高校公民Blog

高校の公民科(現代社会・政治経済・倫理)教育に関連したBlogです

ゼロトレランス 3 ゼロトレランス方式

2007-01-29 23:57:22 | 政治分野の授業
ゼロトレランス方式(ぜろとれらんすほうしき)とは、「割れ窓理論」に依拠して1990年代にアメリカで始まった教育方針の一つ。「zero」「tolerance(寛容)」の文字通り、生徒の自主性に任せる放任主義ではなく、不寛容を是とし細部まで罰則を定めそれに違反した場合は厳密に処分を行う方式。日本語では「不寛容方式」「毅然とした対応方式」などと意訳される。(Wikipediaより) . . . 本文を読む
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ゼロトレランス 2 体罰・是か非か?

2007-01-28 14:20:55 | 政治分野の授業
■あなたはどちらの立場ですか?■「わからずやの怠け者はまともな理性がない。そういう人間に自由を与えては無秩序になる。理性がない人間は、外から規制するよりない。したがって、体罰も場合によってはせざるをえない」■「生徒は基本的な理性的である。そして、学校で学力という財産を基本的に自分の手で蓄積したいと考えている。したがって、あくまで、生徒が納得するような指導をすることが前提である。」「それ[体罰可という思考]は、教育力のない教師の力量の問題である。説得できない人間が、理性的な対応ができないために編み出した夢想にすぎない。むしろ、私たち生徒は自由を要求する。教員を選択する自由、ダメ教員を排除する自由。これがないから、授業中にケータイの林を立てざるを得ないのだ。これは、やむをえない抵抗である。」 . . . 本文を読む
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ゼロトレランス 1 女王の教室

2007-01-27 23:30:38 | 政治分野の授業
愛の体罰が存在する。なぜ、世の、体罰教師どもはそれを示せないのか?■「オレは体罰を行っている。そして、生徒はそれを受け容れている。なぜなら、オレの体罰には愛があるからだ。 処分!けっこう!オレはよろこんでそれを受け容れよう。」■こうして、堂々と処分された教諭のあとを、生徒が、つづくのだ。署名の山が集まる。 助命嘆願! ってやつだね。 . . . 本文を読む
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英語力 5 結論

2007-01-21 15:21:35 | 授業・教科指導
■新年に入って早々に、英語力をシリーズで4回にわたって論じました。で、Psychoさんから、次のようなご質問をいただきました。■そもそも、何故あなたは英語教育にこだわるのですか?私自身、英語教育の重要さの答えは持っていますが、貴方が私をナルホドと満足させる理由をもっているのか、知りたい。金になる、だけですか?■まとめになる質問でもありますので、ここで、エントリイとしてこのご質問に応えたいと思います。■私は、三つ論点をこれまで4回のエントリイで、提起してきましたが、学校的には、まず動機付けです。一にも二にも動機付けです。あらる多様を形式化し、生徒を分類的に形式化した上で、そのいずれもに、対応する形式を私たちが英語に関してつくりあげることです。その努力は〈ニッチ〉といえる。だから、私は公教育はそこについては、もっと規制を緩和した方がいいと考えています。どんどん、外部を入れる、語学学校もいれよう、塾も、予備校も参入を認める、そこで学校の教師が外部評価を受けて、「いい英語の先生」がでてくればいい。そのときに、消費社会よろしく多様であればいい、というのが、この議論の全貌なのです。 . . . 本文を読む
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なぜ、「授業態度」が評価の観点から消えないのか? 3 補足

2007-01-06 15:30:37 | Voice
■これは、前2回の、連載の続き、補足版です。私は学力低下とか、学習意欲の減退が巷間叫ばれるけれど、それは、何のどういう話だ、と思っています。■他教科にかんするコメントは責任が持てませんが、こと地歴や公民といった範疇を考えて、ふつうにテレビを見ていればそうとうな情報が流れており、いわゆる大人の平均値の情報は流されています。■ほとんど一生ふれないような知識を「基礎」などとぬかす地歴公民オタクの言説とは裏腹に生徒はきわめて多様な思考をしています。要はそういうレベルに学校が適応できていないのです。この掲載した文章をご覧になられて、どうみなさんはお感じなるか、私はそこにきわめて深い、社会哲学的洞察を見るのです。ちなみに、この文章を書いた受講生はホッブズを知らない。 . . . 本文を読む
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英語力 3 ゼニになるぞ

2007-01-03 14:28:56 | 授業・教科指導
■ケータイの通話やメールの相手はその70%以上が「今」「ここ」にいない「ほぼ毎日会える人」である。その通話や通信の中味は「今なにしてる?」「今ヒマ?」ていどのことである。■こういうと大体の高校生はうなずくんです。で、月に平均値で7000円から8000円、多い人で2万円から3万円のカネを落としているのです。で、その支払いは、親がしているわけです。■で、僕は、受講生の人にこういう風にいうんです。「みなさんは、かけ算ってできますか(笑)?7000円×12っていくら?・・・そうです。84,000円ですね。どうせ、くだらねえことで通話やメールしているんです。今ヒマ?」「今何してる?」って。だったらね、こういう提案は成立しないのだろうか?家にかえっておっかさんに言うんだよ。■『僕、ケータイやめます。その代わり70000円ください。(お母さんにとって年間14000円お得なな話だね!)で、その金で語学学校へ行って英語が話せるようになります。大体、ワンレッスン1200円程度なんで、50時間やれます。夏休み毎日7時間、1週間通いっぱなしにいってきます。』っていうんです。語学漬けになるんです。きっかけが大事なんです。もう、一日中英語英語で漬け込むんです。本当はそれを1ヶ月やれるといいね。朝から晩まで英語だけ。僕は保証する、絶対しゃべれるようになるって。 . . . 本文を読む
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英語力 2 英語がむずかしいってのがおかしいのだ

2007-01-02 15:36:59 | 授業・教科指導
英語はことばだ。君は日本語を、とりだてて文法だぁ、何だあ、こむずかしいことを並べて修得したか?ちがうだろう?何で英語だけがそうなのだ?オレのクラスへ来い!英語をたのしく、楽に身につけさせる!その自信がある!来てくれ! . . . 本文を読む
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英語力 1 問題の所在

2007-01-01 13:23:29 | 授業・教科指導
■木村はなぜ、書けも、話せもしないのでしょうか?木村はまだマシかもしれない。大体、世の日本国民の平均値で一体どのくらいの人が英語が読めるのでしょう?書けるのでしょう?話せるのでしょう?■なぜ、アルファベットの26文字さえ定着させられない生徒が存在するのでしょうか?それは、能力の問題なのでしょうか?そして、あざ笑っていれば生徒は勉強するのでしょうか?英語を身につけるのでしょうか?■なぜ、追認試験で96点とっている生徒が「1」だったのでしょうか?■ここに英語教育のすべてが現れていると私はみているのです。英語が身に付かないということに対する途方もない無関心、英語が身に付かない構造に対するあまりの無知、自己の教育力に対するあまりの無関心が浮かびあがるばかりなのです。 . . . 本文を読む
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