あれはいつだったのか、もう数年も前だったと思いますが、「ENDLESS SHOCK」のチケットを申し込んだことがあったのです。箸にも棒にも引っかかりませんでした。また来年もチャレンジしようと思ったのですが、この舞台は、「もっともチケット入手が困難な舞台」とも言われていて、チケット狂想曲を奏でる事に疲れていた私は、たった一回のチャレンジで諦めてしまったのでした。
それが映画館で見る事が出来ると分かったのが、2月1日からの公開なのに、ギリギリの1月31日でした。
手帳を開いて、この日しかないと2月4日にイソイソと行く事にしました。
「Show must go on (ショー・マスト・ゴー・オン=何があってもshowを続けなければいけない)」をテーマに、ニューヨークのオフ・ブロードウェイでショーに出演する若者たちが、ブロードウェイでの成功を夢見て挫折を乗り越え羽ばたく姿を描いた作品。」
ウィキペディアより。
そのウィキ様の説明を読んでみると、この舞台は、まさにこのテーマそのものの舞台なのだと感じてしまったのでした。
劇場施設の故障があったり、事故によりけが人が出た事もあったり、2011年の震災の時には、やむなく休演にしないわけにはいかなかったりと、大変な20年だったのだと分かりました。
そして今は、コロナ禍。
堂本光一さんは凄い人なんだなと、しみじみと思いました。私の頭の中ではいつまでたっても、美しい銀狼のまま(分かります?)。だけど彼は、この物語の中の「コウイチ」の如く、溢れる才能と舞台愛で、完璧に近い舞台を作り続ける人だったのだなと、新たに認識させていただきました。
確かに昔、この舞台に興味を持ったのは、階段落ちとか空中浮遊とか、そのような派手な演出に惹かれたのは確かです。だけど本当に「見たいな」と思ったのは、この舞台に密着したドキュメントを見たからなんです。
ああ、そう言えば・・・・と、検索しました。
今の時代って、本当に便利ですよね。昔だったら、自分の記憶とか記録しか頼りにできなかったのに、今は調べたらわかるのですから。
それは・・・・。
つまり、それは2012年のドキュメントだったのかしら。
その中で、スタッフに支えられて楽屋に引きずられるように戻る彼の姿が映されていて驚きました。
「命を削るように」と森光子さんが言ったとか。まさにそんな感じ。
ジーンとしました。
あっ、待てよ・・・・と、またここまで書いて、考える私。2012年の前後なら、何処かに感想とか書いていないかなと、自分のブログ検索してみました。
ブログにはなかったのですが、ツイッターのログの方にありました。
ところが !!
「『堂本光一 すべてはステージのために~究極のエンターテインメント「SHOCK」~』再放送なう。 #nhk」
「「堂本光一 すべてはステージのために」は見ごたえあったな。最後にテレビに向って拍手しそうになったよ。 #nhk」
「私の中では藤原竜也と堂本光一には共通点があって、彼も凄く好きな人なのだ。銀狼の時から凄く好き。」
タイトルが違う ?
いいえ、タイトルどころではなく、日付が違っていました。私が見て、そしてツイッターに書き込んだのは、2010年11月6日(土)。(^_^;)(^_^;)(^_^;)
だけど上に張ったDVDのレビューにも、私が感じたようなことが書き込まれていたので、見たものとは違っていても、そのままにしておきますね。
つまり彼はずっと同じ姿勢を貫いていると言う事なのですね。
しかし、『私の中では藤原竜也と堂本光一には共通点があって、』って、それは何~ ?
思わず過去の私に問いかけてしまった私。たぶんそれは仕事に対しての姿勢かも知れませんね。
彼の想いが、舞台全体に貫かれているように感じました。ストーリーに関係なく、最後に思わず涙が滲みました。
あの階段落ちのシーンを、彼はずっとやり続けて来たのかと思うと、それはそれで凄いなと思いますが、私的にはあの空中浮遊に心打たれました。あまりにも美しくて、そして天使のように自由自在。本当に飛んでいるようで、夢に出て来てくれないかなと思うくらいでした。
でも一番魅入ってしまったのは、やはりダンスかも知れません。
もうこれでもかと言うくらいのサービスの良さ。
この舞台のオファーが来たら、役者さんは嬉しいと思いますが、それだけでは務まらないなと思いました。何せ要求されることが多数ですよね。歌って踊れて、それも半端の無い数をです。特に幼馴染役の人などはコウイチと同じく、大太鼓を打ててパーカッションをセッションして、ダンスも和も洋もですからね。そして殺陣もやり、お芝居の部分も、愛しながら憎むと言う、かなり複雑な心情を吐露して行かねばならず、又シェークスピアのセリフも覚え演じると・・・・・。
これって、お芝居の中のコウイチと同じく、堂本光一さんがアイデアを出しみんなを引っ張って行っているのではないかと思います。何せ、脚本・演出とも彼がやっているのですから。
その幼馴染役を上田竜也さんが演じていますが、とっても良かったです。
この映画を見に行った後、友人と会ったのですが、そこでこれを見て来たと言ったら、
「ジャニーズ、チェックしてなかったからなぁ、知らなかったわ。」と言われました。
いや、私だって「ジャニーズ」をチェックした事なんかないですよ。
ドラマを見て、そこに出てきた人の名前を覚えるくらいで、誰がどのグループの人なのか全く知りませんし。
しかし、こんないろいろと記録を塗り替えている舞台でも、ジャニーズの舞台と言われてしまうものなのかと、ちょっとだけ思ってしまいました。
だけどまあ、上田竜也さんってどんな人なのかと検索して、彼がKAT-TUNのメンバーである事は、しっかりと覚えました。ついでながら、そこからいろいろとネットの波に乗り、いろいろと検索してしまいました。
昨日より、かなりジャニーズに詳しくなった私です (笑)。
それはさておき、映画の終わりに光一さんの挨拶があって、
「エンドレス・ショックは舞台です。いつか機会があったら、是非舞台でご覧ください。」と言っていたので、いつかまた生の舞台を見たいものだと強く思ったのでした。