昨日の稽古では「散吟打毬楽」(さんぎんたぎゅうらく。とうぎゅうらく・ちょうぎゅうらくともいう)をやりました。
現代風に翻訳すれば「歌いながらゴルフ?(ゲートボール?ホッケー?)をするときの曲」って感じでしょうか。でもそこは雅楽曲ですからビートの効いたスポーティーな曲ってわけではありません。どっちかというと旋律の美しいメロディアスな曲です。
この曲、舞楽で舞う時には手にホッケーのスティックみたいなもの(毬杖)を持って舞うんです。それを「ギッチョウ」というのですが、通常右手に持つものを左手に持った人がいたらしく、そこから左利きの人を表す「左ギッチョ」という言葉が生まれたそうです。
雅楽から生まれた言葉って意外と多くて「打ち合わせ」「ろれつが回らない」をはじめ、「塩梅」とか「二の舞」とか銀行の「頭取」とか舞台の「楽屋」とか・・。相撲や舞台の最終日を「千秋楽」なんていうのは曲名そのものだったり。「音頭」「調子」「やたら~」などなど。 例を挙げればきりがありません。
雅楽って意外と私たちの身近にあるんですよ。