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京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

「積翠園」フォーシーズンズホテル京都

2021年10月17日 08時05分00秒 | 日記
 「積翠園(しゃくすいえん)」は敷地面積10,000㎡の中に3,000㎡の池が広がる池泉回遊式庭園です。





庭園の南側はブラッスリーのテラスになっていて気候のいい季節にはパラソルの下で食事が頂けます。









ホテルの客室も積翠園に沿って建てられています。





この積翠園は平安時代末期に平清盛の嫡男・重盛の別邸「小松殿」の園地として作庭されたと伝わっています。

池に配された大小2つの島と数々の石組から、不老不死を希求した蓬莱思想に基づいた庭園です。
庭園では、舟遊びや花見、月見、雪見の他に茶会や宴が行われていたそうです。





庭園は東西に細長く作庭されていて、東側にある石橋を境に西に大きな庭園と東に小さな庭園とで構成されています。

東側の池は一段高く造られ、南東角には滝の石組の一部が残っています。
当時は水を落としていたのかもしれないですね。







楓樹(ふじゅ)と名付けられた東側の茶室は、ホテル開業に合わせ京都出身の建築家・山本良介氏により新設された数寄屋造りの茶室で、テラス席や茶室内では日本酒やシャンパン、夏にはかき氷などを楽しむ事が出来ます。







一方、西側の茶室・積翠亭は立礼(りゅうれい)式の茶室となっています。
池に沿ってガラス張りになっている以外は本格的な茶室です。



平重盛像です。治承元年(1177)に内大臣となり、この東山・小松谷に別邸を、構えたことから、小松内大臣、小松内府と称されました。

「平家物語」には父・清盛の行き過ぎた政道を諫め、自身の命を縮めても父の善政を祈願した人物として、また、文武両道にして温厚篤実な人柄であったことが記されています。

わずか3年で内大臣の職を辞し、48歳の若さで病没しています。

歴史に"if"は禁物ですが、家康のように長寿を全うしていたら平家は滅亡する運命には無かったことでしょう。










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