名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

廃屋の庭

2008年08月20日 | セカンドルーム

 

先日、隣に住む一人暮らしのおばあさんが85歳で亡くなった。
時々町に住む子供や孫が、訪ねて来て世話をする以外は、寝込むことも入院することもなく身の回りのすべてを一人でこなして天寿を全うされた。
庭には、おばあさんが丹精して育てたトマトやキュウリが、今も実をたわわに付けている。
上手にある隣の家は永らく空屋で、ツタが絡みススキに覆われているが、お盆にはここで育った人たちが集まり、お墓参りや庭でバーベキューを楽しんでいた。

 
家の裏には、人が住んでいた頃の名残の栗や柿の大木があり、取る人のない実は毎年動物たちの格好の餌になっている。


栗の木には、以前熊が栗の実を食べに来た時に作った熊棚が、今も茶色く枯れて残っている。
付近には空き家が目立ち、一人暮らしや老夫婦だけの住まいもあるので、いずれ廃屋や見捨てられた田畑が増えていくことだろう。
過疎の集落は、主客が変わりつつある。

コメント (2)
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