大分県九重町長者原の「木うその森」での下草刈りを終えた太宰府木うそ保存会。
あいのせ茶屋で昼食を取った後、さっそく他産地交流会の会場へ移動です。
大分県玖珠町の森自治会館(コミュニティセンター)研修室には、角埋神社氏子会4名、
太宰府木うそ保存会員19名と昨年交流した大野原きじ車保存会会長の総勢23名で交流会
をさせていただきました。
まずは、角埋神社氏子の濱田洋代表から神社の歴史や木鷽について話を伺わせていただき
ました。
また、氏子の方から実際の作り方を道具を見せながら、教えていただきました。
角埋神社の木鷽はヘラノキを原材料としており、3月下旬頃に伐採をして木鷽を作っています。
ヘラノキを探す作業は一年がかりで、ヘラノキが育っている山林を持っている方に伐採の交渉を
するために、常に木鷽を持ち歩かれているというお話を伺いました。
原木を入手する苦労はどこも同じなようです。
太宰府木うそ保存会も原木を入手するために、大分県まで往復4時間の道のりが必要です。
太宰府の木うそと同じく、独自の作業台を使用したりして工夫を重ねておられるようです。
太宰府の木うそ作りは、太宰府木うそ保存会の大倉副会長による実演を披露。
角埋神社の氏子さんたちも興味津津のようです。
製作に使う鑿も、太宰府では突鑿(つきのみ)と呼ぶ柄の長い鑿を使用しますが、角埋神社
の木鷽は叩鑿を使用して羽根を作っています。
午後1時半から始まった交流会も意見交換や技術交流であっと言う間に午後3時がせまって
きました。
鷽替え神事や木鷽製作を続けていく上で、原木入手や後継者育成、組織の維持などの課題があり、
今後はこの交流を通じて、啓発普及などの取り組みをお互いにしていこうということで無事に交流
会は終了となりました。
交流会の記念として、お互いの木鷽を記念品として交換いたしました。
太宰府木うそ保存会青柳会長より角埋神社氏子 濱田洋代表へ太宰府の木うそを贈呈。
角埋神社氏子 濱田洋代表より太宰府木うそ保存会へ角埋神社の木鷽と文献資料を贈呈。
最後に全員で記念撮影をして、平成26年の他産地交流会は終了となりました。
角埋神社氏子会へ贈呈した「太宰府の木うそ」は、森自治会館にて展示中です!!