ヘーゲルという哲学者が「すべて」というのは「ない」ということと同じだ、というわかったようなわからないようなトリックを私たちに提示している。これから書いていくことは明らかにそれとは違うのだが、しかし、外見上似ている不思議な現象だ。部活動は仕事ではないのだ、という現実をみえなくさせていくものの正体がここに現れる。訴訟で教員のブラック労働を問題にすることは極めて重要なのだが、いくら学校の外部でそれが問題視されても、いっこうにその成果が制度化されないヌエのような構造が、学校には存在する。 . . . 本文を読む
みなさんは、命令が実はお願いにすぎない、という錯覚に気づいた経験がおありだろうか。私は教員生活をしていて、二度ほど目の当たりにしたことがある。それはもう、感動としか言いようがないのだ。今まで命令していた人間が突然、お願いしだすのだ。感動と呼ばずに何と呼ぼうか。本日は、しかし、お願いが、お願いに見えず、命令にしか見えないというトリックに挑むのだ。この謎が解けない限り、部活動は仕事のままなのだ。永遠に、お願いにならない。 . . . 本文を読む
部活動はきわめて謎の多い組織です。このように、部活動は本務ではなく、交通費の支払いの対象となっていません。同窓会とPTAが同時に解散してしまえば、干上がります。 しかし、重要なことはそこではありません。おそらく、PTAの保護者も、同窓会員も、部活の交通費に自分たちの会費の一部が充てられているなんて知らないと思います。大体、PTAの普通の会員はその会費が何に使われているかなんて知らないし、知ろうとも思っていないのではないかと思いますね。いや、ちがう!何かが知らせないようにしている? . . . 本文を読む
勘違いされては困るが、私が 「体罰せよ」 と書いたのは、体罰をしなさい、という意味ではない。もう少し正確言うと全員に向かって言っているのではない。体罰を振るっている教員が、怒られてやめる、というその時に、この問をはっしてみたらどうなのか、ということを言いたいのだ。 だって、それでやめたんじゃ、不良のタバコとかわんないだろう? . . . 本文を読む
みなさんにご質問します。今、甲子園でこのクソ暑い中、野球をやっています。あれ、北海道から出て行く学校があるわけで、交通費、滞在費、いったいいくらかかるのかしれませんが、あの費用はだれが負担するんでしょうか?応援する人たちはまあ、勝手にきているのでいいとしましょう。また、選手もまあ、いいとしましょう。好きでやってんだから。てめえのカネでいくんでしょう、と考えますよね。さて、顧問の先生はどうなんでしょうか? . . . 本文を読む