高校公民Blog

高校の公民科(現代社会・政治経済・倫理)教育に関連したBlogです

高校公民空間への参加のお誘い

2008-04-26 22:54:07 | 高校公民空間
■私は、とりあえず、公民科でユニオニズムを作ることを目指している。閉じながら開く、そういう組織をつくる■必履修という規制がなければ、きかせることができない人間の授業。3分の1という欠課時間の規制のうえに4分の1だの、5分の1だの、という、欠課の制約をつけ、生徒を縛りつけなければ授業が成り立たない授業。こうした規制型でしか聞かせられない授業担当者の授業など、規制をはずされたら一気に失業を迎えると考えなければならなくなるだろう。とくに、40代以降の年齢になってもこの程度の授業しか展開できないとき、私たちはそこに真の賃金奴隷としての待遇が待っていることを覚悟すべきである。組織から離れたら生きていけない、一般科目の教員はすべからくそうだ。 . . . 本文を読む
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授業態度点という合法的差別

2008-04-23 22:14:01 | 授業・教科指導
■授業態度点は、つけることができません。通常不可能です。合理的な説明がつかないからです。あの人とこの人の授業態度点をつけて、説明が可能か?その日の終りにいっせいに生徒のみなさんが私の授業態度点は?といったときに、私は評価ができません。理由はかんたんで、授業態度点は、たんなる主観だからです。■先ほどの例を思い出してください。近所の付き合いで、値段を操作することは、隣組の買い物では可能です。あんたには安く売ってやるよということが可能なのです。それは、すでにある人間関係の距離感がそうさせるのです。なぜ、その人には500円安いのか、なぜ、私にはそうではないのか? それは、気まぐれとしかいいようがありません。■ところが、山田電機でもコジマでもいってみてください。言えますか?店員が「あなたには安くしますよ?」■大体根拠がないよねえ、そう言う。この安くしたり安くしなかったりできるのは、あいだに距離があるからです。そういう距離をもてば、そこに、非合理な優遇措置が可能となるのです。授業態度点も同様です。 . . . 本文を読む
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教員の給料が年収200万円以下になる日 4 保護貿易と鎖国

2008-04-22 23:16:08 | 教育制度/行政
学校設立に関する規制、教員免許という規制、必履修という規制、こうした官制の規制こそが防波堤となっているのです。この一つ一つをはく奪したとき、そこには、無能力者としての教員が赤裸々に出現するのです。■単位制高校は生徒の科目選択で成り立っています。すると、とたんに、少し学力が低い学校では、数学と英語の履修選択が減っていきます。つまり、そこで、生徒の選択を優先し、規制をとりはらったとき、リストラが可能となるのです。今でも、単位制高校の数学の教師は定数法ほかで規制されて保護されています。したがって、その担当する生徒の数は、本当に明らかになったら税金泥棒以外のなにものでもないことが発覚します。ということは、ここを規制緩和したときリストラが可能となるばかりでなく、どうにかして数学や英語を理解してもらうという命題がはじめて本気で出現するのです。 . . . 本文を読む
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教員の給料が年収200万円以下になる日 2 素直のディコンストラクション

2008-04-18 20:30:10 | 教育制度/行政
■この素直と団体の規律を基本として成功した企業にダイエーがあります。ダイエーは、安くて大量のものを生産するという倫理で成功したのです。それは、安くて適度のものであれば大量に売れていったのです。それは、売る側のモラルと買う側のモラルが一致してもいたのでした。買うほうも安いものがいっぱい欲しかったのです。これが右肩上がりを支えたからくりだったのです。■しかし、90年代のバブル崩壊以降、つまり、社会が豊かになり、ものがあふれ、もう大量のものを必要としなくなったとき、この素直・団体規律という生産のモラルは、消費とまったく合わなくなっていったのです。作ればいいんだろう?買うのは当たり前だろ?という生産者の意識、これが現在の学校の教員の意識とぴたりと一致します。生徒が聞く聞かないなどということには全く興味がない、一生懸命やればそれを受け入れてくれるものだと考え、受け入れない顧客(生徒を顧客とは考えていないでしょ?大体!)を無視する精神、安くていっぱい作ればいい、がんばればいい、というナルシズム的ガンバリズムこそ、現在の学校の先生を支えている精神なのです。■これが、一定の意味をもったことは繰り返すまでもありません。しかし、ダイエーは90年代真っ逆さまに転落していったのです。中内元オーナーは、社長の職を辞することなくこの路線をとり続けたのでした。■もう、安くていっぱいはいい!!あるから!! こうして、企業は90年代業態転換を迫られたのです。ちなみに、バブルのツケを払った銀行は私が入手している情報の限りではまだ業態転換ができていないのです。 . . . 本文を読む
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世界史を授業する 2 マックス・ウェーバー 

2008-04-14 21:29:48 | 歴史社会学
■私は20代からずっとマックスウェーバーの作品を読んできました。きわめて微細な記述が多く、難解といえる著作が多いのですが、彼の思索の大きな幹を浮かび上がらせながら読んでいくと、大変個性的な歴史の形式が見えてきます。■今年は、支配という角度から世界史を展開します。そのときに、ウェーバーには、近代社会以前の支配の大きな類型として「家産制的支配」と呼ばれる支配と「封建制」と呼ばれる支配をあげるのです。 . . . 本文を読む
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世界史を授業する 1 授業の骨格

2008-04-13 21:55:38 | 歴史社会学
■私は今年、基本的に映画の世界を編集して組み立てるという作業を、道具としての教材の一つの中心に据えたいと考えています。いま、私は「編集し組み立てる」と書きました。そのまま、全部を垂れ流しで流すのではありません。まず、私が何度も見ている映画を、半分から3分の1程度に編集するのです。これを教材の基本に置きます。■ウェーバーはこのようにいいます。私たちが研究するとき、客観的であらなければいけない。しかし、その客観性は、ある視点を選び取ったうえでの客観性でしかない。私は、今年、 「支配」 という視点を選びます。 支配の歴史社会学 っていうことになりますかね . . . 本文を読む
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単位制高校の原理 選択!選択!選択!

2008-04-06 18:18:25 | 単位制システム革命
規模の経済 たとえば簡単なたとえですが、東京だから小さな専門店が成立します。コーヒーだけを売る店、ギターだけを売る店、そこには、通だけがわかる狭いエリアの商品しかないのです。しかし、そこが繁盛するということは、小さい専門店にそれなりの人たちの需要があるということを意味します。だからこそ、小さな専門店は生きていけるのです。つまり、そこには、ギターだけでも、欲しがる人たちが、一つの店を成立させるだけの . . . 本文を読む
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2008年度 授業担当者紹介雑誌完成

2008-04-02 23:14:45 | 総合学習
本日学校に行ってきました。新入生へのオリエンテーションなどの為バタバタしている中 、いい加減になってしまった部分もありますが、一応冊子が完成しました。 パソ室を使う際の監督など多方面において、M先生に非常にお世話になりました。記念 にパチリ(上の写真)。 明日から新入生の履修登録です。仮クラス8つにそれぞれ1部ずつ、ニッチゼミ製作の冊子 が配られます。仮クラス責任者のK先生に「ありがとう」と言ってもらえました。 使用後の冊子のことなんですけど、7部は先生方で回し読みして頂き、残りの1部は木村先 生に、とお願いしてきました。到着を楽しみにしていて下さい。 . . . 本文を読む
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