to Heart

~その時がくるまでのひとりごと

神様、もう少しだけ

2009-04-13 23:57:09 | TV dorama
1998年夏クールのフジテレビ(1998年7月7日~9月22日)
プロデューサー 小岩井宏悦
脚本 浅野妙子
演出 武内英樹、田島大輔、岩本仁志、西浦匡規
音楽 S.E.N.S
【主題歌】『I for you』 LUNA SEA
【挿入歌】『In the Sky』、『きらら』 工藤静香
出演 金城武/深田恭子/加藤晴彦/仲間由紀恵/宮沢りえ/矢沢心/東根作寿英/竹下宏太郎/益岡徹/平田満/田中好子

第2回「好き…貴方が命を奪ったとしても」
事故後の検査結果を訊きに病院を訪れた日は、啓吾との約束の日でもあったが、
「HIV」「エイズ」という医師の言葉に打ちのめされた真生は、親友の麻美(矢沢心)たちとクラブにいた。
そこで目にした啓吾のエイズ撲滅キャンペーンのポスターをみて、感染源は啓吾だと思い込み・・・

第1話の冒頭の啓吾のナレーション、ラストの真生のナレーションでも語られているように、
これは最初から素敵な王子様と可愛いシンデレラのお話ではない。

傷つくのを恐れて他人に関心をもたない啓吾は、人の気持ちが解らない。傲慢ですらある。
本気になって何事にも取り組んだことの無い、軽いノリで生きてきた真生も、優しいとはいえない女の子。
しかし、そんな二人が不器用ながら立ち上がろうとする今回。

このドラマの、啓吾と真生を繋ぐアイテムの一つに、"デンファレ"の白い花がある。
1話で初めて訪れた啓吾の部屋で、ベッドサイドに咲いていたその花を、真生は心に焼き付ける。そして、
啓吾から連絡があった時、真生はその花を買っていた。
デート当日。現れない真生を待つ啓吾は、事故のあと取り残されていたその花束を車道に見つけ、過去のリサ(宮沢りえ)とだぶらせる。

     啓吾の中ではリサの好きな花。真生の中では啓吾の好きな花

約束の場所に来なかった真生にがっかりしていた啓吾は、スタジオの外で転んで怪我をしていた彼女をみつけ連れて帰るが、彼女に
「私は本気で触れ合いたかった。たとえ、明日死ぬとしても啓吾を怨まない」と言われ、
その意味を図りかね、どうしても気になる啓吾は後日電話をしてしまうが、
お互い自分の気持ちをぶつけるだけで・・傷つけ合う結果に。

自分が感染していることを認めたくない。だけど、次にするべき事は真生にも解っていた。
イサムにHIVの検査を受けるように言いにいき、結果イサムはシロで、疑いが残るのは、
啓吾と、あのテレクラの男だけだと思う真生。
心配するイサムに、自分はクロだったことを打ち明けるが、
啓吾と知り合って、簡単にバイバイしたイサムは本当にいい奴で、感染の事実を知っても態度を変えないことに救われる。

再検査の結果を電話で確かめ、絶望的になっていたところに
あの時落としたハンカチを返すのを口実に、住所を調べた啓吾が会いに来て、
車の中で、啓吾もエイズ検査を以前受けていたことを知る。
「寂しい時はいつも1人でここに来ていた」という夜景の見える丘で、少し心を開いて優しい啓吾に、勇気を出してうちあける真生
「私、啓吾に移しちゃったかもしれないんだ」


・・・ここまで、まだ二人の物語はプロローグだと言っていい。
一番知られたくなかった大切な存在。でも、勇気を出して伝える真生の姿に打たれる。。

Wishとともに大好きなkiraraI for youもコチラ↓で全曲試聴ができます
神様、もう少しだけ オリジナル・サウンドトラック
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4 コメント

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純白のデンファレ (ゆう)
2009-04-14 11:17:13
このドラマにたびたび登場する
純白のデンファレ。
とても印象的でしたよね。
以来、私はお花屋さんの前を通るたびに
白いデンファレを買うようになりました。
なんて単純なんでしょ~(笑)
でも白いデンファレって常時置いて
ないんですよね。
赤紫なんかは常に見かけるんだけど。

私ね、真生の行動がはなから理解できなくて.....
理由は何であれ、“ウリ”はしちゃ
いかんだろ!!という思いでいっぱいでした。

自分勝手な感情で啓吾を振り回さないでよ!!
って毎回思ってました
でもこの気持ちが段々と変わって
いくのよね~~。
なつかしい~ (ひめ)
2009-04-16 19:07:24
当時、見てました!!

>これは最初から素敵な王子様と可愛いシンデレラのお話ではない。
そうなんですよね!
キャストだけ見たら、そういうお話かと思ってしまうけど…。

援助交際とかエイズとか自分には違う世界の話だよな~と思いながらも
結構、真剣に見ちゃってました。
ゆうさん* (kira)
2009-04-16 22:20:31
そぅでしょー
私にとっても、このドラマを見た時から、デンファレは、「神すこ」の花になりました♪

神すこファンであっても、どぅしてもあの真生がダメだという人も中にはいらっしゃるようでしたが、
当時の社会問題化していた渋谷の女子高生、援交~HIVの流れを作り、
その中でも共感を得られるキャラ作りとしては、
彼女の「ぶつかって転んで、突き進む生き方」とした浅野さんの脚本は素晴らしかったと、
今でも思っています
そして、オトナじゃない啓吾も、目を覚まし成長するのですから
ひめちゃん* (kira)
2009-04-18 19:52:16
このドラマの放送当時は、子育てどっぷりの時期で、
なにも共感できる設定じゃないよなあ~という気持ちでしたが、直ぐに心を掴まれました!

当時社会問題にまでなっていた「援助交際」も、
普通に全く縁の無い話ですよね~。
でも、当時都内の高校に通っていた娘を持つ姉は、やはり緊張感を持っていたと思います。
このドラマの高校生のように、親の知らない交友関係もあるわけですからね。
けっこうママ友の間でも人気のドラマだったんですよ~♪
ひめちゃんも観ていてくれたなんて嬉しい~

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