「ボーン・アイデンティティー」
「ボーン・スプレマシー」に続くボーンシリーズの三作目にて完結編。
二作目最後のロシアから始まり、緊迫した逃亡劇が続く。ボーンに休みなしかと思ったら、これは全篇観客にすら息を抜く所を与えない。
途切れない手に汗握るシーンに、ふと「ダイハード4.0」を思い出す。近頃映画は、ここまでやってくれるのかと言う思いがして満足度大だ。ただ、今回の「ボーン・アルティメイタム」を見てしまうと、比べることは愚の骨頂なのは分かっているが、記憶の中の「ダイハード」が、なぜかお子様映画に思えてしまったのだった。
人は人であって殺人マシーンにはなれない。殺人マシーンとして誕生したボーンが、失われた記憶を取り戻した時、物語はあるべき方向に完結する。
この映画を見て、やはり感じてしまうのは、プライバシーや個人情報など、無いに等しい恐ろしさだと思う。
かつてスパイたちが欺きあい潜入し掠め取っていた情報を、今ではオフィスにてスーツを着ながら指の連続運動でなしえてしまう。
ボーンの凄さは、その殺人マシーンとしての強さではなく、視界で捉えた、または耳に入ってきた音、言葉と言う情報を瞬時に判断し、分析し行動する能力だと思う。
例えばモロッコにてボーンが、干してある服を走りながら手に巻きつけるシーンは、まさにそれを感じさせる。
ちなみに私的には、ボーンと暗殺者デッシュとニッキーとの追い詰められていくような緊迫感溢れるシーンには、一番ドキドキさせられた。なぜなら、ボーンの物語には「彼が居るから絶対に大丈夫」的なヒーロー性が、私には感じられない。誰に生が与えられ、誰に死が訪れるのかは予測がつかないからだ。
終わらせ方も綺麗に決まったように思う。ニッキーの最後の微笑が、印象的だった。
印象的といえば、私はこの映画の肉弾戦の効果音も気になるところ。
エンドロールのデザインも洒落ている。
余談だが、この日見に行った映画館は全館千円で、映画館はかなり忙しかったらしい。エンドロールの途中で、早く観客を外に出したいのか、館内が少し明るくなって、人がどんどん動き出してしまった。それはその人の自由な事だけど、私は勿体無いので映画館の策略になんてのらない。なぜなら、コレだけの音楽をこれだけの音響で聴けるチャンスを手放したくないからだ。
私は今月4本の映画を、映画館で見た。ついうっかり
「これが一番。」
と言ったら、夫にジャンルが違うのに比較するのはおかしいと言われた。正論である。
だが、愚かにも私の脳は、入ってきた情報ファイルの置き場所を得るために、序数をつけたりナンバリングを打つことが好きらしい。その情報ファイルは私の脳の「11月に見た映画」と言う引き出しの中で、一番と言う位置に放り込まれた。
ようこそお越しくださいました♪
私も、昨年見た映画の中で同じくベスト3に入ると思います。私はこの映画はここで完結だと思っていましたが、どうやら続編を作る気バリバリだそうですよ。完成したらやっぱり喜んで行くと思います。
ところで、ネットショップのオープン、おめでとうございます。チラリと覗いてみました。また、ゆっくり時間をとって訪問してみたいと思います。
こちらにも遊びに来ました。
私もこのシリーズは最高に好きです。
特に本作は昨年度観た映画ベスト3に入るほど面白かった映画です。
スピード感、世界中での撮影、ストーリーなど、どれをとってもクオリティーが高く、素晴らしいシリーズだと思います。
しかも、回を重ねるごとに、ますますパワーアップするこういう映画は、最近では少ないのではないでしょうか。
マットの魅力満載のこのシリーズを是非、多くの人に観て欲しいと思います。
ところで、ちょっと宣伝になって恐縮ですが、先日「健康」と「美」を応援するネットショップ「ヘルシーライフde美しいスタイル」をオープンしましたので、よろしかったら、是非、一度覗いてみてください。ご来店を心よりお待ちしております。アドレスはhttp://kenkoumake.web.fc2.com/です。
ということで、これからもどうぞよろしくお願いします。
>判断と行動の俊敏さ、的確さ。それに加えて、翳りのあるところ。
本当にかっこよくて、まいちゃいますよね~!
