京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

アサヒグループ大山崎山荘美術館「藤田嗣治」

2023年12月30日 08時25分00秒 | 日記
  12月23日の最終はアサヒグループ大山崎山荘美術館へ。





12月16日から来年2月25日まで開催中の「藤田嗣司」展に行って来ました。

現在の美術館の前身は、大正期から昭和初期に活躍した実業家・加賀正太郎が別荘として自ら設計したイギリス風の山荘です。
その後は加賀家の手を離れ、存続の危機にありましたが、アサヒビール株式会社が購入し美術館として復元整備が行われ、今日に至っています。







天王山の中腹に位置し、手前には桂川、淀川、木津川の三川が合流し、更に奥には石清水八幡宮が鎮座する男山が遠望出来る素晴らしい立地にあります。





この天王山は羽柴秀吉が明智光秀と覇権を争った"天王山の戦い"で本陣を構えた場所です。






アサヒグループ大山崎山荘美術館は、2023年12月16日(土)から2024年2月25日(日)まで、企画展「藤田嗣治 心の旅路をたどる―手紙と手しごとを手がかりに」が開催されています。

明治の日本から単身渡欧し、エコール・ド・パリの代表的な画家として活躍した藤田嗣治つぐはる(レオナール・フジタ、1886-1968)。日本画の技法を油彩画に融合させて編み出した独自の画風で「乳白色の肌」と絶賛された裸婦や猫の主題は人気を博し、また彼自身の個性的な風貌や言動でも一世を風靡しました。第二次世界大戦中の日本では作戦記録画の制作にも関わりますが、戦後は日本画壇と縁を絶ってフランスへ帰化、カトリックに改宗して、彼の地に骨を埋めました。 







数奇な人生を歩んだ藤田ですが、その名声と本人による巧みな印象操作によって、彼の人となりやその時々の心もちは、いまだ謎に包まれたままです。本展覧会では、藤田が親しい人々に送った手紙や、生涯を通じて作りつづけた「手しごと」ともいうべき木工細工、妻のために遺した作品などを通じて、彼の人生とその心の旅路をたどることを試みた内容となっています。







こちらでの楽しみのひとつに2階のテラスで頂くスイーツです。

今回の展覧会に合わせ、リーガロイヤル京都がスイーツ2品を提供されています。 

僕が選んだのが「グラン・フォン・ブラン」 grand fond blancとホットコーヒー。

素晴らしき乳白色」(grand fond blanc)とパリで絶賛された、藤田の作品を思わせる白のケーキです。クリームチーズをベースにした濃厚なベイクドチーズケーキと、しっとりとしたスポンジケーキをホワイトチョコレートのクリームでサンドして仕上げられています。


チーズケーキが好みなので美味しかったです。




もう一品は、モナミ・シャ mon ami chat(私のともだち、猫)モナミ・シャ mon ami chat(私のともだち、猫)

「私は猫を友達としている」と語った藤田のアトリエには、常に猫がいました。コーヒー片手にパリのカフェで芸術談義をしていた田をイメージして、昔懐かしいバタークリームを巻いた特製モカケーキに猫型のクッキーを添えたスイーツです。















地中館「地中の宝石箱」
安藤忠雄設計
かつての大山崎山荘を美術館として再生するにあたり、建築家・安藤忠雄設計による新棟、地中館が増設されました。地中館は、安藤氏により「地中の宝石箱」と名づけられました。地中館は、周囲の景観との調和をはかるため半地下構造で設計され、円柱形の展示空間上部には植栽がほどこされています。
地中館と本館は、通路で結ばれています。通路はコンクリート打放しでつくられ、本館を出て両側を高い壁に囲まれた階段を下りると、地中の展示空間にたどり着きます。階段通路の上部四方にガラスを使用しているため、周囲の木々の緑が美しく目に入ります。展示室では、印象派の巨匠クロード・モネの《睡蓮》連作を常設展示しています。

ガラス越しとは言え、至近距離で観賞でき、ゆったたりとソファに腰掛け観賞しるのもいいものです。

風光明媚な地にあり、しかも山荘を改装した美術館だけに展示室も少なく作品をじっくりと観賞出来る美術館です。

(大きな美術館や博物館は疲れます。)


また来たくなるお気に入りの美術館です。