今日、7月14日は京都府久御山町にある国登録有形文化財の旧山田家住宅を見学しました。枚方市津田に用があったので車で自宅を9時前に出発。近畿自動車道、第2京阪を経由し10時15分頃に到着しました。
東一口(ひがしいもあらい)にあり壮大な長屋門を構えたこの辺りの大庄屋を務めた風格ある屋敷です。
山田家は江戸時代に御牧郷(みまきごう)十三か村をまとめた大庄屋で、巨椋池漁業の取りまとめ役を務め、苗字帯刀を許された家だそうです。
巨椋池は、昔は大池と呼ばれ、宇治川、木津川の付け替えで水が流れ込まなくなり昭和16年に国内初の国営干拓事業の完成により634ヘクタールの農地にその姿を変えました。
長屋門を構え、式台を備えた主屋玄関、意匠を凝らした欄間、京狩野鶴沢派の襖絵などに江戸時代の大庄屋の格式を感じます。
また、主庭も鶴島、亀島を配した庭園で遠く伏見城、比叡山、愛宕山を借景にした非常に見晴らしの良い庭園です。
平成22年に長屋門、長塀、主屋が国の登録有形文化財に登録され、平成25年に山田家から久御山町に寄贈されました。
長屋門の屋根等の修復工事をされ平成29年から一般公開されています。ただし開館日が少なく毎月の第1木曜日、第2土曜日、第3日曜日のしかも9時から12時までの公開で、入館料は200円です。
こちらは長屋門の内部で展示室になっており、当時の巨椋池の絵図や使われていた漁具、家紋が入った屋根瓦などが展示されています。
案内して頂いた職員の方が非常にフレンドリーな方で主屋は勿論、長屋門の内部の展示室まで丁寧に説明して下さいました。今や阪神高速の巨椋池インターくらいしか名前が残っていない巨椋池の歴史、変遷がよく解りました。結局、1時間以上も長居をしてしまいました。