映画を見ると、なんとなく影響されちゃったりする事あるじゃないですか。ボーンのまねを何かしてみたいけれど、何にも真似できる所がないのが悲しいです。真似したいと思うことが無謀かな
>ニッキーが髪を切って黒く染めた時、
1作目のマリーを思い出しました。
忘れていましたが、思い出しました。あの時、私もマリーを思い出し「こういう時、女は髪を染めることが基本だな。」と思ったのです。優しさがない思い出し方でしたね。
>ボーンもそんな目を一瞬したような・・
チラッと見た彼の行動も見逃さないなんて、作り手も作った甲斐があると思います。でも、この作品はそういう所で深さが出ているのかもしれませんね。
「お子様映画」って、今思うと問題発言なような気がしてきました。セリフとストーリーが単純と言う意味だったかなと思うのですが、微妙なときにコソコソと直しておきましょうかね(汗)ちなみに「お子様向き映画」もこよなく愛している私なので、悪意はないのですが。
ふと、これは言い訳かなと思いました。すると船場のおばちゃんを思い出してしまいましたよ~。(汗)
映画ブログの方は、今までのテンプレは好きでしたが、字が小さくて読みづらかったので、字がくっきりしているものに変えたのですがどうでしょう。まだ、ちゃんと出来上がっていない場所ですが、少しずつ整理整頓していこうかなと思っています。見守ってくださいね。
映画のブログ、衣替えしましたね。
それに記事もたくさんアップされて、この調子でいくのか楽しみです!
私はやっとこの作品を観ました。
ボーンは本当に魅力あるキャラですよね。
判断と行動の俊敏さ、的確さ。これに まいっちゃいますよね!
それに加えて、翳りのあるところ。苦悩するボーンがステキです。
車で転落しても不死身なシーンが何度もあって、
そこで私も「ダイハード」を思い出しました。
あちらは娯楽大作なので、それでもOKだけど
(私は決してお子様映画には見えなかったですよ(^^))
こちらはシリアスなアクションドラマだから、
あまり不死身過ぎるのは似つかわしくないかな~
ニッキーが髪を切って黒く染めた時、
1作目のマリーを思い出しました。
ボーンもそんな目を一瞬したような・・・
ミチさんに「4本も」と言われると、「ヒェー」と恐縮してしまいます。(笑)
昨日はだんな様と二度目の鑑賞ということで、それも羨ましいですね。私もこの映画は、間を空けないでも二度見ることが出来る映画だと思います。
> このシリーズのマットはすごくカッコよく見えるので不思議です。
「オーシャンズ」の時の坊やぶりも私は好きですが、とても同じ人には感じられませんよね。「オーシャンズ」はまだいいのですが、同じようなスパイの役でも、前に女に固執して身を滅ぼす変な映画にも、出ていた様に思います。この映画は、本当に彼の当たり役になりましたよね。
>ラストのニッキーの笑みに思わずこちらもニヤリとしましたね
そう。見ている私達もニヤリと笑ってしまいましたよね。(笑)いい感じの終わり方だったと思います。
しかも『ボーン』が一位ですか!
私は今日二度目の鑑賞でした。
一度目は初日に一人で行ったのですが、置いてきぼりでスネていた夫と共に本日二度目の鑑賞と相成りました(笑)
二度目見ても退屈せずに迫力でしたわ~。
このシリーズのマットはすごくカッコよく見えるので不思議です。
ラストのニッキーの笑みに思わずこちらもニヤリとしましたね!
私も映画はDVDで見るのも好きなんですよ。映画館で見るのは、いろいろな意味で限界があるじゃないですか。DVDで、ジャンル問わずに片っ端から見たいというのが本音です。駄作とか評判があまりよろしくないものも、自分でそれを確かめたいです。でも、近頃すっかりジジィ化しているつれあいが、面倒と言って借りに行ってくれないんですよ(涙)
って、この話は何回も言っていましたね(汗)(レンタルやさんがちょっと遠いんです)
ところで、足の事は新しい病院で何か進展があったと言うことですか?
治療できるという事は、門が開いたということですよね。後は進むのみじゃないですか。がんばれ~
私達の年代って(ゴメン、一緒くた)、結構足や膝に問題を抱えている人が多いじゃないですか。だからと言って、みんな同じではないんですよね。友人の一人は体重を減らせといわれ、一人は何万人に一人と言う病気で、手術をしました。(今は元気!)
