先日敷金返還にまつわるトラブルがやっと解決しました。退出したのが3月初めでしたから解決まで5ヶ月近くかかりました。
これは、マンション貸室のオーナーが「自分で住みたいから出て行ってくれ」ということから始まりました。入居者はとても心の優しい方で、そういうことならば・・と立退き料も引越し代も請求せずに退室してくれたのでした。それにもかかわらずこのオーナーは退室した次の週にはこの部屋を売りに出したのです。ウソの理由をつけて立ち退かせたわけです。これだけでもルール違反なのに敷金まで返そうとしません。さすがに私もこれはイカン! と思いオーナーに対して意見具申しましたが全く取り合いません。
仕方が無いので敷金並びに立退き料の支払請求訴訟を提訴することになったわけです。
先週その裁判があり、当然ながら入居者側の全面的勝利です。判決まで出さず和解にしましたが敷金全額+αを支払わせて無事終了しました。
こういう結果になることは提訴前に何度も私からオーナーに言っていたのに、なぜこのオーナーはそれを理解してくれなかったのでしょう? ウソをついて自分だけ一方的な利益を得ようとするその傲慢・強欲さにはあきれました。
不動産屋としては通常はオーナー側に立って入居者から訴えられることの方が多いと思いますが、今回は「入居者側に立つ」という良くあるパターンとは逆の立場でありました。
正義はどこにあるのか・・を見極めて今後も仕事をして行きたいと思っています。
それにしてもこの世の中、いろんな人がいるもんですねぇ。