定員超え保育所7割
厚労省調査 減らない待機児童
弾力化実施で
定員を超えて児童を受け入れる弾力化を実施している保育所が7割にのぼることが厚生労働省の調査(27日)でわかりました。
同調査は2011年10月1日に実施。保育所定員の弾力化の状況や、短時間勤務の保育士の導入状況などを調べたものです。
調査結果によれば、全国2万3456カ所の保育所のうち、69・9%にあたる1万6405カ所で定員の弾力化を実施していました。前回調査(09年)に比べて、2966カ所11・4ポイントも増加しました。弾力化は、人口規模が大きな市町村ほど実施している割合が大きくなっています(表参照)。指定都市では91・2%の保育所で弾力化がおこなわれており、大都市部での待機児童問題が深刻化していることがうかがえます。
同省は同日、12年10月1日時点の全国の待機児童数が4万6127人だと発表。前年同期より493人しか待機児童数は減っていません。こうした緊急対策として定員の弾力化がすすんできましたが、無理なつめこみによる事故の危険性や保育の質の低下などが懸念されています。
さらに多様な勤務形態に対応するための短時間勤務保育士(1日6時間未満または月20日未満勤務)については、前回より8362人増え、3万2514人でした。
日本共産党・大阪3区(住吉区・住之江区・大正区・西成区)国政対策委員長
わたなべ結
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