京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

南山城の古寺(15) 高田寺(重文 薬師如来坐像)

2019年05月23日 07時04分49秒 | 日記
5月3日と7日の2日間にわたって巡って来た「南山城の古寺」の最終回です。
木津川市加茂町にある高田寺(こうでんじ)だけが5月10日から12日までの公開だったので初日の10日に訪ねました。





この加茂町には3年間の短い間でしたが国の都(恭仁京)が置かれ国の中心地でした。高田寺も今は本堂だけの寺院ですが、かっては広い寺域と多くの堂宇を有する大寺院であったようです。



ご本尊の薬師如来坐像(重文)は藤原期の作で、近年の修理で保安(1120-1123)の年号と、藤原実方の歌が台座の裏から発見されました。

写真撮影のご許可を頂きましたのでお薬師さま、阿弥陀如来さま、お不動さま、弘法大師さまの写真を掲載します。









また、本堂前には石像の地蔵菩薩立像がおられます。









【南山城の古寺を訪ねての想い】
15ヶ所の寺院、神社を巡って来ました。国宝、重文に指定されている仏様も多く、その他、文化財指定はされていませんが非常に素晴らしい仏様に多く巡り会うことが出来ました。

これもひとえに地域の方々が村のご本尊さまとして大切に守り伝えて、後世に引き継がれてきた証だとの思いを強く持ちました。

明治政府による廃仏毀釈は凄まじく、多くの寺院が廃寺となり一部の仏様だけが存続した寺院に客仏として引き継がれてきた悲しい歴史があります。そのような状況にあっても、仏様を畑や田んぼ、また、池や川に沈め隠し、守ってこられたのです。

今回初めて春に木津川市が主催し、非公開文化財特別公開を実施されました。(秋は最近の2年間、特別公開を実施されています。)
混雑する京都市内を避け、普段は拝観できないお寺や神社を訪ね、素晴らしい仏様とご縁を結ぶ旅もいいものです。

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