高校公民Blog

高校の公民科(現代社会・政治経済・倫理)教育に関連したBlogです

職人の世界 2 秀行塾

2007-03-28 23:28:09 | 高校公民空間
私は正直なところ、現在の教員には何の期待もない。期待すると腹が立つだけである。これからおそらく教育の世界も規制緩和の方向へと急速に向かうだろう。そこを睨むよりない。若い人たち、とりわけ教育そのもの本位でとりくむ人たちはそうでもしなければこの「年寄り天国」に潰され、身動きがとれないだろうというのが私の見方である。現在私が考えているのは、現職のまま現役の大学生を私の塾へと招き、勉強させるという道である。具体的にはないが、とりあえずインターネットという手段を考えている。やがて、教育の規制緩和がなされ、教育界にもベンチャーとしての道が開かれたとき、「秀行塾」は十分可能である。  私はここ十年、「木村塾」を閉じてしまい開いていない。ほぼ私の独学に追い詰められてしまったといっていいかもしれない。現在、私は、個人的にホームページをかかげ、授業実践を中心に私の教科の活動を公開し、個人的に、授業録を文章化し、公開を目指している。本ブログにも、授業のコーナーがあるが、それが、いわば、草稿である。 . . . 本文を読む
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職人の世界 1 落語家の世界

2007-03-25 22:49:22 | 高校公民空間
柳家喬太郎がいいとは聞いていた。先日、初めて共演した際、この目と耳で確認したが、やっぱりいいのである。入門が遅かったため34歳の今も二つ目だが、センス、テクニックともにその辺の真打ちのはるか上を行き、新作落語がまたいいのである。喬太郎は旧態依然とした落語協会に籍を置くが、どんな環境からも出るヤツは出てくるといういい見本なのである。  一門の談生が江戸を背景とした新作落語にチャレンジしていると聞き、「お江戸日本橋亭」へ出かけた。客席は満員の100 人、それも通常の寄席と違う、新しい流れに敏感な客層である。楽屋をのぞき、さらに驚いた。スタッフが約20人いたのだ。聞けば放送作家をはじめとする業界周辺の人たちで、それぞれ仕事の合間を縫い、談生のために集結しているという。今の、そしてこれからの落語家に一番大事なブレーンを、談生は早くも獲得しているわけだ。  談生は「火事女房」(古屋啓子・作)を演じた。座付き作家は今回の古屋のほかに平野宗彰、そして談生本人といるわけだが、初めて聞く新作の出来は悪くなかった。ちゃんと江戸のにおいと落語的味付けがなされていたのだ。  その20人が繰り出した打ち上げはにぎやかで、談生の落語について盛り上がった。はたからこれを眺め、芸人としてつくづくうらやましく思った。 . . . 本文を読む
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授業が大切という外部

2007-03-24 22:39:30 | 教育時事
いい授業を提供する、というもっともな問題提起がどうやったらいやいや教員がするようになるのか?それは、運営委員会など意味がない、というところへと意識転換していかなければいけません。そのためには、生徒の評価という当たり前がもっとも重要な要素なのだ、という転換をする必要があるのです。そうです。教員評価はその限りで必要なのです。だれのための学校なのか?学校とは何をする場所なのか?私たちはそれが問えるシステムを見失っているのです。 . . . 本文を読む
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この春の読書 1 高度成長モデルから消費社会モデルへ

2007-03-11 20:46:10 | 経済分野の授業
2月末から3月初めまで、学期末、学年末の成績処理で忙殺されました。さらに、3月の初旬は入試業務も加わります。まだ、落ち着いて何かを読んだり書いたりできませんが、4月の新学期がはじまるまでの一ヶ月余の間の読書について書いてみたいと思います。 . . . 本文を読む
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