名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

「聖観音」像の摸刻

2014年02月13日 | 趣味

今朝は大須観音から
栄界隈を歩いてきた。

早朝の境内に人の姿は見当たらず
鳩だけがやたらに目立った。

仁王門通りや万松寺通り
新天地などの商店街のアーケードが新しくなり

ずいぶんすっきりした感じになっていた。

大須演芸場は観客の減少で
経営が行き詰まり
建物明け渡しの強制執行によって
今月の3日に営業が終了している。

古びた建物と看板が何とも侘しいが
名古屋で唯一の演芸場が消えていくのも寂しいことだ。

先週から「聖観音」像を彫り始めた。
聖観音は六観音の一つで
地獄道に迷う人々を救うとされ
本尊に祀る寺は多い。

手に蓮華を掲げ、頭髪部の正面に
化仏(けぶつ)と称する阿弥陀如来の
小像を置くのが特徴である。

今までの荒子観音寺の千面仏や
飛騨千光寺の観音群像の摸刻に比べると
レベルの高い技が要求される。

まず、15センチほどの聖観音を彫って
蓮華や頭部の小像の彫り方など
要領をつかむことにした。

その後、50センチの檜材で素彫りをし
荒子観音の円空彫り教室に持ち込んだ。

先輩から彫り方や道具の使い方などを教わり
何とか前に進むことが出来た。

地獄道に迷う身としては
ぜひ彫りたい仏像だが
かなり難儀しそうだ。
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スローライフをもう一度 その5

2014年02月12日 | 暮らし

今日も風が冷たかったが
快晴の空が清々しい。

この青空も明日までで
週末には低気圧が接近して
天気が崩れるようだ。

飛騨地方の天気予報を見ていると
積雪はそれほど多くはないが
気温の低い日が続いている。

今ごろが一番寒い時期で
雪またじ(始末)に明け暮れた日々を思い出す。

シンプルな暮らしをしてみようと
あちこちの物件を見て回っていた。

ようやく気に入った住まいが見つかったので
部屋の中を見学してきた。
50平米ほどのコンパクトなマンションで
UR都市機構の賃貸である。

家から地下鉄とバスを乗り継いで行くことができ
6階の部屋のすぐ下は公園と池があり
環境も良く眺望も気に入った。

居間と寝室に台所だけの空間で
余分な荷物は持たずに暮らしてみるつもりだ。

身軽で身の丈に合った生活が
快適なのか不自由なのかを体験しながら
次のライフプランをじっくり練ってみたいと思う。

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市民講座「平穏死を迎えるために」参加して

2014年02月11日 | 暮らし

情報収集にたけた元新聞記者の友人に誘われて、
「平穏死を迎えるために」がテーマの

東名古屋医師会主催の公開講座に参加してきた。

若い頃から「生き方」については
本を読んだり先輩から教わったりしたが
未だに良い生き方をしてきたとの実感は持てない。

せめて「死に方」ぐらいは
予備知識や心構えをしっかり持って
まともに死にたいと、仲間4人で受講してきた。

基調講演は「平穏死」を提唱する医師の長尾和宏氏の
「穏やかな最期を迎えるためにやっておきたいこと」で
第2部は東名病院名誉院長村瀬充也氏、名古屋大学脳卒中センター長水野正明氏や
医師会役員も加わり、専門分野のレクチャーや質疑も行われた。

長尾氏は、
・多くの人は、不治かつ末期の状態になった時、平穏な死を望んでいるが
現状はそれと程遠い死を迎えている。
・高度医療の場である病院は、延命治療に力点が置かれ
緩和治療が後回しになりがちである。
・患者が衰弱してくると、高カロリー輸液を行い
腹水や胸水が溜まるとそれを抜き、抜いた分をまた輸液し
水膨れになって苦しみ最期を迎える。
・終末期医療において、自己決定は容易でなく
一度始まった胃ろうなどの延命治療を、本人家族が中止したいと言っても
現在の法的環境で中止は難しい。

