名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

椅子の制作

2008年08月25日 | セカンドルーム

 

雨模様の今日は、椅子の部材が出来上がったので、その継ぎ手加工をやった。
継ぎ手とは、各部材の接合部分を、凹凸に加工してつなぐ技法である。
まず、墨付けをした位置に必要な大きさの穴を角ノミ盤で掘り。


次にその穴にあわせて、ホゾ取り機を使って、四方胴付きホゾを加工する。
はめ合いがゆるいと強度が保てず、きついと部材が割れるし、墨付けの位置がずれると歪んで椅子が安定しない。


継ぎ手加工が終わった部材は、ルータテーブルを使って、角部の面取りをする。
いずれの機械も高速回転をしているので、ちょっとした気の緩みで大怪我をすることがあるので、集中力が切れたと思ったらすかさず休むことにしている。
昔は、鑿や鋸、鉋を使って加工をしていたが、今は伝統的な指物師や宮大工も機械を使っている。
何十年もかけて習得した技が、便利な機械によって精度の高い加工が出来るようになった。
修行期間の短いにわか職人は、機械の力に助けられて一本立ちができた。

コメント
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