先に進めるということは、大変な事がたくさんあると思いますがいいことだと思いますよ
新作の話題についていけないのはちょっと淋しいけど、
劇場に行けない事をそれ程残念に思ってないので、
「これは劇場で」と書いてあっても、大丈夫ですよ!(^^)
私はDVD鑑賞が好きなんです。繰り返して観る事ができるから。
本当に劇場で観たかったら、工夫次第で時間は作れるものですよね。
kiriyさんの心遣い、うれしかったです♪ありがとう!
2月まで忙しいというのは、足の治療に専念しようかなと思っての事です。
その関係で、やっぱり事務処理もしわ寄せが来るし、
自分の家庭、母の事、準備が必要なんです。
一つ一つ、やっていくだけなんですけどね。
>シリーズものにしてはなかなか完成度の高い作品でした。
終わりよければ全てよし!!
決まりましたよね。
>彼女の微笑みの中にボーンの生存と自分自身への解放という深い意味での微笑だったと信じたいですね
単純にボーンの生存を確信した、喜びの微笑だったと思ってしまいましたが、思えば彼女自身の暗闇からの解放にも繋がったのですよね。なるほどと思いました。
ボーンの失われた記憶の中には、ニッキーのことがあるはず。そんなセリフがありましたよね。続きの観ることの出来ない映像は想像するしかないですが・・
TBありがとうございましたm(__)m
シリーズものにしてはなかなか完成度の高い作品でした! マットのクレバーな演技に男ながら惚れました~(そっちの気はありませんが)
>ニッキーの最後の微笑が、印象的だった。
落としどころは難しいですが、彼女の微笑みの中にボーンの生存と自分自身への解放という深い意味での微笑だったと信じたいですね^^
そうなんですよ。全篇緊張感が途切れないと言う共通点がありますよね。
しかも、ボーンは「守ってあげたい男」なんですよね。これ分かりますよ(笑)
だから、この映画の中の女性たちも、ボーンを助けちゃうのですよね。
>以前も店の中を 消毒薬?だとか 必要な物を盗りながら逃げるシーンとかあって 私しびれちゃいましたよ
そう!!覚えていますよ~。やっぱり痺れどころが一緒ですね。
ところで、うちのだんなは往生際が悪くて、こんな男なのに放って置かれるわけがないと申しております。ネタ切れハリウッドなので、そのうち
「THE BOURNE REVIVAL」とか「ボーン・4.00」とかやるかもしれませんよ(笑)
それは冗談ですが、寂しいけれど、私はここで完結がやはりいいような気がしてしまいます。
映画はどちらも好きですけど 主人公は陰を持つボーンですね。 助けてあげたい。 あれだけ頭良くて強いヒーローを助けてあげたいというのも 変なんですけど(汗)
>干してある服を走りながら手に巻きつけるシーン
こういう事するボーンにほんとに魅せられます。以前も店の中を 消毒薬?だとか 必要な物を盗りながら逃げるシーンとかあって 私しびれちゃいましたよ
今月4本ですか!いいですねー。私は 今年4本目です・・そして アルティメイタムは「今年見た映画」の中で一番です(笑)
もう完結なんて さみしいですね。
劇場で観たほうが良いというのは、実は私も思います。でも、映画って本当はみんな映画館で観るのが一番ベストなんじゃないでしょうか。それが出来るのならばですよね。
全てを見ることが出来るわけではないですし。
私もこの記事書いている時に、これは劇場で・・と書き加えそうになったのですが、たびたびは映画館にはいけない人を知っていて、ふとその人の思い出してしまったのです。(YANさんのことかなぁ・・)今、DVDが出るのは早いので、観たら感想教えて~というのが、今の私の願いかな。
前にも書いたことあるかもしれませんが、自己紹介で映画好きと言っているくせに、ブログ始めた頃半年ぐらい映画館に行けなかったのですよ。
ところで、YANさんが二月まで忙しいと言うのは税務関係ででしょうか。なんか、ちょっと自分の生活を反省してしまいます。私も少し頑張らなくてはという気持ちになってきます。私こそ焦ります~。
その中でもkiriyさんにとって、これが一番ですか。
周りでも、これを観た方は、みなさん高い評価です。
そして「劇場で観たほうが良い」と付け加えてます。。。
私、焦るわあ~
なんとか時間の都合をつけようと思ったんですが
もう年末まで、いや来年の2月まで忙しいんですよ。
とても映画館に行く時間がないの~
半年後を楽しみにするしかないです。(´o`;