「山ばな平八茶屋」を後にし、車で西賀茂にある正伝寺へと来ました。
何度か記事にしていますが霊峰比叡山を借景にした枯山水庭園がお気に入りの禅寺です。
昨夜からの雪で比叡山も、うっすらと雪化粧しています。
庭園にも雪が残っていますが、ご住職によると午前中は庭園全体が真っ白だったそうです。
京都に積雪があると金閣寺の拝観者が急増し、長い行列が出来ますが、こちら正伝寺はそんな行列とは無縁でひとりゆったりと眺望を楽しめます。
本堂は伏見城の遺構で承応2年(1653)に移築されたもので国の重要文化財になっています。
広縁の天井は伏見城落城の際の血天井が使われています。
方丈襖絵は京狩野の祖・狩野山楽による中国西湖の山水図で国の重要文化財です。
驚く事に、こちらでは山楽のオリジナルがそのまま方丈襖絵として使われています。
今では多くの寺院ではオリジナルの絵は収蔵庫で保管したり、博物館に寄託されるお寺が
ほとんどですが、山楽のオリジナルを見れる貴重なお寺です、
(室内は撮影禁止なので、掲載の写真はネットから転載しています。)
この日も拝観中は終始ひとりで、ゆったりとした気分で庭園の雪景色を堪能させて頂きました。