毎年恒例の草刈りが、集落で一斉に行われた。
朝7時に各戸から1名ずつ出て、道路際や神社、川や水路周りなど、割り当てられた場所を刈って行く。
手馴れた人ばかりなので、仕事は早いし手際もいい。
若い家族が居ない家は、おじいさんやおばあさんも、草刈り機や鎌を手に、地下足袋などを履いて集まってくる。
小さな集落の共同作業は、一人でもが欠けると出来ないので、何はさておき参加して、それぞれ出来る範囲でやっている。
昔から結い(共同作業)によって、山里のコミュニティが維持されてきた。
入会山や共用の草刈り場がなくなった今も、その伝統がこんな形で受け継がれている。