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京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

祇園祭 前祭其の2

2018年07月16日 12時59分59秒 | 日記
今日、7月15日は祇園祭宵々山です。午前、午後の座学を終えて地下鉄四条駅に。きのうに回りきれなかった山や鉾を巡ります。
まずは、京都産業大学の八木先生が理事をされている綾傘鉾へ。鉾の古い形態である傘鉾のひとつで、大きな傘と棒振り囃子の行列で構成されています。棒振り囃子とは赤熊を被った棒振りが鉦、太鼓、笛にあわせて踊ります。6人の公家風装束をまとった稚児も巡行します。







次に船鉾に。
「日本書記」の神功皇后の出陣を題材に皇后の安産の神とされ巡行の際は御神体には岩田帯を多数巻いており、祭の後に安産のお守りとして妊婦に授与されます。





次に岩戸山へ。
「古事記」「日本書記」に記される「国生み」て「天の岩戸」の神話を題材にした曳山。







次に保昌山へ。
明治初年までは「花盗人山」(はなぬすびとやま)と呼ばれ、平井保昌が、和泉式部のために紫宸殿前の紅梅を手折ってくる姿を現しているそうです。前懸と胴懸は円山応挙下絵として有名です。







最後に長刀鉾を観る予定でしたが四条通はものすごい人で、しかも北側は東行き、南側は西行きと一方通行になっていて近づいくのを諦めてカメラを望遠にして撮りました。





途中に、長江家住宅の屏風祭にも寄りましたが後日、記事にしようと思っています。

祇園祭 前祭其の1

2018年07月15日 22時22分40秒 | 日記
今日、7月13日は関西電力蹴上発電所の見学会の後に、祇園祭の山、鉾を巡りました。疏水記念館前から岡崎ループに乗り京阪三条前で下車、いつもの観光案内所で情報収集、三条通を西に歩きまずは山伏山へ。





御神体の山伏は、八坂の塔が傾いたとき、法力によってなおしたという浄蔵貴所の大峰入りの姿を現しています。繭を紡ぎ、布を織り上げるまでの工程を描いた水引は珍品だそうです。前懸、胴懸の中央に房がついているのも特徴のひとつだそうです。



次にすぐ南にある菊水鉾へ。町内にあった「菊水井」にちなんで名付けられ、鉾頭には金色の透かし彫の菊花を付けています。稚児人形は謡曲を題材にし、魏の文帝の勅使が薬水を求めて山に入った時に出会った、菊の露を飲んで700年生き続けた少年枕慈童を表しているそうです。唐破風の屋根が特徴です。





次に四条通の月鉾へ。
鉾頭に新月型(みかづき)を付け、真木の「天王座」には月読尊を祀っています。屋根裏の草花図は円山応挙筆です。また、前懸のメダリオン絨毯は17世紀のインド製で蟇股の彫刻は左甚五郎作と伝えられいるそうです。





次に函谷鉾へ。
名前の由来は中国戦国時代斉の孟嘗君が秦の国を逃れ函谷関(かんこくかん)に着きましたが、この関は早朝の鶏の鳴き声で聞く規定なので家来に鳴き声をまねさせたところ、本物の鶏が和して鳴いたため、門が開き見事通り抜けたという故事によるそうです。前懸は重文です。





次に鶏鉾へ。
「史記」に記された、古代中国の聖人堯の治世で、天下がよく治って太平が続き、訴訟用の太鼓に用がなくなり鶏が巣を作ったという故事を題材にした鉾です。松村景文ら四条派による水引と、トロイの王子と妻子の別れを描いた16世紀ベルギー製の見送はともに重文です。





最後に白楽天山へ。
山上は、唐の詩人白楽天が道林禅師に仏法の大意を問う場面です。前懸は、トロイ戦争の場面を表した16世紀ベルギー製毛綴です。

こうして見て回ると中国の故事にちなんだ懸装品が多いのに気付きますね。

京都府久御山町 旧山田家住宅(国登録有形文化財)

2018年07月14日 21時57分52秒 | 日記

今日、7月14日は京都府久御山町にある国登録有形文化財の旧山田家住宅を見学しました。枚方市津田に用があったので車で自宅を9時前に出発。近畿自動車道、第2京阪を経由し10時15分頃に到着しました。

東一口(ひがしいもあらい)にあり壮大な長屋門を構えたこの辺りの大庄屋を務めた風格ある屋敷です。



山田家は江戸時代に御牧郷(みまきごう)十三か村をまとめた大庄屋で、巨椋池漁業の取りまとめ役を務め、苗字帯刀を許された家だそうです。
巨椋池は、昔は大池と呼ばれ、宇治川、木津川の付け替えで水が流れ込まなくなり昭和16年に国内初の国営干拓事業の完成により634ヘクタールの農地にその姿を変えました。





長屋門を構え、式台を備えた主屋玄関、意匠を凝らした欄間、京狩野鶴沢派の襖絵などに江戸時代の大庄屋の格式を感じます。









また、主庭も鶴島、亀島を配した庭園で遠く伏見城、比叡山、愛宕山を借景にした非常に見晴らしの良い庭園です。

平成22年に長屋門、長塀、主屋が国の登録有形文化財に登録され、平成25年に山田家から久御山町に寄贈されました。
長屋門の屋根等の修復工事をされ平成29年から一般公開されています。ただし開館日が少なく毎月の第1木曜日、第2土曜日、第3日曜日のしかも9時から12時までの公開で、入館料は200円です。



こちらは長屋門の内部で展示室になっており、当時の巨椋池の絵図や使われていた漁具、家紋が入った屋根瓦などが展示されています。







案内して頂いた職員の方が非常にフレンドリーな方で主屋は勿論、長屋門の内部の展示室まで丁寧に説明して下さいました。今や阪神高速の巨椋池インターくらいしか名前が残っていない巨椋池の歴史、変遷がよく解りました。結局、1時間以上も長居をしてしまいました。

関西電力蹴上発電所見学会

2018年07月14日 20時52分41秒 | 日記

今日、7月13日は関西電力蹴上発電所の見学会に参加しました。4月2日に申し込みをしていましたので3ヶ月越しの見学会です。ご存知、今年は明治維新150年に当たり、京都市からの強い要望で4月から毎週金曜の午前、午後にそれぞれ20名が事前の予約制で見学が出来るようになりました。





受付を済ませて案内が始まるまで近くに銘板・石碑があり平成28年に「IEEEマイルストーン」に認定され送られた銘板です。また、その後ろには「水力発電事業発祥之地」の石碑があります。



右手には現役で使われている蹴上変電所があり外壁には南禅寺境内の水路閣をイメージしたデザインが施されています。



第2期発電所は明治45年に竣工したレンガ造りの発電所で正面の上には久邇宮邦彦殿下の「功天亮」(てんこうをたすく)の扁額が掲げられています。水力エネルギーという自然の恵みを、人々の暮らしに生かすことこそ、天の意思に叶うものである。という意味だそうです。



水圧鉄管。蹴上船溜から取水した水を発電に使用するために引かれた鉄管です。



第3期発電所で昭和11年に竣工、現在、2基の発電機が稼働中で間近に見学出来ます。





放水口は発電に使われた水を放水するところでこの日は第二発電機だけが稼働していたために手前の放水口からのみ水が出て来ています。大きな魚二匹が泳いでいました。



3ヶ月待っただけに大変勉強になり有意義な見学会でした。