AUS DEM NICHTS
IN THE FADE
上映時間 106分
製作国 ドイツ
脚本:監督 ファティ・アキン
ダイアン・クルーガー/デニス・モシット/ヌーマン・アチャル/ウルリッヒ・トゥクール
ドイツ、ハンブルク。生粋のドイツ人のカティヤは学生時代に出会ったトルコ系移民のヌーリと結婚し、かわいい息子にも恵まれ幸せな日々を送っていた。そんなある日、ヌーリの事務所前で爆発事件が起こり、最愛の夫と息子を一瞬にして失う。警察はヌーリが移民だったことから外国人同士の抗争を疑うが、カティヤは移民を狙ったネオナチによるテロに違いないと訴える。やがてカティヤの主張通り、ネオナチの若いドイツ人夫婦が逮捕され、裁判にかけられるのだったが…。
悲しみから抜け出すために、
先ずは犯人を捕まえて欲しい。
そしたら次に動機が知りたい。そして、
社会の“正義”で、犯人たちを罰して欲しい!!
しかし、裁判が始まってみると…―
この事件で、というか、この裁判のカティヤの一番の不運は
彼女が被害者家族でありながら、目撃証人でもあったということだと思ったけど、
こんな茶番のような裁判は、きっと珍しくもないのだ。
殺人者が小躍りし、被害者家族が光を奪われる――。
人間が出来ていない私などは、一度目の決断で決めて欲しかった気もする、、、
やっちゃいなよ。。
でも、、その後は??――このあたりのダイアン・クルーガーが素晴らしい・・・
孤独で、恋しくて...何度も繰り返し観る、親子3人で行った海のシーン、
「パパと行きたい」
「ママも来て~・・!」
カティヤは、サムライからママになりました...。
回収されない謎も(指紋)そのままだったけど、
移民問題に揺れるドイツ社会を、身近な家族の問題として描いて、
感傷だけで終わらせないラストは言葉にならない。。。