高校公民Blog

高校の公民科(現代社会・政治経済・倫理)教育に関連したBlogです

単位制高校化の背景 1 三つの資本主義の形式 ② 産業資本主義からポスト産業資本主義へ

2011-11-12 23:29:35 | 単位制システム革命
歴史的に次に世界を制覇した資本主義の形式こそ産業資本主義でした。イタリアは、正確には、胡椒と銀でヨーロッパを制したのですが、ま、胡椒でヨーロッパを制したといってもいいでしょう。続いた、ポルトガルとスペイン(考えてみると、いずれも、最近のヨーロッパのお荷物国ですね。ギリシアも混ぜて、かつてのヨーロッパの覇者たちです)は、単純に商業資本主義を原理にヨーロッパを制したのです。・・・・さて、こうして、ヨーロッパの覇者は、イタリアからポルトガルへ、そして、スペインへと変わっていきます。そして、最後に、ヨーロッパの覇者になっていったのが、オランダを経由したイギリスでした。英仏といってもいいですが、最後は大英帝国ですね。イギリスは、では、一体どうやって世界を制覇したのか。 . . . 本文を読む
コメント

空気を読めない人間の考古学

2011-11-06 12:58:31 | いじめの構造と変革
いじめは一方的にいじめているようにみえるかもしれません。いじめられる方は弱い、いじめている方は集団で強い。それも繰り返しますが一方的だ。 ところが、そうではありません。何事も最初に〈もらう〉ことなく〈お返し〉はしないのです。あのひ弱ないじめられっ子の最初の〈先制攻撃〉こそがいじめを誘発したのです。「空気を読めない人間」もそうです。最初に先制攻撃をしているのです。サンドバックのように周囲は打たれつづけているのです。いえ、打たれ続けているという人間が自衛のために集団安全保障条約を結び、最後たまりかねて攻撃して行くのです。 . . . 本文を読む
コメント

単位制高校化の背景 1 三つの資本主義の形式 ① 商業資本主義

2011-11-05 23:14:51 | 単位制システム革命
■表をご覧いただくとおわかりのとおり、文部科学省は、象徴的に昭和のおわりから単位制高校を全国に設置させていくのです。 これは、あまりに象徴的です。■なぜ、昭和から平成への過渡期に、文部科学省は単位制高校を設置していくことになるのか、考えてみましょう。■じつは、この過程で産業社会が構造転換を求められていました。昭和から平成へというのは、実は、産業社会が、高度成長からの脱皮を求められていたことと重なっていくのです。そうです。高度成長モデルがゆきづまり、いわば消費社会へと構造転換していく、その時代背景と、単位制高校が全国へ広げられていくこととは重なっていくのですなぜ、昭和から平成への過渡期に、文部科学省は単位制高校を設置していくことになるのか、考えてみましょう。 . . . 本文を読む
コメント

青年期の異性交際はどこまで許されるか?

2011-11-04 10:10:31 | 倫理の授業
■「青年期で異性交際をしてどこまで許されるか?」■考えようによっては、この上ないお節介な質問ですよね。街でいきなり、高校生にこの問いを発してまともに関わり合ってもらえると思いますか(笑)?倫理の私の授業ではこの問いを考えてゆくことになります。倫理のどのテーマもそうですが、これが正解などという答えなんぞありません。自分の脳味噌で自分の力で考えるのです。 . . . 本文を読む
コメント