■これからいじめの原因を考えていきます。■なぜ、いじめは発生してしまうのか?この問いは、容易な問いではありません。私たちは、まず、この問いに対して、社会的な要因から考えることにしたいと思います。現代日本社会のどのような要因がいじめをひき起こしてしまっているのか? ■みなさんは、「ウチとソト」という言葉を聞いたことがありますか?「タテ関係」という言葉はいかがでしょうか?この二つの言葉がキイワードです。あるいは、最近よく使われるボキャブラリイでいうと「空気が読めない」いわゆる「KY」という言葉があります。こうした言葉がもつ社会構造の意味、社会関係の意味、私たちはこうしたことがらを追及する中で、いじめの原因仮説を考えていきたいと考えています。断っておきますが、仮説です。もちろん、私たちが考えるのは一つの仮説です。 . . . 本文を読む
先に確認したように、全いじめ体験者の内の70%もの人たちが、いじめを見ているのです。そして、その人たちの半数以上が「見てみぬふり」を基本姿勢としており、「かわいそう」だと思うが「自分には関係ない」とアンビバレントな姿勢を示しています。それに対して、酷だとは思うのですが、こういう問いを立てることは可能です。「同情するのであったら止めたらいいじゃないか?」 . . . 本文を読む
毎年、いじめのアンケートを実施しますと、全いじめ体験者の内の70%以上の人が
「いじめを見た」と答えています。そうです。見ているのです。もちろん、そのなかで、多数、少なくとも半数以上の人が「見てみぬふり」をしていた。と答えているのです。しかも、今年のデータによれば、その人たちのかなりの数と推測される人たちがこう答えています。「かわいそうだと思った」「自分とは無関係」。 . . . 本文を読む
いじめは一方的にいじめているようにみえるかもしれません。いじめられる方は弱い、いじめている方は集団で強い。それも繰り返しますが一方的だ。 ところが、そうではありません。何事も最初に〈もらう〉ことなく〈お返し〉はしないのです。あのひ弱ないじめられっ子の最初の〈先制攻撃〉こそがいじめを誘発したのです。「空気を読めない人間」もそうです。最初に先制攻撃をしているのです。サンドバックのように周囲は打たれつづけているのです。いえ、打たれ続けているという人間が自衛のために集団安全保障条約を結び、最後たまりかねて攻撃して行くのです。 . . . 本文を読む
高等学校のクラスには、基本的には、自分から発表をしないという同調圧力がかかっています。それを感ずる「ウチ」の集団があるのです。その「空気」を読むことがまず高等学校のクラスで暮らしていく要諦なのです。
「自分から発表する下品はよそうね」
という同調圧力に対して、
「そうだよね」
と答える、これが高等学校のクラスの「ウチ」の和を形成するのです。
そこからソトへと自分から出ていこうとはしない、これが学校でうまくやり過ごすコツなのです。これを破ると、生徒同士でクスクス笑いを浮かべ、嘲笑の笑みを浮かべながら、友だち同士目をあせ、舌打ちをする、という制裁が待っているのです。
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中学以前での体験という限定で私は、毎年、いじめのアンケートを採っています。それを、いじめの構成・場所、いじめる側の論理と行動、いじめられる側のリアクション、傍観者のリアクション、という形でまとめてみました。
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フルーツバスケットってありますよね。ま、かんたんに言うと、椅子取りゲームです。
椅子の数は人間の数より少ない。だれかがあぶれる。さあ、ゲーム開始!
このときの、何ともいえないドキドキは、もちろん、自分がいつ、どのタイミングで椅子を失うかがわからないからですよね。
疑心暗鬼
ということばがあります。
ルールも読めない。
基準も分からない。
しかし、自分にふりかかってくる。
こいう状況は精神衛生上大変よろしくないと思います。
しかし、実は、これが普通の学年制のHRの集団での生活なのではないでしょうか?
手をつないで廊下を歩く、という異常はこの状況から発生するのです。
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このウチに対立するのが「ソト」です。ここで重要な指摘をしたいと思います。
「ウチ」というのは、上の図をみてもわかるように、ソトがあるから、存在します。ソトの存在がなければ、ウチは緊張をもって存在しないのです。もう少しいうと、ソトという存在、ソトという構造があるから、ウチがきわめて緊張度の高いものとして意識に映るのです。
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手をつないで廊下を女子が歩くという光景を見たことがありますか。
けっこう、この商売をしていると目撃します。15歳から大体20歳前後の青年期を私は相手にしていますが、女子で、手をつないで歩いているという光景をけっこう見るんですね。これ、異常だと思いませんか?
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アンケートをとると、必ず「4人以上が1人をいじめる」が半数以上になるんです。いうならば、いじめの定番です。もちろん、3人が1人も、2人が1人も、1人が1人もないわけではありません。それなりにあるのです。しかし、4人以上が1人ほどではないのです。 . . . 本文を読む
空気が読めず、したがって同調圧力に鈍感な人間が集団で、まったくだれも興味のない、自分だけの世界を展開しはじめたとき、つまり、そういう人間が自己主張を始めたとき、日本社会は、その存在に対して、周囲がまったく興味もなく、聞きたくもないということを伝達する正当なシステムを構築していません。そこで、ただひたすらまわりは我慢させられ、それが爆発していじめに発展していくことになるのです。 . . . 本文を読む








