9時半頃、だんなが
「分かった。交換殺人だ。」と言いました。
えっ、そう。ああ、そうかも。いやいや、そんなわけないと思うな。と、何か言おうとしたら、右京さんが
「交換殺人です。」って。
「あらま。凄いじゃん。」と言いつつ時計を見ると、まだ30分もあるじゃない。
「だけど、まだ早いよ。妻は死んでないな。時間的に後一ひねりあるね。」
って、ドラマのミステリーの謎解きのポイントは、実は残り時間にありですね。
大学時代のジャズ仲間の同窓会で集まることになっていた旅館に、遅れるからと青柳(大浦龍宇一)から電話が入ります。その時、わざと聞かせる虫の声。
何かこれヒントになっていく様な気がしましたね。
その旅館には、青柳を追い込むことになる商社専務・広田も宿泊していました。
青柳が遅れて旅館に着くと既に広田は殺され、警察が入っていました。動機のある青柳のアリバイは、なんとその時間に同じ店で食事をしていた右京たちが証明する事になります。でも青柳のアリバイはあっても、仲間達は如何に・・・。
黒木(神尾佑)、宇野(増沢望)、渡辺(吉見一豊)から話を聞く右京たち。
学生時代の仲間達の微妙な関係が浮き彫りになっていった果てには、思いがけない真実が・・・
と言う物語でしたが、中味が濃くて面白かったですね。
アリバイ、聞き取りによる心理の組み立て、トリックとミステリーの王道をベースに、惚けた感じの右京と尊の掛け合いで笑わせながらラストに導かれる心地良さを感じました。
―なにげに力が入っているなあ・・
裏をやっぱり意識しているのかなぁ・・―って、コレ途中でふと思ったこと。でも水谷さん的には「浅見」には負けたくないと絶対に思っているんじゃないかなとも、余計な事も考えちゃったりして・・・
黒木の妻は、ピアノを弾いていた同じジャズ仲間の一人でした。
以下にはラストのネタバレ含まれて居ます。見る前に読んでくださっている方はお気をつけて。
交換殺人の相手は、その黒木の妻でした。
でもそんなわけはないと私は思いました。なぜなら青春時代を共に過ごした仲間である女性に、そんなことが出来るわけがないと普通に考えてしまったからです。結婚しているのは黒木ひとり。元は渡辺の恋人だった彼女を黒木が奪って妻にしたのでした。女癖の悪い黒木は、妻の持っている資産を元に、新たなるマンション計画を勝手に立てて居ました。
交換殺人と気がついた右京たちは、黒木の別荘に急ぎます。でもそこで見つけたのは腐食した階段から転落死した黒木の死体でした。
誰がそれを仕組んだのか。本当の黒幕は妻ではないのか。
犯人はやっぱり青柳でしたが、その動機がポイントでしたね。
妻は犯罪のことは何も知らず、そして何も知らず守られていました。夫を失った彼女を、渡辺が支えていくから大丈夫だと、宇野が伝えに来ます。
交換殺人の話を青柳が断っても、きっとまた黒木は誰かの手を借りて彼女に危害を加えると、青柳は思ったのです。
だけど自分を犠牲にして守ったと言えば、聞こえはいいのですが、広田も殺させて自分を守ろうとした事は軽くは見ることは出来ない事だと思いました。それはどうでも良かったみたいなことを言っていましたが、そこはちょっとな部分です。もう一つ思った事は、転落死ってそう計算通りにはいかないだろと言う点かな。
ただ宇野に、青柳が「いつもお前が俺の本を読んでいてくれていた事は知っていたよ。」と言う終わり方は良かったです。
「さよなら、バードランド」は、さらば青春の光と言う感じがして、しみじみとした気持ちになりました。
以下少々付け足し。
☆携帯に虫の声が入らないって、知っていましたか?
