森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

2月1日 誕生日の贈り物は

2023-02-02 23:47:08 | 梢は歌う(日記)

「ああ、誕生日の日に病院で入院してるなんて。こんな誕生日、ある ?」

と、なんとなく私は少々嘆きたい気分でいました。

 

そして私はまた、昨年の事を思い出すのです。

過去に囚われる事を極端に嫌う人もいるけれど、想い出は過去の中にあり、その想い出こそが人生の財産だと私は思っているのです。

毎年、さりげなく誕生日の日には、ブログにも意識して何かを書き込んできましたが、昨年はしませんでした。

私の誕生日などは、これと言って派手に祝われることもなく、姉妹たちからラインで「おめでとう」のコメントが入り、母から電話が来て、それから夕方とか忘れたような時間に、そう言えばと言う感じで夫から「おめでとう」と言われる程度です。うちの息子たちからは、ほとんどスルーです。あのおバカさんたちメ。

ただ時間の都合をつけて、友達たちが祝ってくれたりするのでとっても嬉しく思っているし、私はその「おめでとう」コールで満足で幸せになれる人。

だけど昨年は、待てど暮らせど・・・・いや、もう最初から待ってなかったスノウさんからのライン。

母は耳が遠くて、数年前から電話が嫌になり、今では家電も外しています。電話が苦手な母なのに、いつも朝の早い時間におめでとうコールをくれた母だったのに、昨年はなかったのです。確かその時には、もう認知症だと診断を受けていたと思います。

私はなんとなく、時の移り変わりが悲しくて、そして切なくてブログに誕生日記事を書く気がしなかったのでした。

 

だけど今年は、私自身が入院中だなんて、ああ、最低だなと情けないような気がしました。

前日1月31日の電話で姉が、「いつかそんな誕生日もあったな。」と想い出になると言いました。

なんだかそんなのもありかと思いつつ、なんとなく納得できなかった私は言いました。

「明日、退院の話が出たら、それがプレゼントになるわ。」と。

 

トップ画像は2月1日の空。快晴でしたね。隣のベッドのおばあさんが移動になりました。ほんのつかの間の空いた空間から撮った外の風景です。

すぐに次の人が、そのベッドに入って来て、またいつもの点滴生活が始まった朝、ちっとも部屋に来ない主治医がやって来て「明日、退院です。」と言いました。

 

「えっ、本当 !! 嬉しいです !!」

歓びあらわなワタクシ。

だってですねぇ、誕生日だったのですものね^^

 

と言うわけで、帰ってまいりました。

ざっとした数え方で言うなら、11日間の入院生活は終了しました。

 

姉にさっそく電話して、報告ANDいつもの世間話などをしていましたが、姉が1日に

「今日は2月1日で花ちゃんの誕生日なのよ。」と言ったら、母が

「大変。電話しなくちゃ。」と言ったのだそう。そしてまた姉が、

「だから、『今は病院に居るから電話は出来ないよ。』って、その時初めて入院の事を言ったんだけれど、もう退院するから安心してと言えて良かった。」と言いました。

でも私は、

「お母さん、『電話しなくちゃ』って言ったの ?」と、その事が心に残ったんです。

「そうよ。でも電話は今日は出来ないのねって納得したんだけれど、もうそれを今日は忘れているみたい。」

「ううん。忘れてしまってもいいの。その時『電話しなくちゃ。』って言ってくれたんだよね。」

 

そんな事が、そんな事で、私はとっても幸せ。

また新しい一年を、丁寧に生きていこうと思いました。

 

で、もうちょっとだけ話させてください^^

誕生日の時、ツイッターを開くと風船が飛ぶんです。意外とそれが楽しい。

でもスマホだとプロフィール画面には「お誕生日おめでとうございます。」と表示されていても風船は飛ばないんですね。

「あーあ」と思って、ツイッターを開いたら、なんと「ハリー・ポッターと呪いの子」の6月からの新キャスト三人目が、また藤原竜也さん再びという事が流れていました。

思わず「ふふふ」となった私です。

 

 


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