木は、高さ14m、幹の回り4.8m、推定樹齢300年のエノキの木です。

(山梨日日新聞社編・発行『山梨の巨樹・名木100選』より)

 

2本あるうちの、幹が太いほうの1本がご神木として祀(まつ)られています。

ご神木の周りはとても静かで、荒川からの心地よい風が木の葉をやさしく揺らしていました。

ご神木のエノキと妙豊寺(奥)

 

 

土手下にある 日蓮宗・妙豊寺(みょうほうじ)が、このご神木を管理されています。

今回は、妙豊寺のご住職時澤豊見(ときざわ ほうけん)さんにお話を伺いました。

 

―ご神木として祀るようになったのは、いつ頃からですか?

昭和8年に、この寺が建立された当時からです。

かつてこの道路は、このような大きなエノキが何本もある並木道だったそうです。

護岸工事や道路の拡張工事で、この2本だけが運良く伐採を免れたという話です。

そういったいきさつで、私の先々代の住職の頃から、ご神木としてお祀りしています。

 

―お寺としては、どんな祭祀行事をされていますか?

日頃の落ち葉の掃除と、あと年に1回、年が改まる前(年末)に、しめ縄を張り替え

ています。

 

―傾斜地の上で、幹が太くて、しめ縄を張り替えるのも大変そうですね。

はい。そこは本職のかたに依頼しています(笑)。

造園業のかたが3人がかりで、手を伸ばして張り替え作業をなさっています。

 

おとな3人がかりの幹の太さ

 

実は、こちらの妙豊寺は「寒修行(寒中水行)」の場として、知る人ぞ知る人気のお寺だとか。

例年、11月の終わりから2月3日まで、朝と夜の寒修行を無料で行うことができるそうです。

ふんどしや白衣を借りることもできます。身を清め、心身鍛錬に勤めたいかた、いかがでしょうか?

年により開催時期が異なるため、興味のあるかたは冬になる頃、お問い合わせください。

妙豊寺:055-222-6005

 

ご神木を見たいときは、短時間であれば、お寺の駐車場を使用してもよいそうです。

 

―取材へのご協力、ありがとうございました-

 

 

目の前の荒川沿いには、テニスコートやサイクリングロードがあります。

人々はそれぞれ過密を避けて、テニスやウォーキング、サイクリングなどを楽しんでいました。

距離を保って楽しむ午後のひととき

この日は快晴。富士山も見られました

 

~本と歩こう⑪~  今回は 萩原朔太郎の詩集をご紹介します。

(※書影は出版社の許諾を得ています)

 

『萩原朔太郎詩集』 河上徹太郎編 新潮文庫刊 1950年発行

 

旅上

 

ふらんすへ行きたしと思へども

ふらんすはあまりにも遠し

せめては新しき背広をきて

きままなる旅にいでてみん

汽車が山道をゆくとき

みづいろの窓によりかかりて

われひとりうれしきことをおもはむ

五月の朝のしののめ

うら若草のもえいづる心まかせに。   

 

「純情小曲集」(1925年)愛憐詩編より

 

高校生の頃、国語の教科書で出会って以来、5月になると口ずさみたくなるこの詩。

今から100年近くも前の詩とは思えないほど、共感できますね。

いつか旅に出る日を夢見て、しばし空想の世界を楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

ありがとうございました。

 

 

 

 


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