あの五節の舞、美しかったですね。
特に上からのカメラワークの時、花と言うか蝶と言うか、見応えがありましたね。
だけど途中で三郎を見つけ、そして道兼を舞台から見つけてしまいます。
思わず動揺して舞が滅茶苦茶になってしまったらどうしようなどと、意味もなくドキドキしてしまいました。
そうはなりませんでしたが、三郎の本当の正体を知って倒れこんでしまうまひろ。
ああ、次回はどうなるのか、待ち遠しい。
(ッテ、言うか、三郎、起きてなさいよ。見逃してもったいない。)
なんだかラストですべて持ってかれたような気がして、他の所はまあいいかという気分なのですが、それではあんまりと思うので、少々書き足します。
インパクトの強かった順に言うと、やはり詮子のシーンでしょうか。
入内したばかりの時のように、彼女はずっと帝と仲睦まじく生きていきたかったと思います。それなのに嫌われてしまいました。それだって父親の権力を増大させることを嫌ってのことだったと思います。円融天皇の譲位の挨拶に行くと、今度はこともあろうか、毒を盛った首謀者扱い。決して許さないとまで帝に言われてしまうのでした。
そのことで男たちの酒の席に怒鳴り込んで行くと、父親からはずっとひとり身になってしまった事でのヒステリーみたいな言い方をされてしまいます。
彼女の口から、天皇譲位のための毒を盛った話が出ると、汚れ仕事はみな道兼がしてきているので、それまで何も知らなかった長男は、何があっても父上について行きますなどと言うのです。兼家は恐ろしい男です。彼らの家は恐ろしい。
女は道具。
もしも母の時子が生きていれば、もう少し詮子は救われたのではないかしら。
が、一方、左大臣である倫子の父の家は違いました。
花山天皇に入内する気はないかと、右大臣の華々しさを見てついつい倫子に言ってしまうと、娘には拒否られ妻にも「娘を出世の道具にはしないって言ってたでしょう。」と窘められてしまいます。
そうだったなと父も言い、温かい家庭の雰囲気が伝わってくるのでした。
そんな家庭に育った彼女は、とっても綺麗に育つことが出来たのですね。
またもまひろが、竹取物語のかぐやについて、空気読まずの発言をしてしまうと、それをちゃんと笑顔で窘めるのでした。
五節の舞姫を倫子の代わりに引き受ける時の
「絶対に見初められない自信があります。」という変な自信も面白かったですが、花山天皇のシーンは、なんかみんな惹きつけられてしまいます。
一番の理由は本郷奏多の顔が好きだからだと思いますが、ヒステリーを起こして、みんなの帽子を取ってしまう花山ちゃん。物価対策のアイデアを出す花山ちゃん。
妻の手首に鉢巻を巻いてあげる花山ちゃん・・・・(;^_^A(;^_^A
なんか彼の四コマ漫画とか読みたくなってしまいますね(笑)