以上のような終末医療の実態に触れ
平穏な死を迎えるには、本人が元気なうちに
延命治療の意思を文書に残すべきと説いている。

それが「リビング・ウイル」で
延命治療をしない自然な最期を希望する「生前発行の遺言書」である。

まさに、「自分の最後は医者でなく自分で決める」であったが
果たして究極の選択を委ねられて
冷静に判断できるだろうかと、一抹の不安は感じた。

かつて、自宅死が80パーセント、病院死が10パーセントであったが
現在は病院死が80パーセントを越している。

これは超高齢化が進む日本特有の現象で
欧米では考えられない数字とのことだ。

今後、毎年160万人が死亡し
その内、医療や介護施設からあぶれる人が50万に程出ると
恐ろしい数字も示された。

そのために、地域の中で、そこが病院や自宅、老人施設であれ
人間として尊厳が最後まで守られる社会でなければならないし
終末医療についての価値観を、すり合わせる作業が必要であると締めくくられた。

他人事であった死を
様々なケースで見せつけられると
自分のものとして、真剣に考えざるを得ないように思えてきた。

重いテーマであったが
現実の問題として向き合わなければならない。
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名駅エリアの再開発

2014年02月10日 | 歩く

広小路栄の丸善ビルの解体工事が終わり
跡地が駐車場になっていた。

左隣りの明治屋ビルなどがむき出しになり
みじめな姿を晒していた。

今後、明治屋と一体で再開発が進められるとのことだが
どう変化するか楽しみだ。

↑ 左奥JPびる、手前新駅ビル、右大名古屋ビル(去年5月撮影)
名駅エリアでも、超高層ビルを中心に
建設ラッシュが起こっている。

↑ JPタワー(日本郵便ホームページ転載)
旧中央郵便局跡地に建てられる「JPタワー名古屋」が、2015年秋に完成する。


↑ 三菱地所ホームページ転載
同じ時期に竣工予定なのが
「大名古屋ビルヂング」の新ビルである。


↑ JR東海ホームページ転載
同年末には、JRタワーズと接続する
「名古屋駅新駅ビル」も竣工する。

いずれも、200メートル前後のビルで
完成後の名駅エリアの景観が楽しみだ。

2015年以降も、リニア中央新幹線の開業をにらんで
名古屋駅に乗り入れるJRや私鉄、地下鉄
バスの利便性を高める計画も進んでいる。

駅の東側と西側を結ぶ「ターミナルスクェア」の整備で
各路線の乗換えや移動がエレベーターやエスカレーターで
スムーズに出来るようになる。

各路線の乗換えや迷路のような地下街は
慣れていても迷うことがあったが
これで大幅に改善されることだろう。
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スローライフをもう一度 その4

2014年02月09日 | 暮らし

南岸低気圧が
各地に被害をもたらして去って行った。

わずかな積雪でも
雪に不慣れで備えのない都会では
スリップ事故や転倒事故が多発する。

今朝の納屋橋も
踏み固められた雪が凍結していて
危険な状態だった。

久しぶりに白川公園を歩いてきたが
グランドや草むらには
日が高くなっても雪が残っていた。

日差しが強いので
間も無く溶けてなくなるだろう。

日頃見慣れた公園も
雪化粧で一味違う風景を見せてくれた。

高齢化社会が進み
長い老後の過ごし方は
他人事でなく身近な問題になっている。

自分らしいライフスタイルに
思いを巡らせながら、次の暮らし方を考えている。

まだ子供や他人の手を煩わすことはないので
当面は自立した生活を続けたい。

そのベースとなる住まいを
身の丈に合ったサイズで、趣味や仲間との交流
周辺環境などを考慮して探してきた。

そこで、どのような生き方をするか
何をして過ごすかは次の課題とし
いつもの習い性で、見る前に跳ぶことにした。
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荒子観音寺・円空仏拝観日

