6月3日の最終は高台寺へ。
平日な事もあり拝観者は少なめです。
お寺では2024年の「ねねさま400年大遠忌」に向けて境内の整備が進んでいます。
今まで無かった"台所坂"の駒札も出来ていました。
方丈の北側にはかって存在した小方丈の再建予定地があります。
発掘調査も終わり、工事の着工を待つばかりですが、長い間、この状態が続いています。
高台寺を代表する茶室の"遺芳菴"、"湖月庵"、"鬼瓦席"です。
最近は新緑が濃いさを増して来て「深緑」になりつつあります。
方丈南庭の"高台寺桜"も日増しに葉が茂り"元気な様子"です。
拝観順路に従い"開山堂"へ。
内部は撮影禁止ですが中興開山の三益紹益がお祀りされています。
三江紹益の像の手前の天井には龍が描かれて、また、ねねさまの御所車の天井や秀吉公の御座船の天井が使われています。
(内部の写真はネットからお借りしました。)
何度か火災に遭っている高台寺ですが開山堂は創建当時の姿を今に伝えています。
改修工事もされていないので建立当時の姿を留めています。
順路は"御霊屋(おたまや)へ。
近年、漆の塗り直しや彩色の復元工事が行われ、桃山時代の華麗な色彩が甦りました。
向かって右側に秀吉公の像が、左側にはねねさまの像が安置されています。
おふたりの像も近年、当時の色彩に復元されました。
御霊屋は北政所ねねさまのお墓で、像の地下2mには、ねねさまのご遺骸が土葬で埋葬されています。
内部には有名な「高台寺蒔絵」が華やかだった桃山時代の息吹を伝えています。
順路は高台にある茶室"傘亭"と"時雨亭"へと進みます。
ふたつの茶室とも伏見城の遺構で、北政所ねねさまの希望で高台寺に移築された建物です。(共に重要文化財)
"傘亭"は安閑窟が正式な名称ですが、内部の構造から一般的に"傘亭"と呼ばれています。
舟入口があり、伏見城の池泉庭園の中にあった遺構だと思われます。
一方の"時雨亭"は茶室としては珍しい二階建ての茶室です。
北政所ねねさまは、この茶室の二階から大坂城が炎上する様子をご覧になられ涙されたと言われています。
昨年に続いて今年も6月20日から30日まで「時雨亭 特別茶席」が行われます。
(事前予約制 5千円)
最後は竹林を抜けて拝観コースは終わりになります。
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