勉強になりましたね。
☆尊は温泉嫌い。でも聞き込みの為にはひっくり返るまで入ります。
☆人の間違いには結構しつこいが、自分の間違いにはあっさり右京・・
道を間違えた尊にはネチネチと。でもそのお陰で事件に遭遇ですね。「交換殺人」は読み間違え。慰めようとする尊の言葉など聞いていません。思わず「聞けよ~」って笑えましたね。
その他モロモロ・・・楽しかったです。
脚本:太田愛
監督:和泉聖治
次週も同じライターさんで、楽しみです。
「分かった。交換殺人だ。」と言いました。
えっ、そう。ああ、そうかも。いやいや、そんなわけないと思うな。と、何か言おうとしたら、右京さんが
「交換殺人です。」って。
「あらま。凄いじゃん。」と言いつつ時計を見ると、まだ30分もあるじゃない。
「だけど、まだ早いよ。妻は死んでないな。時間的に後一ひねりあるね。」
って、ドラマのミステリーの謎解きのポイントは、実は残り時間にありですね。
大学時代のジャズ仲間の同窓会で集まることになっていた旅館に、遅れるからと青柳(大浦龍宇一)から電話が入ります。その時、わざと聞かせる虫の声。
何かこれヒントになっていく様な気がしましたね。
その旅館には、青柳を追い込むことになる商社専務・広田も宿泊していました。
青柳が遅れて旅館に着くと既に広田は殺され、警察が入っていました。動機のある青柳のアリバイは、なんとその時間に同じ店で食事をしていた右京たちが証明する事になります。でも青柳のアリバイはあっても、仲間達は如何に・・・。
黒木(神尾佑)、宇野(増沢望)、渡辺(吉見一豊)から話を聞く右京たち。
学生時代の仲間達の微妙な関係が浮き彫りになっていった果てには、思いがけない真実が・・・
と言う物語でしたが、中味が濃くて面白かったですね。
アリバイ、聞き取りによる心理の組み立て、トリックとミステリーの王道をベースに、惚けた感じの右京と尊の掛け合いで笑わせながらラストに導かれる心地良さを感じました。
―なにげに力が入っているなあ・・
裏をやっぱり意識しているのかなぁ・・―って、コレ途中でふと思ったこと。でも水谷さん的には「浅見」には負けたくないと絶対に思っているんじゃないかなとも、余計な事も考えちゃったりして・・・
黒木の妻は、ピアノを弾いていた同じジャズ仲間の一人でした。
以下にはラストのネタバレ含まれて居ます。見る前に読んでくださっている方はお気をつけて。
交換殺人の相手は、その黒木の妻でした。
でもそんなわけはないと私は思いました。なぜなら青春時代を共に過ごした仲間である女性に、そんなことが出来るわけがないと普通に考えてしまったからです。結婚しているのは黒木ひとり。元は渡辺の恋人だった彼女を黒木が奪って妻にしたのでした。女癖の悪い黒木は、妻の持っている資産を元に、新たなるマンション計画を勝手に立てて居ました。
交換殺人と気がついた右京たちは、黒木の別荘に急ぎます。でもそこで見つけたのは腐食した階段から転落死した黒木の死体でした。
誰がそれを仕組んだのか。本当の黒幕は妻ではないのか。
犯人はやっぱり青柳でしたが、その動機がポイントでしたね。
妻は犯罪のことは何も知らず、そして何も知らず守られていました。夫を失った彼女を、渡辺が支えていくから大丈夫だと、宇野が伝えに来ます。
交換殺人の話を青柳が断っても、きっとまた黒木は誰かの手を借りて彼女に危害を加えると、青柳は思ったのです。
だけど自分を犠牲にして守ったと言えば、聞こえはいいのですが、広田も殺させて自分を守ろうとした事は軽くは見ることは出来ない事だと思いました。それはどうでも良かったみたいなことを言っていましたが、そこはちょっとな部分です。もう一つ思った事は、転落死ってそう計算通りにはいかないだろと言う点かな。
ただ宇野に、青柳が「いつもお前が俺の本を読んでいてくれていた事は知っていたよ。」と言う終わり方は良かったです。
「さよなら、バードランド」は、さらば青春の光と言う感じがして、しみじみとした気持ちになりました。
以下少々付け足し。
☆携帯に虫の声が入らないって、知っていましたか?
勉強になりましたね。
☆尊は温泉嫌い。でも聞き込みの為にはひっくり返るまで入ります。
☆人の間違いには結構しつこいが、自分の間違いにはあっさり右京・・
道を間違えた尊にはネチネチと。でもそのお陰で事件に遭遇ですね。「交換殺人」は読み間違え。慰めようとする尊の言葉など聞いていません。思わず「聞けよ~」って笑えましたね。
その他モロモロ・・・楽しかったです。
脚本:太田愛
監督:和泉聖治
次週も同じライターさんで、楽しみです。