2014年02月08日 | 趣味

今朝起きたら盛んに雪が降り

辺りが白くなっていた。

名古屋の積雪は5センチで

交通機関に影響が出たり

スリップ事故も多発している。

 午後には霙から雨に変わり

雪の峠は越したようだ。

毎月第二土曜日は、荒子観音寺の円空仏拝観日で

いつものように手伝いに行ってきた。

この雪降りで、団体の二組を除き

一般の拝観者は少なかった。

円空彫刻「木っ端の会」の人たちが、所蔵円空仏の説明をし

本坊内を案内する。

1200余体の円空仏を、間近で拝観できるところは他にないので

関東や関西から訪れる人も多い。

 いつも賑わう円空彫刻体験教室だが

今日は来場者が少なく

指導に当たる木っ端の会の会員も、少々手持無沙汰だった。

 境内の雪かきを手伝ったり

寺の雪景色を楽しみ

はからずも飛騨の山里暮らしを思い出した。

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中区丸の内から西区那古野ありを歩く

2014年02月07日 | 歩く

今朝の散歩は、伏見通りを北に向かい
外堀通りでUターンし
堀川沿いを下って家に戻った。

ここは朝夕の散歩でよく通るが
市街地の開発が進む一方で
古い家並みも残っていて
そのコントラストが面白い。

桜通りと交差する、日銀前の歩道橋あたりで
ようやく明るくなってきた。

↑ 去年の7月撮影
丸の内の京町筋から五条橋を渡って
四間道(しけみち)方面へ向かった。

↑ 去年の7月撮影
橋のたもとには
周りを圧するように
豪壮な土蔵造りの邸が建っていた。

昨年の暮れに解体工事を始めていたが
今朝見たら建物は跡形もなくなり
マンション工事が進行中であった。

このあたりは、旧家が残っていたが
次々にビルに建て替えられたり、駐車場に変わっていく。

対岸の四間道も奇跡的に戦災を免れ
白壁土蔵や町家など、古い街並みが残っている。

路地の奥には、地蔵堂や屋根神様が祀られ
市街地開発に見舞われながらも
この一角だけは、昭和がひっそりと息づいている。
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「聖観音菩薩」像の摸刻

2014年02月06日 | 健康

朝方は晴れていたが
お昼前から雲に覆われ
今日も寒い一日となった。

椿の花びらが
観光ホテルの池で氷漬けになっていた。

↑ 千光寺HPより転載
昨日まで、飛騨千光寺所蔵の観音群像の摸刻をしていた。
実物は千光寺「円空仏寺宝館」で
たびたび拝観している。

↑ 千光寺本堂
三十三観音のうち、現存する三十一体は
現在も寺宝館で見ることができる。

丸木を三角柱に割り
鉈や鑿の彫り跡を残した像は
他では見られない味がある。

円空仏の摸刻を先輩長老に見てもらい
細部の手直しと彫り方の指導を受けた。

観音群像はひとまず修了して
次の課題に進むことになった。

次の課題は、岐阜県旧上宝村・薬師堂の
「聖観音菩薩」の摸刻である。

頭部に小さな阿弥陀如来を戴き
両手で蓮の花を掲げ
台座も木の葉の装飾が施されている。

難易度が少しずつ高くなっていくが
腕がなかなかついていかない。
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観音菩薩像の摸刻

2014年02月05日 | 趣味

ビルの間を寒風が吹き抜け
寒い一日だった。

久しぶりに朝の散歩で
指先が凍えて痛みを感じた。

陽射しは春を感じるほど明るいが
気温は10度を越すことはなかった。

終日部屋に籠って観音菩薩像を彫り
三体仕上げた。

明日は荒子観音寺の教室開講日で
先輩の長老に見てもらうことになっている。

及第点が出れば
次の課題の地蔵菩薩像を習うことになる。

円空作の写真を見ると
荒々しい鉈や鑿の彫り跡から
素朴で穏やかな表情が伝わってくる。

これは、生涯12万体の像仏を誓願し
生涯を一所不定の修験僧として諸国を行脚し
修業をした結果生み出された表情だろう。

そんな円空の生きざまに惹かれて
足跡をたどり多くの円空仏に出会ったが
当時は仏像を彫るなど思いもよらなかった。

縁あって、荒子観音寺で円空仏の摸刻を始めたが
もう少し細かく見ておけば
上達も早かったろうと
今になって思ったりする。
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スローライフをもう一度 その3

2014年02月04日 | 健康

今日は立春。
日の出の時間が少し早くなり
7時前には明るくなる。

散歩が終わって家に着くころは
すっかり辺りがが明るくなっている。

春がスタートする日であるが
天気予報は今シーズン最強クラスの
寒波が来ると報じている。

今日の名古屋は、立春寒波の影響はなかったが
時おり北から黒い雲が流れ込み
にわか雨が降ったりした。

北西の空は黒い雲に覆われていたので
今夜あたりから寒波が流れ込み
数日は居座りそうだ。

新しい暮らしのスタイルを
色々と考えていたが
自然が豊かな遠隔地は諦めて
都心から少し離れた地下鉄沿線で探すことにした。

1LDKほどのマンションを借り
当面は二重生活をしながら
先のことを考えることにした。

住環境が変われば
ライフスタイルもそれに合わせて変わるだろうし
新しいことに打ち込む意欲も湧いてくるかもしれない。

年齢を省みず分別がないと
おかあさんに言われたこともあったが
出来る間が花だと思ったりしている。

そんな思いで
セカンドルームの規模やロケーションが
少しずつ固まってきた。
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荒子観音寺の節分会

