
「に志田」さんでの講座を終え、徒歩で堺町通り御池下ルにある"室町和久傳でお昼の懐石を頂きます。




























カウンター越しの厨房では夜の仕込みを始めたられていました。


本店は高台寺和久傳で昭和57年に京丹後から移ってこられました。
元は尾上流お家元のご自宅で施工は数寄屋大工の名工中村外二さんです。
(予算が全く合わず、行った事はありません。)


通された部屋が8人掛けのテーブル席ですが、天井が舟底天井なので全く圧迫感はありません。
最近は時代の流れでしょうか、和室も絨毯を敷き椅子席にされている所が随分と増えました。


一品目は今日解禁になったばかりのズワイガニと湯葉の真薯です。
ズワイガニの甘さとお出汁の効いた餡とが絶妙に絡みます。
一品目からメインが来た感じです。

二品目は海老芋の天ぷらで柚子胡椒で頂きます。海老芋の甘さ、揚げたてのホクホク感、柚子胡椒の芳醇な辛さとのマッチングがいいハーモニーでとても美味しかったです。
今度、自宅で天ぷらの時に柚子胡椒を試して見ようと思います。


三品目は椀物です。
国産の松茸の吸い物でさすがに国産だけに、香り、食感とも申し分なく、また、柚子の風味ともに美味しく頂きました。
この時期になりようやく丹波の山でも松茸が取れるようになったそうです。


四品目はお刺身です。
天然ぶりのお刺身で大根おろしと生姜を和えたもので頂きました。
程よく脂の乗った天ぶりに良く合います。
初めて頂く組み合わせでした。




五品目はただの焼き餅かと思いきや、中には珍味中の珍味"からすみ"がたっぷりとサンドされています。
"からすみ"も和久傳の自家製だそうです。
餅が淡白な味なので"からすみ"の美味しさがより一層引き立ちます。
写真の料理人は室町和久傳の料理長さんです。
コースの中に入っていますが、これだけ単品で追加されるお客様も多いそうです。
お土産コーナーでも販売されていますが、食事を終えた頃には既に売り切れていました。


六品目は鰆の西京焼きです。
兵庫県明石産の鰆を使われていて、魚の味、西京味噌の味といい美味しい焼き物でした。


七品目は南瓜の和え物です。きのこ類やほうれん草などの具材を南瓜ペーストで和えた一品です。
少し遅めのハロウィンですね。






八品目はすき焼きです。
丹波牛を使ったすき焼きで少しとろみが付けられています。
真っ黄色な卵黄だけで頂くとより一層肉の旨味が味わえます。
ご飯も丹波産でかまど、、京都で言う"おくどさん"で炊かれて、ホント一粒一粒が立っていてツヤツヤと光っています。
一膳目は普通に、二膳目はすき焼きのたれをかけて、三膳目はたまごかけごはんにして頂きました。
食いしん坊にはびったりの一品ですね。

添えられているちりめん山椒も僕の好きな"ソフトタイプ"で美味しかったです。
帰りにお土産に買い求めました。


最後のデザートは胡桃餅です。
上にはきな粉、下には黒蜜が、、、
最後の箸止めにふさわしいデザートで、暫く口の中に余韻が残ります。
さすがにミシュラン2つ星を取られているお店だけあり、どのお料理も素材の旨味を生かした個性溢れるお料理でした。
ここ室町店以外にも京都駅ビル11階にある京都和久傳、紫野大徳寺横にある大徳寺店があります。
月に一度の"自分へのご褒美"、、十二分に満足させて頂いた充実の懐石料理でした。


カウンター越しの厨房では夜の仕込みを始めたられていました。


最後にお庭を拝見して次にマイカーで法然院へと向かいました。
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