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高校公民Blog

高校の公民科(現代社会・政治経済・倫理)教育に関連したBlogです

この夏の読書 2 鈴木翔『教室内(スクール)カースト』

2015-08-06 23:36:36 | ブックレビュー
この本、鈴木翔著『教室内(スクール)カースト』(光文社新書)は、一度通読している。2012年12月に出版されているのだが、著者鈴木翔は当時、東京大学の大学院生、教育社会学専攻となっている。私がかねてから注目している本田由紀のゼミの所属のようである。本田が解説を書いている。 鈴木によればこのスクールカーストという用語は森口朗の『いじめの構造 (新潮新書)』のなかで展開されていた用語である。 カーストというのは、インドの階級制度の名前だが、いわば身分制度というのが彼らがこの言葉で言おうとしていることだ。学校には、明確な身分が存在している、それが彼らの主張だ。私も学校で教員をしていてその存在は間違いなく確認している。このカーストといじめを関連させることは容易に想像できる。 . . . 本文を読む
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安保法制の精神分析

2015-08-05 21:12:18 | ブックレビュー
安保法制がどうやら参議院も通過して成立するようだ。この間の流れをどのように理解するか、は立場によりさまざまであることはいうまでもない。私は精神分析を授業で取り扱う関係で、その立場からの分析に注目してきた。若手の論客として今注目される白井聡(上、写真)を取り上げる。私は今年に入りすぐ彼の『永続敗戦論――戦後日本の核心 (atプラス叢書04)』を通読した。なぜ、安倍晋三に代表される勢力がこの安保法制の制定に躍起になるのか。白井は言葉としては一言も精神分析などという表現は使っていないが、その精神分析を〈敗戦〉を「終戦」と呼び続ける心性に向けている。アメリカという国に対する負い目、コンプレックス。日本の保守とされる側、いや右、もっとはっきりと右翼とされる側がもつ、アメリカに対するコンプレックスを抑圧する一方で抑圧されたコンプレックスの補償を中国や韓国へと向けるという防衛機制だ。 . . . 本文を読む
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