部活動の旅費は県からはでていない
いま一応話を県立高校に限定しています。
さて、まず、生徒の交通費ですが、この原資は、何だと思いますか?
これはけっこうかんたんで、部活動をされたことがある方なら、生徒会の予算からでていたなあ、と思い当たるのではないでしょうか?みなさんも、生徒総会で、予算案に賛成したことあるでしょ?記憶にありますか?一応、予算案を総会でだして、賛成で通っているのです。下のような総会が開かれたのを覚えていませんか?
(【注】画像は、文章とは関係がありません)
そうです。したがって、
生徒会予算!で正解です。
ついでにいいますと、それも、規定があって、全額とは必ずしも限らないのです。
生徒会予算が正解と今書きましたが、ところで、この原資はなんだと思いますか?
そうです。普通、保護者が支払った「生徒会費」をプールし、分配するのです。
そもそも論をいいましょう。これって大変考えようによっては、不公平なシステムです。「生徒会」は大体において〈任意団体〉(笑)です。そんなもん、入っても入らなくてもいいのです。ところが、学校はそのことを不問にします。不問にして自然をつくります、いえ、これは正確ではない、だいたいここに〈任意〉というものが存在しないのです。〈任意〉の逆は〈自然〉です。もう少しいうなら〈意識以前〉です。町内会と同じです。私は町内会を脱会したことがあります。これ、ふしぎです。「脱会届け」も「入会届け」も存在しません。同じです。生徒会に入会もへったくれもないのです。「PTA」も同じです。教員の「親和会」も同じです。これらの組織には〈任意〉を条件付ける条件が存在しないのです。
ま、それはそれとして、話を進めます。すると、こういうことが起きます。帰宅部の生徒がいます。帰宅部というのが語弊があるならば部活動に参加していない生徒です。それは、大体、生徒会予算の恩恵にはあずからないわけです。やめてしまえばその分のカネが戻ると考えれば、脱退すればいいのです。
「では、脱退届はどこにありますか?」
「脱退届はだれに出すのですか?」
「生徒会費は戻りますか?」
以上の質問に答える生徒会規約は存在しないと思いますね。考えましょう。なぜか?
いずれにしても、生徒の旅費の原資は、こうして判明します。そうです。任意団体「生徒会」の「生徒会予算」です。
教員の旅費はどうなっているのか?
では教員の旅費はどうなっているのでしょうか?
分かる方いらっしゃいますか?
私のあてにならない直感ではおそらく普通の方はまったくご存じないのではないか、と思います。自信を持ってそう言っちゃいます。私も実は、よくわからないのです(笑)。しかし、はっきりいえるのは、県からは一切、びた一文でていないということです。つまり、極論は「自腹」なんです。仕事先である県教育委員会は交通費を負担しません。理由はわかりますか?
「本務じゃない」
からです。つまり、仕事じゃないからです。
さて、ではだれが負担しているのでしょうか?部活の引率にかかる交通費を?
わかりますか?
県じゃなければ?
そうです。
「PTA会費」と「同窓会費」です。
「えっ、同窓会?」
そうです。同窓会です。いずれも〈任意団体〉(笑)です。
部活動は教員の仕事ではありません。
だから、県は支払わないのです。その肩代わりをしているのは私的な団体です。
つい最近まで静岡県のPTA会費は教員は払っていませんでした。
しかし、この4月から払い始めました。ただし、任意団体ですから加わっている教員だけですが。つまり、つまり、厳密いえば、自分が払ったカネもほんの少しまじって交通費を任意団体からもらっているのです。部活動はきわめて謎の多い組織です。このように、部活動は本務ではなく、交通費の支払いの対象となっていません。同窓会とPTAが同時に解散してしまえば、干上がります。
しかし、重要なことはそこではありません。おそらく、PTAの保護者も、同窓会員も、教員の部活の引率にかかる交通費に自分たちの会費の一部が充てられているなんて知らないと思います。大体、PTAの普通の会員はその会費が何に使われているかなんて知らないし、知ろうとも思っていないのではないかと思いますね。いや、ちがう!何かが知らせないようにしている?
「うるさい!おまえら★★はだまって払えばいい!知る必要はない」
だれですか?今話した人は?
「だれでもいい?余計なことを詮索するな!」
だれなんです?もしもし・・・・
【注】一応、差別用語なので★★にしました。
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