2014年02月03日 | 暮らし

↑ 参道も掃き清められた

↑ 準備を終えた露店
日ごろ、円空彫刻教室でお世話になっている
荒子観音寺の節分会の手伝いに行ってきた。


お守りやお札、福笹、福豆の販売をしたが
次から次に訪れる参拝客を相手に
金銭や縁起物の受け渡しには神経を使った。

朝から6時過ぎまの長丁場で、いささか疲れたが

裃を着て壇上からから福豆を撒くことも出来た。

節分は季節の分かれ目を意味するもので
立春・立夏・立秋・立冬の前日を節分と言う。
季節の変わり目に邪気が生まれ
それを追い払うための行事が、昔から行われていた。

特に、立春(2月4日)は1年の始まりで
その前日の節分会は、極めて重要な日でもある。

観音寺の住職は
「節分にまく豆は、魔目や魔滅の意味が含まれ
炒り豆を使うのは、射るにつながるから」と、語っておられる。

名古屋では、名古屋城を守護する
「尾張四観音」が定められ
荒子観音、笠寺観音、甚目寺観音、龍泉寺観音の節分会が有名である。

大勢の参拝客は、手を差し出したり
袋かざして懸命に福を呼び寄せていた。

節分会の裏方と準主役を無事勤め
今年は厄も去って、運も開けることだろう。
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ドイツレストラン「ピルゼン」で会食

2014年02月02日 | 食べる

昨夜は久しぶりに
夜の繁華街へ出かけた。

夕まずめの空が茜色に染まり
冬の夜もそれほど寒くなかった。

スタートは新栄のドイツ料理店「ピルゼン」で
ソーセージやチーズ、ジャガイモなどの料理を肴に
ドイツビールを楽しんだ。

レンガや石造りの落ち着いた部屋と
重厚な家具がマッチして
落ち着いた空間を提供してくれる。

楢の薪が赤々と燃える暖炉を前に
冷えたビールが旨かった。

居酒屋のように騒がしくなく
料理や歓談を楽しむには
いい雰囲気の店だ。

河岸を変えてスナックなどをまわったが
どこの店も客は少なく
週末の夜は意外に静かだった。

今日は朝から雨が降っていたが
午後には止んで日差しが戻ってきた。

明日は荒子観音寺で
節分会の手伝いをすることになっているが
寒さも緩み絶好の豆まき日和になりそうだ。

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日脚が伸びてきた

2014年02月01日 | 暮らし

日脚が少しづつ伸びて
夜明けの時間もいくらか早くなった。

散歩がてら柳橋市場に寄って
イワシとサバを買ってきた。

イワシは丸干しにし

サバは3枚におろして酢締めにした。

どちらも数日は保存がきくし
食品添加物を使わないので
おかずの一品として安心して食べられる。

ユキ(柴犬)を見送って
早くも10日が過ぎ
生活のリズムが少しずつ変わってきた。

朝の早いユキに合わせて
暗いうちから散歩に出かけていたが
今はすっかり夜が明けてから1日が始まる。

毎日の散歩も
人や車の少ない道を選んで公園に通っていたが
今はメインストリートを
職場へ急ぐ人たちの早い歩調に合わせて歩いている。

散歩の時間は1時間ほどで同じだが
目の不自由なユキと一緒の頃に比べると、倍以上の距離になった。

飛騨に居た頃の思い出は山のようにあるが
1年足らずの名古屋にもユキが生きていた証は残っている。

主のいない小屋は
玄関の脇にそのまま残っていて
時々中から出て来そうな気がする。

花壇の植木鉢も
ユキが中で休んでいたままで
押しつぶされた草花もそのまま残っている。

パソコンを開くたびに
デスクトップからユキが現れ
こちらをじっと見つめている。

まだしばらくは
ユキと一緒の暮らしが続きそうだ。
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