高校公民Blog

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部活動は仕事ではない 3 全員管理職

2022-09-12 22:58:42 | 部活動

これから書いていくことは半ばフィクションである。

 

生徒のことを考えなよ、周りの迷惑を考えなよ!

 

3月25日 MKは職員会議で挙手をし、自分は部活の顧問をしない旨を発言した。

会議はその間、ミュートであった。

そして、あと、淡々と進んだ。

会議が終了し、一人の教員がMKに歩み寄ってきた。

「ねえ、あなたさあ、生徒のこと考えたことあるの?一生懸命部活をやっている生徒のことだよ。それから、あなたがやらなければ誰かがやるんだよ、その迷惑をどう考えているの?」

突然、MKはこう返した。

「あなたと私の関係は何です?」

「えっ!」突然こう言い返されて、相手は言葉に詰まった。何ていってよいのか、だいたい、こんな返事を予想していなかった。

「いいですか!もう一度いう。あなたと私の関係はなんだ!法的関係だ!」

この男の欠点は、多少人を馬鹿にしたような言い方をするところなのだが、このときも、薄笑いを浮かべてこう言った。

困って、黙っていると、さらに続けた。

「民法的には、私人と私人だよ。ということは、この会話はお互いの同意で成立するわけだ。」

「・・・・・・」(遅れたが、MKは30代前半、相手は50代)

「雇用関係でいえば、同僚だな。あなたは私の上司ではない。そうだよな」

「だから、なんです?」

「上司でもないあなたに、職務についての口出しをされる筋合いはない。」

「・・・」

「つまりだ、この会話を私的な会話としてしたいなら、お断りだ。で、職務についての命令を出したければ、上司を通せ!」(笑)

 

「・・・」

 

「ここから先の会話は録音しますよ、どいてください」

Mkはくるりと彼に背中を向け、彼を後にしたのです。

 

全員管理職というまなざし地獄

 

 みなさんに間抜けなお尋ねをします(笑)。この人、いったい何しに来たんでしょうか?

もちろん、「職務命令」ですよね。

「つべこべ言わないで部活の顧問をやれ!」

です、もちろん。

しかしですよ、彼は最後に黙りましたね、なぜだと思いますか?ふつう黙ります。

それは、当たり前ですが、

 

「職務命令じゃない」

 

からです。

多くの人たちはこの職務命令ではない職務命令に怯え、仕事ではない部活の顧問を、仕事として、引き受けるのです。

しかし、これは職務命令ではないのです。

じゃあ、この人は何のためにMKに迫ったのか?

おわかりでしょうか?

生徒のためでも、迷惑をかけるということでもありません。



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